もう一度、光の中へ_88-89 外伝3-3[※ネタバレあり]

3日間行方不明だった私をやっと探し出した皇女宮の侍女たちはほとんど泣きそうだった。


「皇女殿下!!!」


侍女たちがみんな一人残らず泣き出しそうな顔をして私に走ってきたくらいだった。

私はぎこちなく笑って見せた。


「ちょっと・・・遅くなったね」

「いったい、どこにいらっしゃったんですか!」


これまで皇居は大騒ぎだったという。

初日は人々も「そういうこともある」と思ってあえて私を探さなかったという。

私も聖人で、精霊王の契約者であるだけに「まさか何かあるのか、すぐに帰ってくるだろう」と思ったとか。

遅くなって心配したが、深刻なほどではなかったという。

しかし、二日目になっても私が帰ってくる気配が全くない上に、初日にリミエが侍女に話を伝えて以来、適当な連絡もないので、ようやく皇居は非常事態になったという。

兄をはじめとする皇居の騎士たちが私を探しに歩き回っただけでは足りず、さらに今皇居は封鎖令がくだされたと話した。

もしかすると、私が他国の人々に拉致されたのではないかと疑っていたようだった。

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