もう一度、光の中へ_80-83 外伝3-1[※ネタバレあり]
外伝:白い鳥
いつからだおうか、遠いところを眺めるその瞳を愛するようになったこと。
風の中で彼の長い白金髪がなびいた。
その美しい軌跡に私の目はすっかりとりつかれてしまった。
じっと立った私の気配を察知し、彼は背を向けた。
世の中のどんな宝石よりも貴重な黄金色の瞳に私の姿が盛り込まれた。
その瞳の中に秘められた私は、銀色の髪の毛を垂らした一人の少女だった。
彼は私フォどう思うだろうか。
私は今どう見えてるのかな?
彼の気持ちが気になった。
彼の目に特別に見えたかった。
彼は自分の存在がどれほど私の胸をいっぱいにするのか、果たして見当つくだろうか。
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