感情の殺人犯


好きな人の性別も職業もどうでもいいしそれが何人居たって別に死にはしないけど、花は時が満ちれば散りゆく

あの時カラオケで歌った乙女解剖を
満開の桜の下のベンチで切り出した別れ話を
どんな気持ちで聞いてたの

わたしはもう夜風に攫われて春鬱に苛まれたりしなくなったよ
それでも偶に思い出しては胃がしくしく痛む時があるの

名付けられない錘がずっとわたしたちを邪魔して
いつしか耐え切れなくなったわたしだけが逃げ出してしまった

でもこれを正解の虚構として忘却し骨に成りたい

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