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この曲を使うてな、この曲を使うてな、ボカコレに出ようと思うたのじゃ

 と思うたのが2月の中旬。本当は今回のボカコレ(2024冬)の参加を見送ろうと思っていたのだが何故か異例の早さで曲ができてしまったので急遽参戦することにしたのだった。

良いね

復習

 ボーカロイドコレクション、通称ボカコレはパリコレ、青森ねぶた祭と並んで、東北三大祭りの一つであり、毎年2回開催されている、ボカロ(広義)の祭典である。楽しい。(出典:mimimiura823)

三角関係であることもおさえておこう

いざ出陣!

 さて、参戦を決めてからの私もまた早かった。曲の気になるところを修正し、すぐさまミックス、マスタリングを終わらせ、1週間後にはイラストまでが完成するに至った。それはまるで羅生門の最後の場面で、下人が梯子を駆け降りていくかのようであった。かくして私の元にはMV制作に必要な素材が全て集まったのである。2月19日のことであった。

線画上手くいって嬉しい(当社比)

 ボカコレ2024冬ルーキーの開始時刻は2月22日19時丁度である。つまり私に与えられた猶予は約3日であった。正直無理かと思った。なぜなら前作である「雷鳴」は制作に1ヶ月がかかっているからである。一枚絵に文字PVの要素を取り入れた製作方式が同じである以上今回のMVも同じくらいの時間がかかる可能性があった。しかしやると決めたらやるのが私である[要出典]。私は動画編集ソフトであるアフターエフェクトを立ち上げ

再現VTR(静止画)

 完成させた。

👨‍🦱<完成させた⁉️

自分でもびっくりだよ

 聡明な読者なら間が端折られていることに気づくだろうが愚かな筆者は間のことを何も覚えていない。とりあえず完成したのが当日の18時、開始1時間前のことであったのは確かだ。前回の10倍のスピードで完成し、しかも確実に前回よりもクオリティが上がっている。自分の成長を感じた瞬間であった。

 あとは書き出して投稿すれば勝ち! 頼むぜmedia encoreder(なんか書き出してくれるやつ)!

45時間!?!?!?

 そんなアホな。アホなのはその通りで実際に45時間かかることはない(初めは残り時間がかなり長めに出る)のだが問題はこれが一向に進まないことだった。しかも進んだと思ったらエラーが出る。結局その日は書き出しが終わらず「どこかで処理が重くなっている」ということだけが判明してその日は眠りについた。

ボカコレ冬、2日目──

 次の日の朝起きるとツイッターXのタイムラインはボカコレの話題で持ちきりで、早く合流しなければという焦りが生まれた。私は急いでパソコンを立ち上げアフターエフェクトとにらめっこを始める。全くもって笑い事ではないので私が負けることはなかったが、かといってアフターエフェクトが微笑むこともなかった。長期戦にもつれ込むな、と思った。ひとまず再度書き出しを試してみたところ(そもそも最初で固まる理由は謎のままだったが)エラーが出る場所は大体同じ箇所であったので、このシーンのどこかに処理を重くする原因があることが分かった。

てが
飛んでくって
とこ

 ここにあると分かったときの感想は「うん。まぁ、そっか」である。ここは複雑なエフェクトや技術こそないものの画面の4倍の長さのある背景は短時間のうちに数千ピクセル単位で動くしブラーの長さは0ピクセルから一気に600ピクセルまで上昇、さらに文字も光っている。とりあえず「クソデカ」とも呼べる馬鹿の如き数字が大怪獣バトルを繰り広げているシーンであった。重くなるのも必然であろう。(何故前日のうちに思い至らなかったのか。おそらく眠かったのだと思われる)

 結論から言うと処理を重くしている主要因は背景にかかっているエフェクト、「ブラー(方向)」であった。これは横方向に画像をぼかして残像のような効果を生み出すエフェクトであった。そしてこれの値が大きいのが問題であるというよりは背景(クソデカ)全体にかかっているというのが問題であるようだった。ブラーの設定をコピーして調整レイヤーに貼り付けてエフェクトの効果を画面に写ってる範囲に絞ったらそのまま最後まで描き出せるようになった。ハッピーハッピーハッピー(猫ミーム)。

 というわけで1日遅れにはなったがボカコレに参加することはできた。良かった良かった。何気に過去最短の制作期間だったため自分はやればできるという自信にもなったと思う(できてないが)。

 今回の参加曲「彗星がさ、」は透明感のあるボカロックを目指して作った楽曲である。興味のある方はぜひ聴きに行ってきてほしい。それでは

追記

なんだと

参考文献

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