かなしくてかなしくて不安な夜、くらい部屋でひとり、抱き枕を抱きしめていると、抱き枕の中からたくさんの蜘蛛が出てきて、わたしの身体を食む。わたしは痛みとかなしさで、ぽろぽろと涙を流しながら、そのままじっと夜を過ごした。明け方には、わたしはなくなった。

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