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棗いつき2ndLIVE「パラレルショット」感想 AIとCodeQの果てに

ライブが終わりだいぶ時間が過ぎてTLが別のライブの感想で埋め尽くされる中、やっと自分の中で感想がまとまりましたので今更ながら投稿されて頂きます。
これまではどれだけ長くなろうが感想はふせったーで済ませていたのですが、周りの皆さんがブログやnoteを使ってわかりやすくまとめているの見てなるほどなぁ…と感心することが多いので思い切ってnoteにて。
これからはなるべくはこちら側を利用していきたいと思います。
(初投稿となるわけですが、あくまで自分の想い出記録用としての意味が強いので自己紹介等はしません)


はじめに

始めに断っておきますが、ライブ全体というよりRD-Soundsオタクによる特定の曲に対する個人的な想いや主観とそれに伴って棗いつき(敬称略)個人と全く関係ない話に脱線していきますので、そういったものが苦手な方はブラウザバックにて…。

開演

いよいよ始まる初参加となる棗いつきソロライブ、かつ初スタンディング。個人的なやらかしにより始まる前から体力が多少ヤバいことになってこれまともに楽しめるのか?と心配していましたが実際開演してみればテンションの高まりによりそんなことは気にならなくなってただただ目の前のパフォーマンスに感動していました…。
1曲1曲毎の感想となると棗いつきのファン歴としては非常に浅く語れることが少ないので気になった要点のみ抽出して書いていきます。
(極力ライブそのものと曲のこと以外排除して書いたのに6,000字とかいってるんですけど、なんで?)

昼公演

まず1曲目は表題曲「ストラゴヴィゴス」。これは公開された時点で開幕に持ってきて会場のボルテージを一気に高めるやつでしょ!と確信していました。
そしてその予感は見事に的中しましたが、これが実際に初めて聞く棗いつきの生歌です。
CD音源やライブBDにて事前にその歌声は散々聴いてきましたが、生で浴びるそれはスピーカーを通して聴いてきたものとは次元が違く圧倒されました…。
これがここから昼夜と4時間も続くことになると俺の体は耐えられるのか…!?と早くもビビる始末。
その後も最高に上がる曲が続いていきMCへ…ではなく寸劇が始まります。

リアルの棗いつき(以下質量)とバーチャルの棗いつき(以下概念)の二人の存在を軸として「パラレルショット」という物語が展開して行く事となります。
プロフに書いてある「リアルとバーチャルを行き来するシンガー🎙物語のある音楽がすきです。」という棗いつきという存在の個性をここにきて出してきたなと。
この時点ではまだあまり深く考えずライブって楽しいなぁ!と単純にただウキウキしていたような気がする(後々あんなことになるとは…)

寸劇が終わりここからは全く予想してなかったカバー曲パート!?
まだまだ歌ってない曲あるし全部オリ曲で来るだろうという固定観念があったので完全に不意打ちでした。
いい意味で期待を裏切られてまた寸劇へ(MCは?)

ここで概念が質量に体を貸して♡とか言い始め会場にその判断を委ねるわけですがもうこの時点であっ…「パラレル」ショットってもしや…と戦慄します。
いやまぁでもとりあえずまずは「いーよー!」って言うしかないかなと空気を読むわけですが(ダメー!って言いたかった)
そして概念のセンスにてここからの曲が決まっていきます。

事前にバレがあった「インドアアドベンチャー」を筆頭に可愛めの曲が続いていきます。
これは私の主観なんですが棗いつきという歌手は格好いいロックな曲が似合うし、本人も基本的にはこれからは格好いい曲メインでやって行くから!という事を確か言ってた気がするんで、だからこそ概念という本人とは別の存在と化した人物のパートにてこれらの楽曲達を詰め込んだのかな?と思いました。(考えすぎか?)
可愛いパートも終わりまたまた寸劇へ(MC…どこ…?)

そしてここでとうとう概念に質量が乗っ取られます(ほら見たことか)
努力や頑張り、挑戦は無意味だという今までの棗いつきの生き方を否定するようなその物言いは、知ってから日が浅いとはいえクリエイターとして人一倍拘りがあり努力してきただろう彼女の事を思うと感情移入してしまいなんだかイライラしてきました…。
そして来る「夏の残り香」。心の中でほらきた!と突っ込まざるを得ない。絶対もうここからやばいことになるじゃん…と嫌な確信。
アレンジされ一層邪悪さが増した「純情サクリファイス」等、畳みかけるように邪悪な曲が続き、締めはあの死の旋律「Son macabre」

で、これでスクリーンにクソデカ棗いつきロゴが来るわけですよ。はああああ!!!!!!?????????こんな気分で終わり?冗談だろ???
ぶっちゃけ悪い意味で放心してたのでアンコールをする気力が持てませんでした…。

そしてその状態できたアンコール曲がはじまるのですが、

ANAMNESIS 今
選び取る運命をこの手に

あー、そういう事ね!と放心状態から自我を取り戻しやってやるか!と曲を聴きながら夜公演に向けた闘志を燃やすことになるぴったりな曲。

Reflect on my soul 取り戻して

任せろ!と思う中ここにきてやっと最後の最後にMCパート。
展開が展開だけにお前はいったい誰なんだ!と思いながら聞いてたら案の定最後あたりに爆弾を放り込んでくる。
本当に終わりかと思ったらまさかの2曲目「Secret of my heart」
個人的にめちゃくちゃ好きなんですけどこんなタイミングでぶち込まれるとは全く思わなかったんで完全に不意打ちです。
この時点ではなんで?となるんですが、夜公演も含めて考えるとこれがもし概念としての感情を歌っている曲という前提であればなかなかやってくれたなぁという感じ。

最後にロボネコにこの運命を変えられるのは君しかいない!と託され本当の本当に昼公演終了。
ここから1時間以上とてつもないモヤモヤを抱え、一緒にライブに来てた知人にも割と重めな感情をぶちまけてしまい申し訳ないと猛省…。
なによりも私がここに来た理由の「あの曲」がまだ来てないんだ!自分の力で取れたチケットが昼だけだったので、夜のチケットを用意してくれた知人には本当に感謝しかない…。

夜公演

なんとか気持ちを切り替えて改めてもう一度会場へ。
前半はとりあえずそのまんま昼公演の内容が展開されていくわけです。
完全に「ルート分岐・時間遡行物」という自分が現在進行形ではまっているジャンルそのものの物語が今進行しているんだなと、同じ内容ながら心の中では興奮していました。
そして訪れる例の観客に問いかけるシーン。
「体借りていいかな?」「ダメーーーーーー!!!!!!!!」
割とふわふわした雰囲気で答えることになった昼と違い確固たる意志を持って返答。
激高する概念に質量がライブとは一体なんなのかという答えを突き付けるべくここから「本当の棗いつき」が我を出していきます。

分岐1発目は「メーデー」!
正直に話すとここまでのセトリは最初の2曲の絶対に来るだろう枠を除けば自分が予想してきた棗いつきといえば!という枠から外してきてたので少々物足りなさを感じていました。
分岐の開幕この曲を持ってきたという事はここからが棗いつきの真骨頂であり、待たせたなお前ら!という数時間越しのカタルシスがやばい(やばい)
そして実際ここからは自分が歌うと予想してきた曲のオンパレードでTHE・棗いつきとしか言えない盛り上がりでした。
「Limitless」をはじめバチバチに格好いい曲を畳みかけ改めて寸劇に。

頭ごなしに否定せず、概念に対して優しく諭しライブの楽しさを教える質量。
このやさしさがたむなんだよなぁ…と後方ファン面をしながら迎える後半戦第2幕。

まずは「アンダーテイカー」!んんんん!!!!好き!!!
次は昼あのタイミングで流した「ANAMNESIS」をここにきて改めてぶっこみ完全に鎖は断ち切った!という達成感。
そして絶対にライブで聴きたかった自分が思う歌手としてのTHE・棗いつきそのものである「プロパガンダ」が生で聴けてその迫力にテンションはMAXに。
からの「優しい嘘」のアレンジなんですが、ここまでずっと激しかったところに優しくしんみりする様な感じに。この浄化するような雰囲気から野暮ですが曲数から逆算してもう流れはわかりました。
という事で最後?の寸劇へ。

詳しい内容は省きますが、ここでもまたたむの優しさを実感しバーチャル(AI)たむに捧げるあの曲が来ます。

「AIとCodeQの果て」


※今までは割と真面目にライブの感想書いてきたのですが、上で警告した通りここから一気にただのRDさんのオタクの無関係な戯言が始まるので改めて警告しておきます、ごめんなさい!

なによりもこのライブに来た理由そのものであり、棗いつきに興味を持つきっかけになった本楽曲。
元々RDさんの重度のオタクで、なゆふぁんずである自分がLa prièreを通してnayutaさんのカバーを聴いたときにあまりにもでかい衝撃を受けた、今まで聞いた全楽曲の中でも5本の指に入るお気に入りの曲です。
入りがそっちだったので最初の方はカバーの方ばかり聴いていたわけなのですが、カバーってことはオリジナルは別なのよね?って事で少し間をおいてオリジナルである棗いつきverに手を出すわけです。
最初はとりあえずサブスクで聴いておーこっちもいいねー程度に軽く考えてたのですが、CDには本人の書いた特典小説がついてるという事でRDさんオタクとして物語と音楽の組み合わせは大好物なのでこれは現物手に入れるしかねえよなぁ!という事で改めて購入。
RDさんのとこでお馴染みの帯についているQRにて特典を読み込むスタイル(実際影響受けたらしいですね)
漠然と歌詞を読んだだけでは見えてこなかった「アイ」の物語に見事に心を打たれました…。(こういったビターな物語好き)

そしてこの「アイ」という言葉遊び、ビターな展開、2人で一緒にという物語はRDオタクにはあの曲を想起せざるを得ません。

「n_tegralより愛をこめて」


棗いつきとは全く関係のない某作品の二次創作曲ですが、「―私という、愛をこめて。」という歌詞の通り、私(アイ)による愛の歌ですね。
ライブ後にRDさんが過去の発言をリポストしていましたが、本当にここら辺の同音異語の使い方と全くと言っていいほど読ませる気がないルビ芸とダークさがRDさんだよなーって。

そしてこの曲はとある同人誌に楽曲がついているというタイプの作品なのですが、CodeQは逆にCDに小説がついているという、偶然とはいえある意味対比のような作りになっているのが面白い。

話はAIとCodeQの果てとライブに戻りますが、この曲が元々AIが人間を救う物語であるのでパラレルショットの集大成として今度は人間がAIを救う曲として組んできたのは、先にも書きましたが「リアルとバーチャルを行き来するシンガー🎙物語のある音楽がすきです。」という棗いつきのクリエイターとしての側面の真髄だと思うわけですよ。
とにかくこのAIであるIから捧げる愛の物語に初めて聞いた時からずっと囚われていたわけなのですが、やっと生歌を聴く機会が訪れたわけでこんなの興奮しないわけがない。

そして訪れるその時…、曲が始まり今まではずっとMVやエフェクトが流れていたスクリーンに映し出されたのはまさかの概念の棗いつき。
そう、この曲は質量と概念の二人で歌うことに意味のあるのだとその意志をひしひしと感じましたが、ぶっちゃけあまりにも感極まりすぎて最初の3分ぐらい画面まともに見れずペンライトすら振れずただただジーンとしてました…。
そこからなんとか正気を取り戻すも束の間、

「私はこの世に生まれ あなたの傍にありました たった一人<<愛する>>ため この意味終えていいでしょう」

これをこのタイミングで概念に歌わせるわけですよ、あーもう感情がめちゃくちゃだよ。
単純に2人いないと歌うの無理だからという軽い理由ではないその必然性と言葉を噛みしめ、何百回と聞いたその歌を当時より遥かにレベルアップした今の棗いつきが昇華させてくれたことに感謝しながら終幕。
あくまで曲を聴きに来た程度のつもりだったのがこんな最高の体験をさせてもらってよかったのかと、本当に来てよかった…ありがとう、ありがとうとしばらく震えてましたね…。

アンコール~終演

そしてアンコールとなるわけですが、今度は昼とは違い会場全体の雰囲気もこれで終わりなの!?という困惑混じりのアンコールではなく、まだ終わらないでくれー!という別の意味を持っていたように個人的には感じました。
昼にて一度歌った「My Entertainer」をここにきてぶつけに来ましたが、聴いてる側の感情は全くの別物で純粋に大盛り上がりとなりました。

そしてやっとMCパートとなるわけですが、私にとって一つモヤモヤを抱えていた(後述)のですがここにきて告知が…。

8月よりバンドツアーライブ!?!!?!?!?!?!!!!!!!??????????

コラボや配信はまぁ来るでしょとは思ってたんで軽く流しましたが、正直またこんなに早くライブが開催されるとは思わなかったので本当にびっくりしました。
という事はそういう事でいいんだよな!?って勝手に納得して全通はいろんな意味で無理として、東京だけでも絶対行かなければならないぞこれは…。
興奮の最中、このライブ本当の最後の曲が訪れます。

「キミとひとつ。」

正直な話ライブまでそこまで重点的に聴いてた曲ではなかったので最初ピンと来てなかったんですが、歌詞がね…もうこの時歌うための曲なんじゃないか?ってぐらいマッチしてて感激しました。

こうして棗いつき2ndLIVE「パラレルショット」は終演となります。

終わりに

去年の半ばまでライブというものそのものに全く興味を持っていなかった人間がここまで震えることができるんだなと、その凄さに10日以上たった今でもその余韻が抜けません…。
会場にいるみんなで作る「パラレルショット」という物語、改めて棗いつきの歌声やそのクリエイターとしての姿勢には尊敬の念を抱かずにはいられない。
本当に最高の体験をさせていただきありがとうございました!




















余談

今回のライブ、私が棗いつきのオリジナル曲で一番好きなあの曲は流石に来なかったなぁ…。
いや、ぶっちゃけアレが来ること確定してるのに来るわけないとはじめは考えていて同じくその曲が好きな知人とも流石にないよねーみたいな感じで話していたわけなんですが、直前のセトリ予想とか見てるとかなりの人がそれを入れているわけです。
にわかの身としては自分より詳しい人たちが挙げてるならもしかしてこっちの感性が間違っているだけか?と若干期待してしまった上に昼公演のセトリがアレですよ?
対の曲である「アレ」があのタイミングできたってことはもしや…?と更に自分の中での高まっていく想い、という話を昼夜の間に知人にぶちまけてしまいました。
結果としてはその役割は「AIとCodeQの果て」となるわけで当然のように来なかったわけです。そりゃそうなんだけどさ!
ほとんど答えを出してるようなものとはいえあえて名前を出しませんが、絶対に生で聞くまで死ねないという事で一層次のライブへの執着心が高まったというお話でした。余談ですね。


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