「亡くなった人は星になるんだ」
「亡くなった人は星になるんだ」
物語やドラマで何度か聞いたことがある。
私は星を見るとたまにこのフレーズを思い出します。
今日も星を見上げ、亡くなったおばあちゃんを思い出しました。
本当に星になったのかな。
なんでこんな言葉が生まれたんだろう。
そんなことも考えました。
いつの時代の、誰が言い出したんだろう。
そんなことを考えていたら一つの風景が思い浮かびました。
亡き人を思い、涙を流している人。
そしてその隣には肩を抱いて悲しみを分かち合おうとする人。
ぽつんと二人、寄り添って座っている風景。
「亡くなった人は星になるんだ」。
「星になって見てくれている、
だからあなたは一人じゃない」。
悲しみに暮れてる人に、
自分に何かできることはないか。
前を向いてほしくて精一杯かけた言葉。
「亡くなった人は星になるんだ」。
「星になって見てくれている、
だからあなたは一人じゃない」。
この言葉に救われた人は
また誰かを救うために同じように寄り添って
「亡くなった人は星になるんだ」。
「星になって見てくれている、
だからあなたは一人じゃない」。
自分がしてもらったときのように
この言葉をかけている、
そんな風景が浮かびました。
きっと初めてこの言葉が生まれたとき、
たくさんの人を救いたくて言ったんじゃないような気がします。
ひとりの人を思ってかけた言葉のような気がしているんです。
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この言葉にどれだけ多くの人々が救われたんだろう。
そんなことも思いながら星を見上げていました。
大金持ちになってたくさんの財産を残すより、
誰かの生きる力になるような言葉を残す人の方がよほどかっこいいなって思いました。
世の中にはたくさんの言葉があふれていて。
そんな言葉たちを使って
誰かが涙を流しているとき、
寄り添って言葉をかけてあげられる。
そんな人でありたい。
星を見上げながらそんなことを思いました。
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