見出し画像

エリザベス女王杯2023

先週は阪神タイガース38年ぶり日本一のビールかけにウルっときてしまった。近本?岡田?いや、そうではない。今岡真訪コーチがカメラに写し出されたときである。「疲れましたね。」シーズンも長かった。しかし選手時代には日本一は達成していない。1996年ドラフトから27年。ようやくタテジマでの日本一。これが長かった。今季の阪神日本一はもちろん名将岡田監督の手腕によるところが大きいが、個人的には今岡真訪コーチの貢献度も大きいと感じる。自身は選手に持論を叩き込むタイプの野村監督時代に腐りかけた。今岡を蘇らせたのが岡田である。だいぶ懐かしい話になるが、2001年にルーキーの沖原と藤本に二遊間を奪われた関本と今岡を腐らせてはいかんと当時二軍監督だった岡田は3人で特守へ。トンボがけまで全て自分達でやった。「お前らの方が絶対に上手い。腐るなよ」と日が暮れたグラウンドで声をかけ続けた。守備力を鍛え上げた虎の天才今岡は打撃も開花。2005年には一軍監督となった岡田と共にリーグ制覇を成し遂げたのである。バリバリの理論派だが決して自ら持論を押し付けない。ただ聞かれたことには丁寧に理詰めで答える。2001年に岡田から教わった選手との距離感は今季の若虎達との向き合い方に活かされた。チームの雰囲気、選手の言葉から監督コーチへの信頼を感じる。改めて阪神タイガース日本一おめでとう。拍手を贈りたい。

さてエリザベス女王杯。
競馬界の育成の人はルメール&川田である。GIタイトルを積み上げた両者には素質馬が集まる。名馬の背中を知る事で、GI制覇に必要な馬の力量を見抜く目、そこへのアプローチの仕方が鍛えられる。結果、今秋はルメールと川田でGI独占状態。しかし両者が育てたスターズオンアースとリバティアイランドの二枚看板がここは不在。牝馬No.1決定戦とは呼べないかもしれないが、まずは両者の騎乗馬に注目。ルメールの騎乗馬がブレイディヴェーグ。秋華賞を回避してエリザベス女王杯に万全の体制で臨む。GI初挑戦で1番人気濃厚となるが、やはり何頭か騎乗出来そうな馬がいる中でのチョイスを素直に信頼したい。ブレイヴィディーグは上がりのキレ味が抜群でエリザベス女王杯にピッタリという印象もある。一方、川田のハーパーであるがブレイディヴェーグと反対のジリジリタイプ。世代上位の力は見せてきたが、古馬を相手にするとややパンチ力不足の印象を受ける。とりあえず実績馬の依頼があったので受けている印象。あまり評価できない。ルメールと川田に蹴られた格好になる馬達も切る。ハーパー、サリエラ、アートハウスと落としていく。こうなると◎ブレイディヴェーグから下は府中牝馬組のディヴィーナ、ルージュエヴァイユ、ライラックが並ぶのだが、どうだろうか。やはりマイラー感のあるディヴィーナ、器用さの無いルージュ、連続好走しないライラック・・・なんだかなあである。どうせ人気のブレイディヴェーグに◎だ。もっと下から拾ってもいいだろう。

○ククナの一発に期待したい。シンザン記念で1番人気に推されるなど早くからソダシ世代の力量馬としてキラリと光るセンスを見せていたが、チャンスを掴みきれず夏には条件クラス落ち。このキャリアはどこか若手時代の今岡を見ているような気がしなくもない。陣営はきっと岡田よろしく声をかけ続けたであろう。大事に育てられ今回いよいよ2年半ぶりの一軍(GI)復帰となるが、終いはそれなりに速い脚を持っておりエリザベス女王杯の舞台設定は悪くない。ブレイディヴェーグが前を掃除する展開を予想しているので、馬券圏内突入のイメージは湧く。強調したいのは今回のデキの良さ。ただ出走するだけではない気配を感じる。

◎ブレイディヴェーグ
○ククナ

他に狙いたい馬が居ないので1点で勝負したい。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?