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2023年SHINee現場総括

※日時は参加公演分を記載しています。


KEY CONCERT - G.O.A.T. (Greatest Of All Time) IN THE KEYLAND JAPAN

3/11(土)・12(日)
at 大阪城ホール

2022年に続き、人生二度目のKEYLAND入国を果たした公演。
日本国内においてもライブ中の声出しにようやく制限が無くなったタイミングだったので、これまでの鬱憤を晴らさんとばかりに全力でキムキボムコールを送った。
後にも先にもこんなに他人様の本名フルネーム(敬称略)を大声で連呼することは無いだろう。

2022年にぴあアリーナMMで開催された同ライブの追加公演の位置付けだったが、今回はアンコールに当時リリース直後だった'Killer'が追加されていた。
MVや音楽番組で観たそのままの衣装で、アンコールにも関わらずまるでライブの1曲目に披露しているかのように踊り狂っていたので度肝を抜かれた。キーくんのパフォーマーとしての矜持を目の当たりにした。

キーくんが一流のエンターテイナーであることは今更言うまでもないが、直にキーくんに会うと完璧でデキる仕事人っぷりに舌を巻く。
香取慎吾さんがご自身のことを「パーフェクトビジネスアイドル」と称しているが、キーくんも正に「パーフェクトビジネスアイドル」である。
パフォーマンス出力というものは(アイドルという仕事で無くとも)どうしてもその日のコンディションに左右されてしまうものだが、キーくんは「今日ちょっと本調子じゃないのかな、疲れてるのかな…」みたいなことをこちらが案じる隙すら与えない。1曲目からアンコールまでアクセルベタ踏みのパフォーマンスと、客席とのやり取りを交えながら繰り広げられるMCを楽しんでいる内に、気が付くとこちら側もめちゃくちゃエネルギーをもらってるのだ。
私がエンターテイメントを愛する理由の全てがKEYLANDには詰まっていた。





2023 BEST CHOI's MINHO - LUCKY CHOI's in JAPAN

3/18(土)14:00|18:00・19(日)13:00|17:00
at パシフィコ横浜

終演後どこからともなくパワーが沸いてくるのがKEYLANDならば、
この世のポジティブな感情を味わい尽くした反動で激しい喪失感に襲われるのがミノペンミである
※個人の感想です。

ミノペンミへの参加も2022年に引き続き今回で2回目。今年も色々な企画が用意されていたが、特筆すべきはソロ曲含めたパフォーマンスステージだろう。
2022年にリリースされたソロデビューアルバム「CHASE」の楽曲は勿論、SHINeeの楽曲で構成されたダンスパフォーマンス(特に'CØDE'や'Kiss Kiss'はとんでもなく格好良くてセクシーだった、今思い出しても顔が熱くなってしまうくらいに)、これまでにミノくんがライブやファンミーティングで歌った日本のヒット曲のカバーメドレー等、「自分のファンが何を求めていて何が好きか」をミノくん自身が完璧に理解している選曲・構成だった。

キーくんとは対照的に、ミノくんはそのときの感情の波が全部表に出てしまう人だなという印象を個人的には抱いている。先に断っておくが悪い意味では無い。テンションが高いときのエネルギーの発露があまりにも顕著なのだ。
2022年5月に日本で開催されたファンミーティングに参加するまで、私は画面越しでしかミノくんという人を知ることができなかったのだが、実際に会って一挙手一投足全てを追っていると「今日はだいぶご機嫌さんやね〜」と感じるときがある。そういう日はいつもよりよく喋りよく笑いよく動きよく歌うため、見ているこちらもふわふわ幸せな気持ちになる。カチッとした仕事のときはキチッとシュッとしていらっしゃる人なので、そういうコントロールが効かなくなってしまっているミノくんを観られるのも現場ならではだと思う。

私は今その瞬間に全力を注ぎその場に誠実に向き合うミノくんのことが好きだ。ミノペンであることを自覚してから今に至るまで一貫して変わらない点である。私にとってもミノくんはまさに「希望」だ。






2023 TAEMIN FANMEETING [RE : ACT]

4/22(土) 14:00|18:00
at 慶熙大学校 平和の殿堂

4/4ご帰還インスタライブでのペンミ開催発表を受け、テミンちゃんにお目にかかりたいただその一心で人生初のチケッティングに挑み飛行機宿泊先を予約し、4年ぶりに異国の地に足を踏み入れることになった。

2021年4月末にシャヲルになった私にとって、テミンさんは「画面の中で生きるおとぎの国の王子様」のような存在になっていた。
だがブロンドの髪をさらさら揺らしながらゆっくりと階段を降りてステージに現れた瞬間、'Criminal'のイントロが流れ踊り始めた瞬間、ゲームコーナーで不意に露わになった脇腹のタトゥーが目に入った瞬間、テミンさんが同じ空間に存在していることを強烈に実感し、テミンさんと同じ時間を過ごしているという事実に言い様のない感情が込み上げた。

終盤で披露された'Advice'は、私がリアルタイムで観た最初で最後のテミンさんソロ活動曲だった。
当時画面越しに観ることしか叶わなかったテミンさんのパフォーマンスを2年越しにようやく目にすることができた。テミンさんがステージから下りていた空白の2年間を思い、また彼がこうして私たちの前に戻って来て最高のステージを観せてくれたことに感謝の気持ちしかなかった。

トークコーナーでは、これまでのテミンさんのアーティストとしての歩みを振り返ったり、この2年弱をどのように過ごされていたかを共有してもらったりと、あたたかくやさしい時間が流れていた。
まだ一人の人間としての彼とアイドルとしての彼のあわいにいるような、柔らかい表情と穏やかな口調のテミンさんの姿がとても印象的だった。1公演目は運良く1階席のチケットが取れたのだが、照明を浴びてきらきらと瞬くテミンさんの瞳にずっと見惚れていた。

テミンさんはどんな人か?と問われたら真っ先にこのときの彼の姿を思い浮かべるだろう。
間違いなく言えるのは、このペンミをきっかけにますますテミンさんという人間・アイドル・アーティストを大好きになってしまったということだ。






2023 SHINee FANMEETING ‘Everyday is SHINee DAY’ : [Piece of SHINE]

5/27(土)・28(日)
at 蚕室室内体育館

開催までになんやかんやあり(厳重なオブラートにお包みした表現)、心穏やかではない日々を過ごしたものの、どうにか2日間無事に見届けることができた。

2022年から2023年にかけてメンバー4人それぞれのソロコンサート・イベントに参加した上で、満を持して初めてグループとして揃った姿を観るという胸熱展開だったのだが、初日は期待と興奮と緊張がピークに達し半分グロッキー状態だった。
4人がポップアップでステージに登場し、一番最初に披露されたのは私がシャヲルになる大きなきっかけとなった曲である'Don’t Call Me'だったが、上記のような心境だったため一切の記憶を失っている。何なら2日目に観た記憶も残っていない。思い入れが強すぎて瞳孔がガン開きになっていたと思われる。

4人が一堂に会している姿を見ること自体本当に久しぶりだったが、3時間弱の公演時間中ずっと笑っていた。初日こそ客席からの歓声を聞いたオニュさんが感極まってしまう場面があったが(シャヲルから'울지마(泣かないで)!'とコールが上がったが、ミノくんがやさしく'이진기(オニュさんの本名)'コールに誘導してくれていた)、SHINeeもシャヲルも皆で笑い合っている世界一平和な空間だった。

各コーナーやVCRについては実際の現場の映像もたくさん上がっているため、ここでは'데리러 가(Good Evening)’と''The Feeling'のステージについて記しておく。
'데리러 가'のパフォーマンスを実際に観たのは初めてだったが、メンバーの皆さんの表情から笑顔も伺えたのが何だかとても…表現するのが難しくこの言葉を使うのが正解か分からないが、嬉しかった。
サビ前で客席にクラップを促したりメンバー同士で向き合う振付の箇所はお互い微笑み合ったりする様子を観て、湧き上がる感情のままにコールを送った。
また'The Feeling'はこのファンミーティングで初めて披露されたのだが、イントロからアウトロまでずっと全部爽やかで、爽やかすぎてぶったまげた。

ステージ上で飛び跳ねたり走り回ったりするSHINeeを観て、「もうこの人たちに悲しいこと辛いことは何も起こらんでほしい、ただ楽しく幸せに過ごしてほしい…」とただひたすら願っていた。
SHINee自身がSHINeeでいることを、SHINeeでいられることを誰よりも楽しみ誰よりも嬉しく思っていることが言葉にしなくても伝わってくる幸せな時間だった。






SHINee WORLD VI[PERFECT ILLUMINATION]

【韓国公演】
6/23(金)・24(土)・25(日) at KSPO DOME

【日本ツアー】
9/30(土)・10/1(日) at さいたまスーパーアリーナ
10/7(土) at 大阪城ホール
11/22(水) at 日本ガイシホール
11/28(火)・29(水) at 国立代々木競技場第一体育館

シャヲルになったときからずっと夢見ていた瞬間がついに訪れた。
韓国そして日本でのこの公演のことを、この先もずっと反芻し、いつまでも鮮明に覚えているだろう。

オニュさんが休養のためこの公演そしてアルバムリリース後の活動には参加しない旨アナウンスがあった後、オニュさん・ジョンヒョンさんのパートはシャヲルが歌うから心配しないで!という趣旨のツイートをいくつか目にした。私も声を求められたら最大限応じようという気持ちで初日の会場に入った。
そんな心配は全く無用だった。彼らはプロフェッショナルだ。忙しなく入れ替わるパート・フォーメーションを完璧に繋いでいた。MCでも3人で公演を行うことへの不安等は一切口にしていなかった。
この時間を全力で楽しむことが彼らへの礼儀だと思い、精一杯声を張り上げて歌いコールし叫んだ。終演後、演者でも無いのに自分自身が一番へとへとに疲れ切っていて笑ってしまった。

あくまでも私の勝手な感想だが、本国コンはひたすら前を見てこの先の未来に向かって走って行こうとする姿が印象的だったのに対し、日本ツアーは大事に仕舞っていた思い出の箱を一つずつ開けて皆で懐かしむような公演だったように思う。両者でメインとなるセットリストや演出自体はほぼ変わらないが、受ける印象が全く異なるためどちらも参加できたのはとても幸せなことだ。
特に日本ツアーに関しては、ご本人たちも10〜20代の頃に戻ったかのように子どもっぽいはしゃぎ方をしていて、私が出会う前のSHINeeと彼らを愛してきたシャヲルの皆さんのことを思って胸がじいんとした。シャヲルになって以降もっと早く彼らのことを好きになりたかったという気持ちをずっと抱えているが、裏を返せば相応のキャリアを積んだ今でもがっつり新規ファンを獲得できるくらいずっとSHINeeが魅力的だということだ。
スタートはかなり出遅れてしまったが、SHINeeがSHINeeでいる限りはずっとその背中を追いかけさせてほしい。





【おわりに】
2023年はSHINeeがデビュー15周年を迎える記念すべき年だったので、参加できるライブ・イベントは全て参加しよう!と意気込んでいたところ、いつでもどこにでもいるおたくになってしまった。

やはり私は、生身の人間から発せられるエネルギー・身体全体で感じる音・照明や衣装の煌めきを何よりも愛している。普段は日々を耐え抜くために感受性のスイッチを完全に切っているため、現場に行って大暴れしているときに最も生を実感することができるのだ。

生来引きこもりの私を国内外様々な場所に連れ出して沢山の美しい景色を見せてくれたSHINee、冷静さを欠いた私と色んな現場で一緒に楽しんでくださったシャヲルの皆さんに、この場をお借りして改めて心からの感謝の気持ちをお伝えしたい。
来年以降どのようなスケジュールになっているか分からないが、引き続き自分の仕事・生活と現場とで上手く両輪を回して元気に生きていきたい所存である。



2023/12/31 mimi.