Macityに思いを馳せる
こんにちは、
いよいよあと数日で我らがBTSの希望J-HOPEことホビちゃんのセンイル(誕生日)ですね。
本日は、前回の終わりにちらっと記載しましたホビちゃんのセンイルにはやっぱりスルーできない、MaCityについて。
本題に触れる前に、少し、韓国の民主化運動の流れと、光州事件について書き記したいと思います。
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韓国はご存知のとおりソウルオリンピックの前年(1987年)に民主化されました。
1963年から続く朴正熙(パク・チョンヒ)政権の下、経済が大企業中心に回されていたため、労働者は経済発展のひとつの手段として利用されていただけではなく、低賃金→低生産費→低価格→輸出増という理論が通用され、労働者に対して賃上げ抑制と労働運動抑制政策が取られていました。(この時代に「現代(ヒュンダイ)」などの企業は大きく成長し財閥になった)
しかしながら、そういった労働者層に負担を強いる朴正熙の政策に反発してあちこちで暴動が起き、1979年10月26日に朴正熙は暗殺されます。
このあたりから市民の民主化ムードが高まり翌年5月17日の非常戒厳令拡大措置が敷かれるあたりまでを「ソウルの春」と言います。
ソウルの春の間、朴正熙亡き後、次期大統領に金 鍾泌(キム・ジョンピル)、金 泳三(キム・ヨンサム)、金 大中(キム・デジュン)の3名が名乗りを上げましたが、
崔圭夏(サイ・ケイカ)国務総理が大統領権限代行に就任し、12月6日には統一主体国民会議代議員による選挙で統領に選出されました。一方で軍の権力掌握を狙う、盧 泰愚(ノ・テウ)や、全 斗煥(チョン・ドゥファン)らによる粛軍クーデターが1979年12月12日に起き、実質的な韓国軍の実権を掌握、その後、全 斗煥(チョン・ドゥファン)は5月17日の非常戒厳令拡大措置を実施し、政治の実権をも掌握しました。
その後、学生運動家に対する拷問致死事件の発覚などによる国民の怒りを買い、1987年6月、学生による反政府デモのみならず一般市民もデモに参加しソウルの街がデモ隊で埋まりました(100万人にのぼったといいます)
一方、政府も翌年に控えたソウルオリンピックの開催について、このままデモが長引き、ソウルオリンピックの開催が危ぶまれた場合、ロサンゼルスにて開催するとの声明がだされ、高度経済成長の成果を世界に知らしめたい政府としてはオリンピックがなくなる事態は避けたかったことと、政権の後ろ盾になっていた当時のアメリカのレーガン大統領が「戒厳令宣言に反対するとともに民主化促進について促した」ことも影響を与え、1987年6月29日に盧 泰愚(ノ・テウ)大統領候補が「民主化宣言」を発表したものであります。
(六・二九民主化宣言とも言われています)
ここまでざくっと韓国の民主化運動について述べましたが、光州事件については、この間の1980年5月18日~27日にかけての学生とそこに参加した市民デモが軍によって多数の犠牲とともに鎮圧された事件のことを指します。
2017年に公開されました「タクシー運転手」をご覧いただければその悲惨さが理解いただけるのではないかと思いますが、抵抗する光州市民を政府はスパイ扱いし、戒厳軍は光州市を包囲。封鎖しました。
当時の韓国市内でも光州で何が起きているのか、政府がマスコミをも統制していたため把握していなかったといいます。しかし、光州事件を取材した、ユルゲン・ヒンツペーター氏(タクシー運転手を観て・・・アマゾンプライム会員なら課金せずに観られるから・・・・)らの報道や、光州市民らによりその悲惨な事件が明るみになり、六・二九民主化宣言につながる六月抗争につながっていくのです。
歴史の振り返り、長かったですよね・・。
でもMaCityを聴く上でぜひこの韓国の時代背景を頭に浮かべて、彼らのご両親やお祖父様、御祖母様が戦ってきた、そう遠くない歴史に思いを馳せてもらえたら、と思いました。
MaCityのホビちゃんの歌詞のみ抜粋しますと・・・
난 전라남도 광주 baby
おれは、全羅南道 光州
내 발걸음이 산으로 간대도 무등산 정상에 매일 매일
おれの歩みは どの山に向かっても ゴールは無等山頂(光州にある山)
나 KIA넣고 시동 걸어 미친 듯이bounce
おれはKIAに乗って エンジン全開 狂ったようにbounce
오직 춤 하나로 가수란 큰 꿈을 키워
ダンス一つで歌手を目指して夢を追い続け
이제 현실에서 음악과 무대 위에 뛰어
今は音楽にのりステージの上で飛び跳ねている
다 봤지 열정을 담았지 내 광주 호식이다 전국 팔도는 기어
見たか!情熱いっぱいの俺は光州のホシギ(ホビのあだ名)だ。全国八道に名を響かせる
날 볼라면 시간은 7시 모여 집합
おれを見たいなら7時に集合
모두다 눌러라
みんな押せ
062-518
ちなみに、MaCityですが、特定のショッピングモールが出ているのでKBS(韓国のNHKみたいな。ちなみに韓国人の食卓は毎週観てる。)では放送禁止となっていますが、果たして理由はそれだけでしょうか・・・。
ホビちゃんのパートにいくつか触れてみますね。
まずKIAに乗ってエンジン全開とありますが、こちらは、起亜(キア)自動車のことで、先に述べた朴正熙政権の下で大きく成長した企業です。当時は、こちらの「キア・ブリザ」という車種が当時のタクシーでは多く使用されており、民主化運動の際、軍の制圧により血を流す市民の盾になり、また、200台が連なるタクシーのデモを行い市民を鼓舞させたと言われています。
おれを見たいなら7時に集合(7時はソウルから見た時の光州の位置。ちなみに光州のことを7時と呼ぶのはいわゆるネトウヨのみ)
062(光州の地域番号)-518(5月18日から27日までに起きた光州事件のことを指しているんだと思います)
ちなみに、大邱出身のSUGAさんがデビュー前にD-TOWN名義で活動していた際に作っていた曲に518-062という曲があります。
さて、韓国の民主化については多数の市民の犠牲者が出ました。
何ども言いますが「映画・タクシー運転手」の光州の町並み、そして人々が口にする言葉でとても印象的残ったものは「希望」です。歌詞にもあるように、私には、ホビちゃんが韓国の希望や民主化運動で命を落とした人たちの願いを背負ってのびのびと世界を飛び跳ねているように思えてなりません。
この歌を聴くと、ただの故郷自慢ではなく、民主化運動におけるたくさんの犠牲を払い、今の状況をつかんだ私たちの町へさぁおいでよ!とメンバーが胸を張って手招きしているような気がしてならないんです。
先日、日本で大きな地震が起きた際に(福島で震度6強)世界のARMYの皆が日本のARMYに向けてメッセージを送ってくれていましたよね。BTSのみならず世界を超えてたくさんの愛をもらってるんだな・・・と不安な中本当に感動しました。
私たちも少し目線を隣に向けて世界の事を知る良いきっかけになればいいですよね。(今でも香港のみならず、ミャンマーでも不穏な動きがありますね・・・)どうか皆が平和で希望の持てる未来を歩めますように。ホビちゃんのセンイルに寄せて祈ります★
最後に私の好きな釜山ペンミ(本当に好き)のMaCityを貼らせていただいて・・・。
(カメラワークが違うので、これユンギがラップやったあと、ナムジュンにうっかり水をぶっかけられる可愛いやつがのってないので、私のtwitterを貼らせていただく)
ホビちゃんの希望が、私たちの存在だと良いですよね。
ではでは^^
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