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なぜ神はすぐに悪魔を滅ぼされないのか

私はクリスチャンですので
当然、神の存在を信じています。
それと同様に
私はクリスチャンですので
当然、悪魔の存在も信じています。

神も悪魔も存在します。
でも両者は決して対立する概念などではありません。
なぜならば神の権威が悪魔を圧倒しているからです。
神は創造主ですが、悪魔は被造物に過ぎません。
悪魔はやがて世の終わりには
神によって滅ぼされることがすでに決定されています。

"しかし、千年が終わると、サタンはその牢から解き放たれ、地の四方にいる諸国の民を、すなわちゴグとマゴグを惑わすために出て行き、戦いのために彼らを召集する。彼らの数は海の砂のようである。彼らは地の広いところに上って行き、聖徒たちの陣営と、愛された都を包囲した。すると天から火が下って来て、彼らを焼き尽くした。彼らを惑わした悪魔は火と硫黄の池に投げ込まれた。そこには獣も偽預言者もいる。彼らは昼も夜も、世々限りなく苦しみを受ける。"
ヨハネの黙示録 20章7~10節
聖書 新改訳2017©2017新日本聖書刊行会

上の聖書の引用は世の終わりに悪魔が滅ぼされる場面です。
神の権威が悪魔を圧倒していることがよく分かります。
神はご自分がそう決めさえすれば
いつでも簡単に悪魔を滅ぼすことが出来るお方です。
今悪魔が存在するのは
神が悪魔の存在を許されているからなのです。
ではなぜ神はすぐに悪魔を滅ぼされないのでしょうか。

神は天と地を創造した後すぐに天使たちを創られました。
その天使たちの頭が神に反抗し悪魔となりました。
自分も神のようになりたいという野心を持ったからです。
この時他の天使たちの3分の1を自分の味方にしました。
これらの天使たちが悪霊となりました。
(旧約聖書「エゼキエル書」28章11-19節)
(新約聖書「ヨハネの黙示録」12章3-4節)
※悪魔と悪霊についてはこちらの記事もご参考にしてください。
 https://note.com/mimeguminoah/n/n65d943837978

神は神の王国の王であらせられます。
そして悪魔は神のようになりたいという野心から、
悪魔の王国を作りその王になろうと企んだのです。

王国に必要なものは、王、領土、国民です。
天地創造の最後に神がアダムとエバをお創りになり
神の王国の国民とされたとき、
悪魔は彼らを欺き自分の王国の国民にしてしまいました。
(旧約聖書「創世記」3章)
(中川健一牧師のテーマメッセージ
 「神の国と悪魔の国」(パートⅠ)もご参考にしてください。
 https://message-station.net/episode/cat_episode/kingdom-of-god/ )
それ以来すべての人類は悪魔に支配され
悪魔の王国の国民とされています。

神はこの時すぐに悪魔の王国を滅ぼすこともお出来になりました。
でもそれでは人類もすべて滅ぼしてしまうことになるのです。
神はご自身の創られた私たち人類を心から愛してくださるお方です。
それゆえに神は悪魔の王国を滅ぼされなかったのです。

それならば無理やりにでもすべての人類を捉えて連行してから、
悪魔の王国を滅ぼせば良いではないかというかも知れません。
しかし神は私たち人類と愛の関係を望まれるお方です。

例えばある男が片思いの女性に愛されようとして
その女性にナイフを突き当てて無理やり従わせたとしても、
それはやはり愛の関係とはいえません。
その女性が自由意志で彼を愛するようになるのを
待つしかないのです。

だから神は人々が自分の自由意志で神を愛して
神の国の国民となるのを待っておられるので、
世の終わりまで悪魔の王国を滅ぼされないのです。

「なぜ神がいるのならばこの世でこんなことが起こるのか」
という言葉をたびたび耳にします。
この世が悲惨なのはこの世が悪魔に支配されている
悪魔の王国だからです。

でも、このような試練を通して
神は人々がご自身に立ち返ることを
お待ちになっているのです。
それもすべて神は愛なるお方であるが故なのです。

どうかこの愛に満ち満ちた大いなるお方を
この世のすべての人々が礼拝し賛美する
そのような世の中になりますように。
どうか皆様に神の祝福が豊かにありますように。

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