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聖書読みましょ♪Re-Collection 第62回 規則が人を縛るのは、イエス様の時代も同じですな 


メシア・イエス・キリストの生涯33回
          「ペテロの姑の癒し」後半
         マタイの福音書第8章14節~17節
マルコの福音書1章29節~34節
ルカの福音書4章38節~

                  

こんにちは!まいむまむです。
イエス様の生涯について4福音書を並べて、時間順に読んでいます。
毎回申し上げますが、わたくしは、「ハーベスト・タイム・メッセージステーション」というyoutubeチャンネルの中川健一先生の講義「メシアの生涯」にそって読んでいきます。

興味のある方は、ぜひぜひ、先生の講義を直にお聞きになってくださいね!
引用している聖書は「新改訳2017」版です。

また、参考文献は新実用聖書注解になります。

本日のご紹介はこちらです。

Vol.3 佐藤芳明 Yoshiaki Sato

ゴールデンウイークに開催された音楽祭ラフォルジュルネで
チャランポランタンさんたちと演奏された
アコーディオン奏者の佐藤芳明さんの超渋い演奏です。

佐藤さんの演奏は、「残響スイフト」や「PanPotSugar」というバンドでよく聞いていましたが、
なんと、あのチャランポランタンのアコーディオンの小春さんの師匠であられると知りました!まじかあ!

佐藤さんは、アコーディオンのテクニックも超絶で、
スタイルもまさにイケおじ。
ぜひ、ライブで間近でご覧になってはいかがでしょう。

遠方の方もご心配なく
JIROKICHI Youtubeチャンネルより同時生配信!です。

🪗 🎻 🥁 🎸 🎹 🪗 🎻 🥁 🎸 🎹 🪗 🎻 🥁 🎸 

 さて、聖書をお読みいたしましょう。

前回は、イエス様が、ペテロの家を訪問されました。
そこでは、ペテロの姑が高熱を出して臥せっていたのですが、
イエス様に癒しをお願いしたところ、たちまち熱が引き、
元気になったところです。

ジョン・ブリッジズ画「ペテロの姑の癒し」

その個所をもう少し深堀いたします。
ぜひお付き合いください。


Ⅰ  病の癒し(パート2) ルカの福音書 第4章39節

*ルカの福音書4章39節
39 イエスがその枕元に立って熱を𠮟りつけられると、熱がひいた。彼女はすぐに立ち上がって彼らをもてなし始めた。

実は、この奇跡の話は、並行記事によって様子が違います。

「イエスがその枕元に立って熱を叱りつけられると、熱がひいた。彼女はすぐに立ち上がって彼らをもてなし始めた。」(ルカの福音書第4章39節)

「イエスはそばに近寄り、手を取って起こされた。すると熱がひいた。彼女は人々をもてなした。」(マルコの福音書第1章31節)

「イエスは彼女の手に触れられた。すると熱がひき、彼女は起きてイエスをもてなした。」(マタイの福音書第8章15節)


あらま、イエス様の動きが3つとも違いますねー。
どれが正しいのでしょう。

このことについて、中川先生の説明によると、
この福音記者それぞれのメシア像が反映された結果
このような記述になったということなのです。

つまり、

ルカは、完ぺきな人間としてのメシア像を描いた。

マルコは、しもべ(仕える者)としてのメシア像を描いた。

マタイは、王としてのメシア像を描いた。

のだそうです。

そもそも、それぞれの福音書が、
異なる読者を想定して書かれたものですし、
記者それぞれのメシアに対する概念が、
こういう異なる記述を生みだしたようですね。

レンブラント画「ペテロの姑の癒し」

この絵は、マルコの福音書をもとに描かれていますね。
なにかやさしさが じんわりと感じられます。

さて、熱が引いたペテロのお姑さんは、
「彼らをもてなし始めた。」とあります。

この当時、奴隷がいない家では、
大人の女性が、客をもてなす役目を果たしたそうです。

「もてなす」とは、奉仕(ディアコネオウ)という意味です。

奉仕といえば、教会にはなくてはならぬものです。

教会では、いろいろな奉仕の仕事があります。

牧師先生のようにメッセージをする奉仕、
音楽を演奏する奉仕、
みんなで食べる食事を作る奉仕、
掃除をする奉仕、
役員をする奉仕、
子どもたちを教える奉仕、
お金の管理をする奉仕、
草むしりの奉仕などなどなど他にもいろいろありますね。

これは、普通のお仕事と根拠が違うのですよ。
単に人助けや組織のためではないのであります。

お姑さんが、起き上がって
ただちにイエス様をもてなし始めた奉仕が、
その根拠です。

お姑さんは、イエス様に癒してもらった恵みに対する感謝の気持ち
表現するために
おもてなし(奉仕)をしたのです。

イエス様に対する感謝の気持ちがその根拠であるということなのです。

ルカの福音書には、このように奉仕する女性たちが多く登場します。

イエス様に奉仕する、仕えるってどういうことか、いやいやする仕事ではないことがわかります。

Ⅱ 病の癒し(パート3) ルカの福音書 第4章40節 

*ルカの福音書 4章40節
40 日が沈むと、様々な病で弱っている者をかかえている人たちがみな、病人たちをみもとに連れて来た。イエスは一人ひとりに手を置いて癒された。

今まで、何の疑問もなく、すーっと読んでいたのですが、
「日が沈むと」ってなぜでしょう。

夜になってから連れて来るって、非常識じゃないですかね。

この文脈では、
会堂での悪霊の追い出しや
ペテロの姑の癒しの後すぐ、ということですよね。

さて、この日は、何の日でしたっけ。

安息日です。

当時のパリサイ人による律法解釈では、
安息日に病人を運ぶことは、
律法違反でありました。

また、安息日に病人を癒すのも律法違反に当たりました。

安息日(シャバット)

ユダヤの日付は、夕方に変わります。
ユダヤにおいては、一日の始まりはなんと夕方なのです

ですから、日が沈んだら、安息日がおわるってことなんですね!!!

人々は、律法違反と言われるのが怖くて、
日中は病人をイエス様のもとに連れてくることができなかったのです。

ユダヤの律法や文化を知っていると、
聖書の理解がますます進みますでしょう。

この後も、イエス様は、
このようなパリサイ的律法にかかわらず、
安息日に癒しを行うようになります。

さて、ペテロの姑が癒されたという話は、
あっという間に町中に広がったのでしょう。

いろいろな病気の人が連れてこられました。

イエス様は
ひとりひとりを大切に扱われています。

イエス様は、以前、カペナウムの役人の子どもにしたように、
遠隔操作で、ことばだけで人を癒すことができます。

でも、ここでは、わざわざ、手を置いて、癒しをされています。

イエス様、朝から会堂で悪霊と対決したり、
ずーっと人の中で、活動されて、お疲れではないのかなあと
ちょっと心配になりますね。


Ⅲ 悪霊の追い出し ルカの福音書 第4章41節 

*ルカの福音書 4章41節
41 また悪霊どもも、「あなたこそ神の子です」と叫びながら、多くの人から出て行った。イエスは悪霊どもを叱って、ものを言うのをお許しにならなかった。イエスがキリストであることを、彼らが知っていたからである。

悪霊どもも、進化してますね。

お昼までは、イエス様のことを「神の聖者」という認識であったのが、

今や「神の子」=「キリスト(メシア)」と信仰告白しちゃったのですから!

すごいな。人間よりすごいな。

でも、イエス様に従わないんだけどね。

知っていることと、その権威に服従することとは、
別物ってことのようです。

イエス様が、悪霊たちに口止めをしたのは、
悪霊たちの証言を認めないからです。

悪霊の証言なんかで、人々に信じてもらいたくないからです。

あくまで、イエス様ご自身のことばで、信じてもらわなければ意味がないのですね。

こうして、姑を癒してもらったシモン(ペテロ)が、
本格的にイエス様について行く出来事について
続けて読んでまいりましょう。

📔 📕 📖 📚 📒 📓 📔 📕 📖 📚 📒 📓 📔 📕 

お祈りします。
愛する天のお父様
イエス様が、闇と戦う様子を読むことができました。
悪霊、病、パリサイ的律法など、
人々を苦しめるものを打ち負かしておられるイエス様に感謝を覚えます。
この感謝を奉仕で表現できますように
私たちを導いてください。
主イエス様のお名前によってお祈りします。
アーメン

次回は、
メシア・イエス・キリストの生涯」第34回
「4人の弟子たちの召命」
マタイの福音書第4章23節~25節 
マルコの福音書第1章35節~39節
ルカの福音書第4章42節~44節

マタイの福音書第4章18節~22節 
マルコの福音書第1章16節~20節
ルカの福音書第5章1節~11節

です。

シャローム!!!