聖書読みましょ♪Re-Collection 第67回当時のユダヤ人はイエス様の奇跡をどう見たのか
メシア・イエス・キリストの生涯36回
「罪を赦す権威」前半
マルコの福音書第2章1節~12節
マタイの福音書第9章1 節~8節
ルカの福音書第5章17節~26節
こんにちは!まいむまむです。
イエス様の生涯について4福音書を並べて、時間順に読んでいます。
毎回申し上げますが、わたくしは、「ハーベスト・タイム・メッセージステーション」というyoutubeチャンネルの中川健一先生の講義「メシアの生涯」にそって読んでいきます。
興味のある方は、ぜひぜひ、先生の講義を直にお聞きになってくださいね!
引用している聖書は「新改訳2017」版です。
また、参考文献は新実用聖書注解になります。
本日のご紹介はこちらです。
Rina Hoshino Special Live 201013
日本の若手女性ベーシストの中で、最も活躍している一人が星野李奈さんです。
高度なテクニックで、多くのミュージシャンとのコラボがあり、
海外でのライブ参加もあり~ので、
ぜひ、注目していただきたいミュージシャンです。
というわけで、李奈さんリーダーライブがございます。
このライブには、師匠でもある矢堀孝一さん(ギター)や、
まいむまむ推しドラマーの大槻カルタさんがサポートいたしますよ。
全員超絶技巧!期待マックスです!!!
🎸 🎹 🥁 🎶 🎸 🎹 🥁 🎶 🎸 🎹 🥁 🎶 🎸 🎹
さて、聖書をお読みいたしましょ。
前回では、レプラ患者(重い皮膚病の人)が
イエス様のお言葉で癒されました。
この奇跡は、当時のユダヤの人々の考え方から、
「メシア的奇跡」すなわち、「メシアである方しかできない奇跡」
であると見なされていました。
これは、騒ぎになりますよ。
いまだかつてなかったことですから。
この噂は瞬く間にガリラヤ地方、
そしてユダヤ、エルサレムにまで広がったようです。
ここで、メシア運動の評価のプロセスについて学びたいと思います。
中川先生は、この箇所に限らず、
聖書はユダヤ的視点から読み解く必要があると主張されています。
新約聖書は、基本的にユダヤ人によって、
ユダヤ人に向けて書かれたもので、
当然、そのベースとなる考え方や、価値観は
当時のユダヤ人一般が持っていたものであるからです。
というわけで、「われこそはメシアである」というムーブメントが起こったとき、
当時の上層部(宗教指導者)はどのような対応をとったのでしょうか。
メシア運動の可能性があると判断された場合には、
それを評価するプロセスが開始されるそうです。
① 観察の段階
まずは、この起こっている事態を
静かに観察することから始めます。
この段階では、事態に対して、コメントなしです。
観察の結果、メシア運動に該当しないと判断された場合には、
ここで終了となります。
② 審問の段階
この事態がメシア運動に該当すると判断された場合には、
第2の段階にはいるそうです。
いままでは、黙って観察していたのですが、
第2段階では、種々の質問を投げかけてその答えを吟味していきます。
③ 評価の段階
質問の答えを吟味した結果、
メシア運動であるかどうかを判定、宣言することとなります。
なかなかに慎重ですね。
イエス様の活動や奇跡が
いよいよ、これらの評価プロセスの対象となっていきます。
わたしたちも、イエス様のおそばで、その活動を見せていただきましょう。
Ⅰ イエスと宗教的指導者との対立 ルカの福音書第5章17節前半
レプラ患者の癒しが「メシア的癒し」として、
大評判になった結果、あまりうれしくないお客さんがやってきました。
パリサイ人や律法の教師です。
場所は、おそらくカペナウムのペテロの家かということです。
根拠は、並行しているマルコの福音書第2章1節にあります。
「数日たって、イエスが再びカペナウムに来られると、家におられることが知れ渡った。」
この「家」に定冠詞がついているそうで、
ということは、一回出て来た家なので、
ペテロの家かなということだそうです。
このペテロの家に、一人や二人ではない、
ガリラヤ、ユダヤ、そして総本山エルサレムのパリサイ人や律法学者たちがどーんと押し寄せてきたわけですね。
これは、先ほど説明しましたが、
「メシア運動の評価」が始まったということになります。
まずは、第一段階「観察」スタートです。
主の御力、すなわちヤハウェ、聖霊のちからによって癒されていました。
まわりには、パリサイ人や律法学者がびっしり座って、
だまーーーって見ているのです。
なにか気持ち悪いというか、緊張感がただよう場面です。
Ⅱ イエスからの挑戦 ルカの福音書第5章18節~20節
マルコの福音書には、もう少し、詳しく状況が説明されています。
*マルコの福音書第2章2節~3節
2 それで多くの人が集まったため、戸口のところまで隙間もないほどになった。イエスは、この人たちにみことばを話しておられた。
3 すると、人々が一人の中風の人を、みもとに連れてきた。彼は四人の人に担がれていた。
この地方で発掘された当時の家のサイズは、
最大でも一辺が5.4メートルほどのようです。
面積にすると18畳くらい。
皆が立っているとして、50人くらいしか入れなさそうです。
こんな状況の家に中風の人を4人の男が運んできます。
中風とは、脳溢血の後遺症で、
身体の全部又は一部がマヒして動かせない状態です。
4人の男が家族なのか友人なのかは特に書いてないので不明です。
この絵ですと、たくさんの人が部屋に密集して見守っている様子がよくわかりますね。
戸口まで人があふれていて、
とてもじゃないけれど、中に入ることができなかったので、
その4人は無茶苦茶大胆な行動に出ます。
※この当時のパレスチナの家の構造について
上の絵は、ヨーロッパ中世のイメージで描かれたものなので、
実際は家の様子は異なるようです。
まず、建物は、平屋建てで、屋根は平で、
人が乗っても平気なくらい頑丈なものであったようです。
屋根には、梁を渡して、その上にいかだのような木枠をのせました。
さらに木の枝や、木の葉でおおいます。
最後に藁を混ぜた、粘土を乗せて、それを平に延ばします。
乾燥すると強固な屋根になったようです。
建物の壁には階段が取り付けられており、
屋根に上ることも普通にできたようです。
屋根の瓦とありますが、日本の瓦とは違う、
タイルのようなものが葺いてあったのですね。
そうやって、頑丈に作ってあった屋根を
バリバリはがしてお布団ごと吊り下げて
イエス様の前に置いたのですから、
もう大変な状況だったと思います。
屋根の藁やら、土やらがバラバラ落ちてきて、
皆、右往左往したかもしれませんね。
このドタバタの状況で、イエス様はどうされたでしょうか。
まず、イエス様は、癒すより先に、罪の赦しの宣言をされました。
この順番が大事なことのようですよ。
なぜ、中風で動けない人に対して、そのような宣言をなさったのか。
布団に寝ているおじさんも「??? はよ、治してや」と言いたいかも…
これは、ギャラリーの中に、パリサイ人やら律法学者達が、
おおぜいいたからだと考えられます。
おそらく、彼らの視線を意識してのことですね。
イエス様は、ご自身には「罪を赦す権威がある」ことを宣言されたのです!
ううう、敵の前で、そんなこと言って大丈夫かっ!
お祈りします。
イエス・キリストの父なる神様
イエス様がなされた奇跡は、非常に意味が深いことを
学んでいます。
ただの不思議のわざではないのですね。
どうぞ、イエス様の奇跡を通して、
イエス様を救い主として信じる心が与えられますように。
主イエス様のお名前でお祈りします。
アーメン
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天井から釣り降ろされてきた中風の患者に対して、
癒しの前に「罪の赦し」を宣言されたイエス様。
さて、この患者はどうなるのか!?
そして、そばで見ている宗教指導者たちは、どう思ったか?!
イエス様のおそばで、この続きを拝見いたしましょう。
シャローム!!!
メシア・イエス・キリストの生涯36回
「罪を赦す権威」後半
マルコの福音書第2章6節~12節
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