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聖書読みましょ♪Re-Collection 第71回変なルールを増やすのは日本の学校だけじゃないのね( ;∀;)


メシア・イエス・キリストの生涯38回(前半)
  「断食論争」
・マルコの福音書第2章18節~22節 
・マタイの福音書9章14節~17節 
・ルカの福音書第5章33節~39節


こんにちは!まいむまむです。
イエス様の生涯について4福音書を並べて、時系列順に読んでいます。
毎回申し上げますが、わたくしは、
「ハーベスト・タイム・メッセージステーション」というyoutubeチャンネルの中川健一先生の講義「メシアの生涯」にそって読んでいきます。

興味のある方は、ぜひぜひ、先生の講義を直にお聞きになってくださいね!
引用している聖書は「新改訳2017」版です。

また、参考文献は新実用聖書注解になります。

本日のご紹介はこちらです。

a la moda (Full Version) / Katsushika Trio (Minoru Mukaiya, Tetsuo Sakurai and Akira Jimbo)

先日、2024/7/20(日)に「JAZZ-FUSION SUMMIT 2024」が東京ドームシティーホールで開催されました。
まいむまむは、配信で見ましたが、いや~も~最高💙おなかいっぱい!
5時間近く、全5バンドのすばらしい音を楽しむことができましたよ。
その中で、楽しみにしていたのが、この「かつしかトリオ」です。
元カシオペアメンバーだった
櫻井哲夫 /Bass
神保 彰 /Drums
向谷 実 /Keyboards のお三方が
思いっきり自分たちの愛する音楽を演奏しまくっています。
フュージョンファンなら、もう涙目になります。

ライブツアーもありますよ🎶

これはもう、楽しみすぎます(^^♪

🥁 🎹 🎸 🥁 🎹 🎸 🥁 🎹 🎸 🥁 🎹 🎸 🥁 🎹 


さて、聖書お読みしましょ♪

前回では、マタイ(後に福音書を書いた人です)がスカウトされ、
マタイの家で宴会が開かれました。

そこに招待されたメンツが、
かなりヤバい(取税人仲間、遊女)ということで、
さっそくパリサイ人たちが、審問をはじめました。

この後、パリサイ人たちとの論争が展開されることになります。

パリサイ人という人たちは、何をテーマに論争をしているのでしょうか。

これが、日本人にはわかりにくいユダヤ教の「口伝律法」の内容についてなのですよ。

(中川先生の講義において、非常に細かく口伝律法の成り立ち、
そして、タルムードの成立の歴史が説明されています。
ご興味のある方は、ぜひYouTubeチャンネルをごらんくださいませ。)

ここで聖書ミニ知識~♪👏👏👏👏👏👏👏👏

① まず、モーセの律法があります。これが613の規定によっています。
もうこれだけで、日本人、卒倒しそうですよね。

② モーセの律法はぜーーーったい守るべき不磨の聖典なので、
生活のなかで、この律法に触れないようにするために、
もっと厳しめの規定を作りました。

ユダヤ人たちは、モーセの律法の周りに「垣根」を作って、
その垣根に触れなければ、大丈夫と考えたのだと
中川先生は、説明されています。

この「垣根」がラビ的律法です。

このラビ的律法は、紀元後220年までは、すべて口伝律法であったそうです。

そして、この口伝律法をすべて暗記している人たちが律法学者であったのです。

なつかしの暗記カード

もう、これだけで、ユダヤ人の脳みそのすごさがうかがえますねー。

イエス様の時代、口伝律法は完成途上にあったそうです。

ですから、律法学者たちは、
メシアが現れたら、この素晴らしい口伝律法を完成させてくださる!
と期待していたようです。

そして、律法学者、パリサイ人たちは、
自分たちで決めた口伝律法の方を、
聖書に書かれているモーセの律法以上のもの
と見なしたようです。

ところが、どっこい。
イエス様は、律法学者やパリサイ人が後生大事に守っている、
口伝律法をことごとく破る行動をされているのでありますよ.

罪人とご飯食べたり、
手を洗わなかったり、
断食しなかったり。

彼らがなぜ、こんなにイエス様にイラついて、むかついているのかというとこんな理由なのです。

③ さて、この口伝律法は、紀元後300年ころに文字化されたそうです。
成文法になったのです。

この成文法を「ミシュナ」といいます。

「ミシュナ」は、ヘブル語で1500ページあるそうです。

150ページじゃないよ。1500ページですよ!
気が遠くなりそうです。

ミシュナは、一部、日本語訳されています。

ご興味のある方はどうぞ。


で、これで終わらないのですよ。
ユダヤの人ってすごいんですよ。

④ 彼らは、その後、この「ミシュナ」に注解をつけていきます。

この注解書を「ゲマラ」といいます。

で、このゲマラは、ブリタニカ百科事典くらいの量があるのです・・・。

これが、ミシュナ+ゲマラ=タルムードです!

タルムード

ほんとに百科事典だぜい!!!

これが、そのタルムードの中身です。

真ん中にミシュナがあって、
その周りをびっしり取り囲んでいるのが、
注解書であるゲマラのようです。
(読めないので確認しておりません、悪しからず)

ページによっては、真ん中にミシュナが1行あって、
その周りが全部ゲマラみたいなページもあるそうです。(+_+)

現代のユダヤ教ガチ勢のみなさんに限らず、
イスラエルの人々は、程度はそれぞれですが、
このタルムードの規定に従って生活をしているようです。

たとえば、日本でも知られているモーセの律法の規定に
「子ヤギを、その母親の乳で煮てはならない」という条文があります。

これは、出エジプト記23章19節、申命記14章21節とかに書かれています。

この律法をもとにいろいろな細かい規定がわらわらできてきたのです。
現代でも、イスラエルでは、肉と乳製品を分けて食べるべきだとされています。

たとえば、朝ヨーグルトを食べると、朝には、絶対に肉は食べない。

逆に晩御飯に肉を食べると、絶対乳製品は夜食べないとか。

多分、胃の中で、一緒にしては、律法に反する恐れがあると考えたのでしょうねえ。
このように、非常に細かい規定がたくさんあり、
「コシェル規定」といいまして、今でも生きています。

わたしらだったら、「え?ヤギじゃなくて、鶏肉なら、クリーム煮にしていいんでしょ?」とか
「ヨーグルトは牛の乳なんだから、関係ないじゃん」とかいうところですが、
そうじゃないのが、ユダヤ教の規定なのですね。

なぜ、そもそも「子ヤギをその母親の乳で煮てはならない」
という規定をモーセが決めたのかといいますと、

モーセの時代のカナン人(先住民)たちは、
初子のやぎをその母ヤギの乳で煮て、バアル神に捧げていたからです。

バアル神

偶像礼拝の習慣は、人間にとって、とても親和性があるようで、
モーセに連れられてエジプトを出て来たイスラエルの人々も
絶えず偶像を拝む方に引っ張られています。

この子ヤギの命令は、
カナン人の偶像礼拝からイスラエルの民を守るため
定められたものでした。

この紀元前1400年頃の律法の目的が、
紀元前400年頃には、すっかり忘れられていたようです。

で、この規定が独り歩きして、どんどん規定の周りに規定ができて、
人々の生活をしばるものになっていったようです。(今でも同じ)


前説が無茶苦茶長くなりました。

申し訳ございません。
でも、私も、中川先生の講義を聞くまで、
なぜに、パリサイ人や律法学者が、こんなにイエス様にイラついているのかよくわからなかったのです。

彼らにとっての口伝律法が、どれだけ大切なものだったか。
そこを認識していないと、論争の意味がわからないのですね。

今に至るまで、
タルムードを大切にするイスラエルの人々と
イエス様の亀裂は、埋まっていない
のだと思うと、
これは、大変なことだと思います。

今回は、その口伝律法の断食の規定がテーマになります。


お祈りします
天の父なる神様
今もユダヤの人々の中に生きる口伝律法について学びました。
この口伝律法をめぐって、
イエス様と律法学者たちの戦いがありました。
イエス様は何を大切にされたのか、
理解することができますように。
主イエス様のお名前によってお祈りします。
アーメン


📔 📕 📖 📚 📒 📓 📔 📕 📖 📚 📒 📓 📔 📕

口伝律法を大切に守っているパリサイ人や律法学者たちは、
イエス様の行動が癇にさわって仕方がありません。
危険人物としてすら見なしています。

いよいよ、論争が火ぶたを切ります。
イエス様のおそばで、その論争を見守ってまいりましょう。

次回は
「メシア・イエス・キリストの生涯」第38回後半
「断食論争」
マルコの福音書第2章18節~22節
マタイの福音書第9章14節~17節
ルカの福音書第5章33節~39節

続けてお読みくださいね!

シャローム!!!