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与野・見廻り隊(妙行寺・榧)

 埼京線・南与野駅から「かやの木通り」へ、南西の空を探しながら妙行寺の「与野の大カヤ」に着く。樹齢1000年、幹囲は7.28m、樹高は21.5m。国の天然記念物。イチイ科の常緑高木の堂々たる枝張りは東西20.6mです。
妙行寺の境内には、樹齢600年の病後の木斛(モッコク)もあります。
 司馬遼太郎氏は、樹相の良い木として樟(くす)の老樹を「酔って候」の中で紹介していますが、与野の榧(かや)も円錐状の形を守り樹相が良く元気を頂きました。

「沢蟹の榧の実運び尽くしけり」・水原秋櫻子
 榧の実から油が採れる。脂肪酸の構造は大豆油に似るがシアドン酸を含む。戦国時代はこの榧油を揚げ物に使用していた。榧油の取り過ぎは要注意。健康を気遣っていた家康公75歳は、正月の揚げ物で腹痛を起こし寿命を縮めてしまった。

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