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葛飾区・見廻り隊4(矢切の渡し)

「柴又へ通ふ渡しや蘆*の花」・正岡子規      
「かつしかや市川あたり松を多み松の林の中に寺あり」・伊藤左千夫
                          *あし、芦は略字
 江戸川の向こう岸は千葉県松戸市、伊藤左千夫の「野菊の墓」の舞台となった。この川を右に少し下ると市川市となる。
千葉一族に入る市川氏の家紋は沢潟(おもだか)紋。この紋を使用する戦国大名は多く、毛利氏、福島氏、木下氏、水野氏(家康公の母親は水野氏)など。「一富士二鷹コトヲナス」、曽我ものを演じる歌舞伎の市川家は「沢潟屋」と呼ばれている。
「葛飾や桃の雛も水田べり」・水原秋櫻子
 

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