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2/20〜2/23まで

2/20から2/23までは、ツアーのデモンストレーションを重ねながらインタビューを中心とした活動だった。

インタビューについて書く前に、

まちのアイドルたち

この日、まんちゃんに会った。
商店街のシミュレーションをしていたとき、
果物屋さんからひょっこり出てきて、
「どこから来たん?」と声をかけられた。

そう、お茶のまんどころの「まんちゃん」だ。

あ、一昨日くらいの商工会の資料で"?"がついていた噂のまんどころさんじゃないか!!!

「ちょっとこっち!」と言われてまんちゃんが背中の後ろでひょいひょいと手招きする方へ。
茶!と主張する看板。シャッターが1/3下がったオレンジの暖簾をくぐる。

広三さんが仰っていたのは、
「50年先も100年先も変わらない商店街を作ること」

写真で見てわかるように、特段飛び出た建物もなくて、まちの色も落ち着いて統一感がある、瀬戸田の街並み。

左に髪の毛を流してほんのりピンクか白のピン留めで留めたまんちゃん。
マシンガントークを繰り出す。

まんちゃんの先代の話や自分たちの苗字の話、SOILのスタッフさんの話。

人のことを「資源」と呼ぶのはモノ扱いのような気がしてうーんとなるけど、
瀬戸田の大きな魅力の1つ。「人」

先週1週間は、"瀬戸田についてもっと知ろう週間"だった。

その中で積極的に商店街のお店へ寄ったり、自分から話しかけてみたりと、自分なりに地域のことを、人のことをもっと知ろう、と動いてみた1週間だった。

港町という元来の気質もあるのだろうけど外の人に比較的寛容でオープンな雰囲気を強く感じる。

一回話すと、やっぱり楽しくて、何度も何度も通いたくなる。
おこがましいかもしれないが、ああ私もこんな元気でかわいいおばあちゃんになりたいなあと思ったり。

まちのアイドルたちが瀬戸田の魅力を形作っている。  

そういう、商店街の人との会話や挨拶が「この地域好きだなあ」に直結していくのを日々感じた。

その地域を好きになるには、自分から働きかけること、自分でちょっと入口を広げることが大事だよなあと改めてしみじみ感じた日だった。

変化しつつも、変わらないまち。

高根大橋から眺める瀬戸田

22日午後。
高根大橋から瀬戸田を眺めると綺麗だと聞き、早速行ってみた。

こうしてみると、特段飛び出た建物もなく、まちの色も全体的に落ち着きがあり統一感がある。

その風景の中で、
単純にふらっと人と話して談笑して、
おばあちゃんと恋バナなんかして
なんの種類かわからんみかんかオレンジか大量にもらって
みたいなそういうゆるさというか優しさ的なのはやっぱりこの商店街にずっと残っていてほしい。瀬戸田に限らずとも、どこの地域に行ってもなくなってほしくない風景だなと思う。
オンラインツアーとかなんとか色々あるけどやっぱりこういう生で笑ったり話したりが1番いいよなあと思う。

人は誰でも年老いて最後には亡くなるものなんだけど、それがいずれかは来るのかと思うとすごく寂しいけど、変化はしょうがないし、新しい風を迎合しつつも変わらないものは残していく必要があるんだよなあと。
「変わらないもの」は建築物だったり、景観だったり形になってるものもあるけど、そこから派生したりする「雰囲気」みたいなものももちろんあったりする。それを言語化したり形にするのがこりゃまた難しい。

とにかく、時代を経てまちが変わりゆくなかでも、瀬戸田の良さは変わらず残っていてほしいな、と改めて感じた。

亀井堂さんインタビュー

亀井さんと話しているとこちらが元気をもらえる。パワフルで明るい亀井さん。

これまでこの「亀井堂」として、まちの変化を受け入れつつ、残す部分は大切にしてきた。
まちの中心が農業や造船業から観光業にシフトしつつある状況に危機感を抱きつつも、それを迎合し包括的なまちづくりを望んできた。

また、商店街はやはり、生活ありきの土地。
まちの人流がすっかり変わってしまって、商店街は観光のための商店街というニュアンスが強いけど、住民にとって便利な商店街である必要がある。

もっとコンビニ的なお店や本屋、文房具屋などがあったら、便利になるのになあと亀井さんも仰っていた。

しかし、実際問題今は観光寄り、観光客に頼る部分の大きいのしおまち商店街。
新規の事業を成立させる、継続するだけの需要は果たしてどのくらいあるのか。
それをやりたい!と思う事業者はいるのか。
そこの現実問題が出てくる。

また、この商店街で事業をおこしたいと思っても物件探しに難航する。

物件を探しても店舗併用住宅が多いのだ。
表向きは店を閉じていても、奥では未だに人が住んでいるので、なかなか家主が手放さない。

こうなると店を開きたい事業者がいてもなかなか進まない。
シャッターを閉めた店主が積極的に次の事業者へバトンタッチしていける仕組み、
新しい風をしっかり通せる仕組みを作っていくことが必要だと思う。

まちの新陳代謝を促していく。

そしてその変化の中でも、商店街の良さは残していく。
そのバランスは難しいがまちの変化を慎重に誘導していくことが大事なのではと思う。

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