iroiro

いろいろ考えることがある。

自分は何者なのか、自分は何を持っているのだろうか、自分には何ができるのだろうか。

なんだかんだいつも人と比べてそれで落ち込んでいる気がする。

一番身近な人のことをああ羨ましいなあって思って、自分にはそれがないなあって、自分にはあって、人にはないものをうらやむ。

気が利いて、何でも気づく人。
絵がうまくて、料理もできて、椅子も作れる人。
仕事をしながら大学院に通って論文も書いてる人。

自分が休学中という身分だからかもしれない。
「まみにはまみにしかない魅力があるよ」「自分を否定せずにね」と母は言ってくれて、自分でもそう思いたいけれど、何か形のあるものを求めてしまいたくなる。

自分で評価するにもわかりやすいもの。目に見えてわかるもの。
そういうものを多分自分は欲しいのだと思う。

何でそんなことを思うのか?
自分は誰かに認められたいのか?
あなたはすごいよ、頑張ってるよ、あなたにしかない魅力を持っているよ、とかそんなことを思われたいのか?

そんなことはあまり意識したことはなかったけどもしかしたら潜在的にこころの奥底で太く、そんなことを思っていたのかもしれない。
「他人の評価を気にせず生きる。私は私の道を行く」ということを相当意識して、大切にして生きてきたはずだけど、やっぱり結局は「他人の目」の中で幾分か生きている自分がいる。

そんなことを思ったらどこかむなしくなって、ああやっぱり自分はそれ程度の人間なのかというか、自分はこういう生き方はしたくないなと思っていた生き方を実はしていたからちょっと落ち込んだ。
でももう意識してもそうなるんだから、だし、人は誰かと誰かの関係性の中に必然的に生かされている気がするし、他人を意識して自分を自覚するような生き物で、きっと。

だから完全に自分自身で完結する中に生きることはできないんじゃないかとも思う。

そんな中で、他人の目はある程度ありつつも、自分なりに自分を認める、
そんな中で、他人に見返りを求めるのではなく、自分で満足すればそれでいいみたいな生き方をしたい。

「自分がここまでやりたい」「これがやりたい」と思ってできていないものがあったらやればいいし、やりたくないものがあったらいったん離れてみればいい。一人でいたいときは一人でいればいいし、ふらっと散歩しに行けばいい。

そして、もう少し今のやっていること「メインでやっていること」みたいなものから離れる必要もある。
それだけ、とか、それしかやることがない、みたいな状況が生まれると、それにしか寄りかかれなくなって、すごく近視みたいになってメインみたいなものうまくいかなかったりする。

私はまだ大学生。しかも休学中の大学生だ。社会人なようでまだ完全な社会人ではない(と思いたい)
だからこそできることがあるはずだし、やりたいと思ったことはなんでもできる時期だ。
もっと柔軟に、身体を柔らかくして動ける時期だ。

どこかにふらっと旅行に行きたい。
海を見たい。
絵を描きたい。
大好きなおばあちゃんの特性を絵にかきたい、本にしたい。図鑑みたいにして。
ティラミスを作りたい。
かぼちゃを庭で育てたい。
穂村さんの本を読みたい。星野源の本を読みたい。旅する木を読みたい。
自分の好きな本を読みたい。
大好きな奉還町の好きポイントを、自分が見つけた、自分にしかわからないような発見を形に残したい。
この21歳、22歳の1年、私はこの場所で過ごしたんだ、この人たちと同じ時間を過ごし、この場所で生きたんだな~、ああこんな時期もあったな~って見返せるような、マップみたいなものでも図鑑みたいなものでも、自分が持っていたくなるものを作りたい。

どれか一つに寄りかかりすぎるんじゃなくて、どれにも触れているようで触れていないみたいな、足をはめているようではめていないみたいな、
そういう軽さを持ってやってみたい。

自分にはここしかない、自分に今できることはこれだ、って思うのは必要なんだけどたぶん、あんまりそういうのを意識せずに、「これに疲れたらこれ」みたいな足をスライドさせる動きをしていたい。

「休学中の大学生」
なんて自由な言葉なんだろう。なんでもできるじゃないか。
なんでこんなに責任感みたいなのを持っていたんだろう。
「自分の仕事」みたいに思っていたんだろう。
ここに1年間の期間限定でいる、あくまでいちスタッフで、千葉県から来た大学生。
そういうふわふわした身をもっと利用してもいいんだと思う。
自分は何者でもない。自分は、何者でも、ない。

ここに来てたかが2か月、されど2か月。12か月の中の2か月は大きい。
けど、まだ2か月。

というか、人生80年。まだまだ先は長いじゃないか。
普通に、自分のやりたいことを、やりたいと思ったときにやれる人生を生きたい。

帰属意識、みたいなものに頼るんじゃなくて、自分はこの場所が好きだな~~って思う方が楽だ。

星野源の曲を聞きながら、今日思ったことを昨日思ったことをノートにしたためる。
庭のだんだん咲いてきたラベンダーを見ながらぼーっとしたり、好きな本を読んだり、
ゲストさんを迎える準備はしつつも、宿は回しつつも、すぐ飛んでいけるような羽を持って。

どこにでもいない、何者でもない、私。
明日、22歳になる。
楽しんでいこう!!!!!!

明日は大好物のティラミスを作ろう。
今日は、とりあえず、こういう落ち着かせ方をして、なんとか足を動かせるようになる。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?