ほつれ

無限に言葉が出てきそうな夜
何もない平面上
0°の傾きの床の上を

糸車が回り続ける
糸がほどけて回り続ける

ほどけた糸はどこへも行かない
ほんとうは、どこへ向かうの

ただそこに無秩序に積み重なる
絡まりもしない、無色な糸の塊

バラバラにほどけた糸の落ちる先はどこ
誰も探していないその先を
私はきっと追っている

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