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こんにちは。
立教大学観光学部に所属しています、志賀まみと申します。

このたびInsitu Japan の拠点がある広島県の瀬戸田にてインターンシップをしています。

これは立教大学にて池尾健先生が担当している「ビジネスコミュニケーション」の授業をきっかけに全国からの学生に募集、選抜を経て実施されています。

なおこのインターンシッププログラムは池尾さんが代表を務める一般社団法人Intellectual Innovationsの支援により実施されています。

このnoteでは毎日感じたことを少しでも発信していきたいと思います!

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2/8(火)

パソコンの画面が割れた日。

サイコロステーキだと思ったら、みーなちゃんが大量の梅干しの種を食していた日。

朝から貴重な、刺激的な経験をさせていただいた。

イノシシの駆除を3件。

ウリ坊から100キロ級のオスまで、猟師さんのお仕事に同行させていただきました。

駆除=被害を減らすことではない。
「イノシシをなくす」ということは根本的な解決にはなってなくて、敵をつくるだけ。

餌場のない、集落をつくることが大事で、
そもそも、人間の住む場所にイノシシが寄ってこない環境をつくることが必要。

イノシシの行動とかって全部理由があるから、その理由の根本を解決しないと、表面的にイノシシを駆除しただけではまた同じことが繰り返される。

時間はかかるかもしれないけど、「仕組み」を解決方法として考えないと、
イノシシは排除され続け、森の秩序が結局は乱れてしまうことになる。

イノシシと人間が共存できる方法を、人間同士で話し合い探り実行することを、丹念にやっていくしかないのだと思った。

〇農家さんと行政ときちんと共通認識をとる場が今は足りていない。
行政は駆除するのに補助金1万円くらい出してるけど、本当は農地の周りに策を設置したりするのにお金をかけるべき。
そういうことを話す場が、今は足りない。

〇いただきます

山本さんは昔、デパートの乾物を販売するお店で働いていらっしゃって、
やはり「食べる」ことを大切にしているらしい。
食べることで、その命を全うする。

だからイノシシを駆除するときも仕留める場所は体のどこでも良いというわけではない。

イノシシ駆除の方法にもいろいろやり方があるのだなあと初めて知った。

ちなみに、オスは脂が少ないからお金にはあまりならない。
メスは脂がのっていて大きいのだと4-5万円の値がつくらしい。

〇担い手

瀬戸田の猟師さんは前に聞いた話だと7人?8人?正確な数字は忘れてしまったけど、10人より少なかったと記憶している。

有害駆除は今ボランティアでやっているけど、普通に一日の半分くらい時間を取られる仕事。
これが、きちんと「仕事」になれば、またこの仕事の担い手になる人が増えうるのだろう。

あと、猟師さんの高齢化。
今日猟友会の本部に集まってきた猟師さんは、失礼ながら、ある程度お年を召された方だった印象。
山本さんは72歳。

今後、先述したような、根本的な解決策を本格的に検討していないと
今よりももっとイノシシと人間の関係性が悪化していく。
そして、最終的には瀬戸田の人々の食、生活が脅かされる。

瀬戸田の大切な地域資源である、レモンや海の産物を守るためにも
瀬戸田全体で取り組んでいくべき課題なのだと強く感じた。

山本さんと祥子さんのサクサクとした手際と力強さに圧倒されながら、
駆除の一部始終を見せていただきました。

あきさん、祥子さん、山本さん、ありがとうございました。

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