ぐるぐるまわる

私には定期的に大切にしたいと思って確認する言葉や考え方がある。
自分の中で何度も反芻しているもの。

自分に対して正直に生きる、こと。
私にとってはこの言葉がすごく安心するというか、助けられてきた言葉だ。
ありきたりでクサい言葉かもしれないけど。

大学3年生の前期。ゼミのことや就活のことで、憂鬱になるタイミングが多くなったことがあった。夏休み旅をしていたときも人との会話において「大学3年生」と「就活」という言葉は金魚のフンみたいにくっついてまわった。

その度に自分にはどういう生き方が心地よいのか考えて、ぐるぐるしてきた。

今もそれは現在進行形で、日々ぐるぐるしている。

3年前期の授業の中に、大好きな授業があった。
トラベルジャーナリズム論という授業。

その授業の中で、動物は本来、生き延びるために場所を変えて暮らしてきた。だから、人間も生き延びるために逃げることは当たり前のことだ、という趣旨のお話を先生がされていた。そのときに、自分が心地良いと思う場所で生きていく、今の場所が自分が合わないと思うんだったら、その思いのままに動いてみてもいいのではないかと思うようになり、結果自分がこれまでいた一つの場所から「離れる」「距離を置く」という選択を取った。

自分にとってはとても勇気のいる決断だったが、今になってみると、離れてみてわかったこともあるし、距離を置いてみた今の方が自分のやりたいことができているし、幸せに生きられていると思う。

6月、誕生日に友人が「たかのてるこさん」という方の本を3冊プレゼントしてくれた。

この本にはびっくりするくらいトラベルジャーナリズム論と重なる言葉がたくさん書かれていて、そうか、自分がいいな、と思う考え方を大切にしていっていいんだなと思った。

”自分の短所=長所でもある”

短所を自分の短所としてしか見れていなかったけど、以前瀬戸田で出会った内藤さんが地域の課題はビジネスチャンスだよと言っていたのと少し似ているような気がして、自分の短所は裏を返せば長所にもなるし、また長所も裏を返せば短所になるということを知った。
その思考の裏返しみたいなのは自分を理解するうえで大切なことだなと思う。

”私は何をしているとき心踊るだろう?
誰といるとここが安らぐだろう?
どんな人と会うと刺激を受けるだろう?
どんなものを食べたら体が喜ぶだろう?
どんなことをしたらやりがいを感じるだろう?
どんな服を着るとテンションが上がるだろう?
どんな家に住めば心地よくなるだろう?
どんな毎日を送れば自分らしくいられるだろう?
どこを旅すれば好奇心が満たされるだろう?
どこでどんな人とどんなことをすればワクワクの人生になるだろう?”

就活、休学のタイミングになって、「大学生」という立場に別れを告げて新たな環境へと飛び立つターニングポイントに立っている。
このタイミングで改めてこの問いかけを自分にしてみることすごく大事だと思う。「将来のキャリアプラン」とか「30年後はこうしていたい!」というのを考える機会が最近は特に良く出てくるが、それは「こうあるべき」だとかいうのも混ざっていたりする。そうじゃなくて、少し違った軸で、というかもっと根本的な部分での問いかけ。迷ったとき、なんかモヤモヤを感じたとき、この問いかけをしてみることを、自分に対してリマインドしておく。

いろんなものを取り払ったときにどんな答えが出てくるか。あれこれ考えずに、それこそ自分に正直に、直感で純粋に自分から出てくる答えを受け入れたいと思う。

自分を大切にするとは??

これを考えたときちょっともやっとすることがある。
例えば、心地の良い場所を求めて行った先で、自分に正直に生きて選んだことで、逆に生きづらくなってしまったら?苦しくなってしまったら?

自分を大切にしよう、と思って選択した結果が逆に自分を大切にしない選択となる可能性もある。

その場合はやはり、自分がした選択に責任をもってその状況を乗り越えるべきなのだろうか。
こう考えたら「自分を大切にする」ってなんだろうとわからなくなる。

ただ、そうなったときはそうなったときで、自分がこの方向に本当に行きたいと思ってきた場所でそうなったならそれはもうしょうがないんだと思う。
だからその都度対応していくしかない気がする。

今は、そう思って、「人は人」「自分は自分」で生きていきたいと思う。
いろんな生き方があるから。自分は自分なりに。

わかんないけど!!!








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