あの巨大生物は恐らく自然物ではないだろう。何らかの目的で作られたのだ。「なぜつくられた、か」相棒の深く考える癖がうつったか。「……やめやめ、何も思いつかんな」一応思案してみたが、さっぱりだ。俺は考えるのをやめ、日を跨いでなお灯る街の灯に誘われるまま歩みを進めた。

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