今しがた死骸となった何かに腰掛け、俺は空を見上げた。雲が多少あるが、晴れている。俺の心に似ている。今の俺はあらゆる事象に自己を投影しうる。銃弾は残り少ない。近くにコンビニがあったと思う。背中には赤錆の目立つ物々しい剣――これは俺の宿命だ。「そこ、危なくない?」右から遠慮がちな声。

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