歩くたび、ザクザクと音が鳴った。積もるのは雪か灰か、よくわからない。彼もまた、背中に1本の棒があった。それが彼の宿命なのだ。「いつまで、こうだろう」「これをあるべきところに収めるまで、だろ」「そっか」現状が好ましくないのは勿論そうだが、彼は良い奴だ。なので悪い気はしなかった。

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