タエ通信 vol.39【夢へと誘う紅き月 八雲べに デッキ解説】

割引あり

[0]はじめに

今回は『次元超躍』で追加されたコラボライドライン、【八雲べに】の解説をしていきます。
リリース翌日に開催された名古屋地区デラックスでもAB両ブロック決勝進出など、早速結果を残している強力なライドラインですが、そんなこのデッキの強みや採用理由、プレイングなどの全てを解説していきたいと思います。
なお、今回解説するのは『ぶいすぽっ!』単体の構築となります。
ダークステイツ構築は対象外となりますのでご了承ください。
それでは記事本題へ。


[1]【八雲べに】デッキの特徴・利点や欠点

■デッキの特徴・利点

『次元超躍』より登場したコラボテーマ内の1ライドラインである【八雲べに】はソウルの枚数に応じた相手ヴァンガードのパワーダウン能力に加え、トリプルドライブや除去といった優秀な能力を備えたライドラインです。

ソウルを要件とする能力なためブレが気になるところですが、実際はライドラインの能力に加え12枚採用できるグレード2を1枚追加で引くことで及第点である9枚を達成できるためソウル枚数による事故は滅多に起きません。
また山札から頻繁にカードをサーチしたり、トリプルドライブなどで掘り進めるため後続も続きやすく再現性も非常に高いです。

ゲームが進むほどにリアガードの能力でソウルが増えていくため、相手ヴァンガードのパワーダウンの数値も徐々に大きくなるため超越デッキの『クレスト』ギミックのように相手に「こちらの打点が伸び切って止まらなくなる前に勝つこと」を強要することができます。

グレード3ライド以降ほぼ常にトリプルドライブである点も合わせて実質超越デッキを使うイメージで運用が可能。
更にこちらら先攻でグレード3にライドしたタイミングからフルパワーかつ、相手にライドスキップされても影響はないためギミックとしてはほぼ上位互換であるともいえます。

超越のクレストと同様、パワーダウンによりターンを重ねるほど打点が伸びていくためゲームが長引くと相手はどこかで受けきることができなくなるため、相手に実質的な「時間切れ」を突きつけていることから相手は基本的に【八雲べに】以上の速度でゲームすることを強いられます。
そこに立ちはだかるのがヴァンガードの《八雲べに》および、《とととともにとつげき!ゴンザレス》による除去です。

突っ込んできた相手には早期から使える除去で対応できるほか、3種のグレード2や《good luck, have hun》による継続した山札圧縮、実質ヒールとして機能する超トリガー《夜天の精霊王 ニクラスゼリア》によりゲームにヒールトリガーが絡みやすく、生半可な攻撃で崩し切ることは困難でしょう。

また、長期戦において優れた基盤を持ちながらグレード2の3種すべてが2ターン目から使用可能なリソース増加兼要求札なので殴り返しも強く、除去やヒールによる受けのオプション以外にも殴り返しによるカウンターでも速度の速いゲームに対応することができます。

まとめると、ゲームのレンジを問わず強く出ることができる点とサーチや圧縮手段が多く、打点トリガー共にゲームに絡みやすい再現性の高さからなる対応力が【八雲べに】の強みです。

■デッキの欠点

隙がない高水準なデッキですが、いくつか欠点といえなくもない部分もあります。

1つ目は最大攻撃回数が4回(超トリガー発動時のみ5回)の高打点デッキという性質上、5回以上攻撃可能なデッキと比べると守護者複数枚や相手のヒールでゲームプランがズレやすい点です。
後半の攻撃回数が伸びない分序盤からアタックしたり、固めてきた相手には除去で打点を落として対応することも可能ですが、キツイ時はキツく噛み合いによってはどうにもならないことも事実。
《リアノーン・ヴィヴァーチェ》までいけば多少のヒールや守護者がゲームに絡んでも攻撃回数でそのまま貫通できる【リアノーン】のようなデッキと比べるとやりづらくなります。

2つ目は動くために必ずカウンターブラストが必要な点。
本来欠点というほどの話でもないですがこれだけ完成度の高いデッキでは強いていえば欠点という程度には気になる点です。
【シラヌイ】や【メサイア】など、序盤攻撃しなくてもグレード3ライド後のリソース増加および攻撃回数でゲームに追いつくことが可能な対面は選択肢として攻撃せずエンドし、序盤のうちに相手にイニシアチブを握られることを回避するオプションも持ち合わせています。

これら対面がいわゆる「点止め」と言われるプレイをしてきた場合や、通常の対面相手でもカウンターを使い切った場合などはヴァンガードの《八雲べに》の能力が使えなくなり、機能停止に陥ってしまいます。
カウンターチャージ手段が《宝剣》の採用くらいしかないため、基本的に点をとめられるかコストを使い切るとそこで完全に動きが停止します。

これに対する対策はソウル枚数参照のパワーダウンによる押し切りやダメージを常に並行以上で進め、ヒールや超を捲りに行くプレイが有効です。
またヒールが絡み、ゲーム中で使えるカウンターブラストの絶対数が増えると強力なグレード2の使用回数も増えます。
【八雲べに】を構築・プレイする際はヒールが捲れる期待値が高い山札作りを意識するようにする必要があります。

とはいえ、これら欠点は一般的なヴァンガードへの殴り合い対面においては表面化しづらく無視できるものなので、あくまで相手やデッキによっては狙われる可能性があるという程度に留め覚えておくとよいでしょう。

上記のを踏まえ、次は実際の構築を確認していきましょう。


[2]構築

https://decklog.bushiroad.com/view/4GUUB

⚪︎ライドライン
夢へと誘う紅き月 八雲べに
眷属従えし女王 八雲べに
新米城主 八雲べに
初めてのマップ 八雲べに

⚪︎グレード3
夢へと誘う紅き月 八雲べに×3
艱難遮る碧の結界×1

⚪︎グレード2
どこでもマイペース!小雀とと×4
甘く蕩ける小悪魔の微笑 胡桃のあ×4
予測不能な異星の少女 花芽すみれ×4

⚪︎グレード1
fancy devil army ロロ×4
お渡し会のお手伝い ぽやねこ×4
とととともにとつげき!ゴンザレス×2
Cover×3(守護者)
Good luck, have fun×4
四精織り成す清浄の盾×1(守護者)

⚪︎グレード0
Respawn×4(ヒール)
Trigger Happy×4(通常クリティカル)
Dynamic Entry×4(効果クリティカル)
Rush Formation×3(効果フロント)
夜天の精霊王 ニクラスゼリア×1(超)


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