タエ通信vol.28【運命大戦環境ヴァルガ・ドラグレスデッキ徹底解説】

割引あり


みるたえです
今回は『運命大戦』で追加された新ライドラインの【無双の運命者 ヴァルガ・ドラグレス】について解説していきます。

運用方法やカードの採用理由など多くの質問をいただくため、この記事を読めばデッキの全てを理解できるよう意識して書きました
多くの方にこのデッキに興味を持っていただきたいので、今回はデッキの概要部分、構築部分までを無料公開してあります。
組んでいない方も是非お読みください。そして、興味を持った方はその先までよろしくお願いします。

質問はマシュマロまで(有料部分のネタバレを含むものはXのダイレクトメッセージまでお願いします)
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[1]デッキ概要

■攻防兼ね備えたディヴァインスキル

このデッキ最大の強みにして特徴が《ヴァルガ・ドラグレス》のディヴァインスキルです。
CB1でヴァンガードがスタンドし0になったドライブが再び2に戻るという能力はシンプルながらに強力で、パワー1億はないものの、スタンダード最強の超トリガーである《ドラグヴェーダ》の追加効果と同等の能力といえます。
ゲーム中1回《ドラグヴェーダ》が確定で発動するデッキといえばイメージしやすいでしょう。

このディヴァインスキルはドライブを伴うヴァンガードが再アタックするので攻めの面で強力なスキルというのはいうまでもありませんが、ドライブチェックという最強の方法でカードが2枚手札に加わるため、防御的な側面で見ても非常に強力な能力です。

優勢時はそのまま押し込むため、劣勢時はヒールや守護者を探しにいく受けの手段としての切り札となるため、能力をどのタイミングで切るのか、また、どのようにゲームプランに組み込むのかがプレイ・構築を組み立てる上で最も重要な要素となります。

この能力は発動に『相手のダメージが4点以上』という条件と、『《ヴァルガ・ドラグレス》の能力でそのターン中スタンドしていること』という条件が存在します。

なのでそれらを満たすため、受けにもシフトできる体制を整えながら相手にダメージを与えるための仕組みと、2度のスタンドにはCB2を要するため、CBを確保するための仕組みが必要となります。

☑️Check☑️
・最強の超トリガー、《ドラグヴェーダ》並の能力を持つディヴァインスキル
・攻防備えた強力な能力なので、この能力を軸にゲームを組み立てたい
・能力に発動条件があるため、条件を満たすよう構築、プレイする必要があるがある



■手札に変換可能な打点で固め、攻防一体の動きを実現

いくらディヴァインスキルが強力でも

・耐えるためにディヴァインスキルでドライブチェックをしたいのに、相手が4点になっていない
・押しが弱くせっかくのディヴァインスキルが決定打にならない
・耐えるためディヴァインスキルを使用したが、手札が薄すぎて耐えきれなかった

となってしまっては強みを活かすことは難しいです。
そのため展開しやすく、手札を稼ぐことができる打点が重要になりますが、ドラゴンエンパイアという国家に手札のアドバンテージを稼ぐことが得意なユニットはそう多く存在しません。

一方で、バトルフェイズ中に退却やバインドされ手札に変換できるユニットは《ドラグリッター ミドハト》や《紅鱗の剣客 バルナイア》、《ボルダーアクス・ドラゴン》、《インペイルホーン・ドラゴン》など多く存在します。

これらを駆使して序盤から攻めてダメージを伸ばし、《ヴァルガ・ドラグレス》ターン以降に手札に変換という流れでゲームを組み立てるのがセオリーです。

ただし、これは盤面のユニットを手札に変換しているに過ぎないため繰り返すとどうしてもアタッカーの枯渇に陥ってしまいます。
それを防ぐためには《ドラグリッター シュウラ》のようなアタッカーを回収できるカードや、《赤宝獣 ガルネット》や《オブドラスグレイブ・ドラゴン》のような盤面に打点を残しながらリソースを稼げたり、前列のユニットが何であっても一定の打点を捻出できるブースターを採用することでアタッカーの枯渇を避けるべきでしょう。

また、攻め手の継続性という観点ではペルソナライドの有無も非常に重要になります。
特にディヴァインスキルを使用するターンでは、ヴァンガードのアタック3回分にペルソナライドのパワー補正がかかるので特に差を大きく感じる感じることになります。
レガリスピースである《恩寵湛えし聖なる杯》の採用も検討し、ペルソナライドの確率を上げましょう。

なお、先述の盤面を手札に変換する動きはペルソナライドの成功率にも連動しています。
防御札を引き込むことと合わせ、勝つまでのプロセスにおいて盤面を手札に変換する動きが重要な役割を果たすことがわかります。

☑️Check☑️
・ディヴァインスキルを活かす上で盤面の打点を手札に変換する動きが相性がいいが、アタッカー枯渇を防がないといけない
・ペルソナライドも協力なので狙いたい
・ペルソナライドの成立にも、防御札の引き込みにもカードを引く能力が重要


■相手によるコントロールの回避

《ヴァルガ・ドラグレス》の強力なディヴァインスキルを使用するには1回目のスタンド能力と合わせ、最低でもカウンターブラスト2が必要になります。
さらにそれ以上に大きなムーブを狙う場合には《シュウラ》分のカウンターブラストが必要になるため、1ターンに3つも4つも必要なのがこのデッキです。

こちらのダメージが先行しているゲームはディヴァインスキルによるどらいぶかいすうぞうかもドライブ回数増加もあわせて巻き返しやすいデッキですが、受け性能が高いデッキに1ターンに1点ずつ与えられるなど対策を講じられてしまう場合があるので、そういったシチュエーションには準備段階から備えておく必要があります。

こういった状況で避けたいのは前列にユニットを残すことです。
ヴァンガードでリアガードに攻撃を受けるとダメージをもらえずにドライブ分のアドバンテージを稼がれてしまうため、コントロールする側にとって非常に有利な状況を生み出してしまいます。

幸いこのデッキは《ヴァルガ・ドラグレス》や《ボルダーアクス》の能力を使用することで前列にユニットを残さない立ち回りが可能なため、それらを駆使して前列にユニットが残らないよう意識しましょう。
退却耐性のある《オブドラスグレイブ・ドラゴン》や《シュウラ》の復活スキルなどは状況によってはコントロールの起点にされてしまう場合もあるため、使い所を選ぶ必要があります。

また、ダメージを抑えてくる相手には非ペルソナライドターンや《ボルダーアクス》を2面並べられるターンなど、要求が低かったりヴァンガードの能力を使わなくても前列のリアガードを消せるターンは《ヴァルガ・ドラグレス》の能力を使わないプレイを選択するのもありです。
1ターン分の要求は落ちますが、ゲームをトータルして見るとハメられてディヴァインスキルを使えない展開の方が損なのでプレイの引き出しに用意しておきましょう。
先攻でも後攻でも2ターン目までに横を展開して2パン以上してリアガードを殴られて点を止められた場合も1ターン起こさないことで確実にカウンターブラスト2は作れるので、殴りつつ横を殴られたら起こさない、というような使い分けもありです。

コントロール対面でなくともゲームの展開次第では前列が残っていると時間稼ぎに前列を殴られてしまう場合があります。
そういった場合も相手のヒールや超で簡単にゲームがひっくり返ってしまうので警戒が必要でしょう。

【ヴァルガ】側にとって点止めがプラスになるパターンはあまり多くありません。
時には自分が対【ヴァルガ】を練習するなどもし、どういった状況や対面で相手がコントロールしようとしてくるのかを理解するのも大切でしょう。
なお、コントロールのタイミングなどについては、ゲーム内容などからアドリブで考えることが多いため一概に基準を解説することは難しいです。

☑️Check☑️
・【ヴァルガ】をプレイする際は点止めなどのコントロールに注意
・前列を消したり、要求が低いターンは《ヴァルガ・ドラグレス》の能力を使わないのも手

それでは上記を踏まえ、構築の解説に移りましょう。



[2]構築

⚪︎ライドライン
無双の運命者 ヴァルガ・ドラグレス
ボルダーアクス・ドラゴン
ブレイズザンバー・ドラゴン
熱気の刃 アルダート

⚪︎グレード3
無双の運命者 ヴァルガ・ドラグレス×3
オブドラスグレイブ・ドラゴン×2
恩寵湛えし聖なる杯×1

⚪︎グレード2
ボルダーアクス・ドラゴン×3
ドラグリッター シュウラ×4
ドラグリッター ファルハート×4

⚪︎グレード1
インペイルホーン・ドラゴン×4
紅鱗の剣客 バルナイア×4
ドラグリッター ミドハト×4
赤宝獣 ガルネット×1
猛炎の守護僧 モンジュ×3
四精織り成す清浄の盾×1

⚪︎グレード0
コンダクトスパーク・ドラゴン×4
妖獣 スネコスリ×4
爽風竜 ディノブリーズ×4
焔の巫女 パラマ×3
水界の精霊王 イドスファロ×1


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