タエ通信vol.27【運命大戦環境ベルヒナ型ヴェルストラデッキ徹底解説】
みるたえです
今回は『運命大戦』で追加された新ライドラインの【標の運命者 ヴェルストラ “ブリッツ・アームズ”】について解説していきます。
新ライドラインの中で最も長く触り、実際に大会でも使用したデッキで個人的には今期のトップデッキと捉えているデッキです。
運用方法やカードの採用理由など多くの質問をいただくため、この記事を読めばデッキの全てを理解できるよう意識して書きました
多くの方にこのデッキに興味を持っていただきたいので、今回はデッキの概要部分を無料公開してあります。
組んでいない方も是非お読みください。そして、興味を持った方はその先までよろしくお願いします。
質問はマシュマロまで(有料部分のネタバレを含むものはXのダイレクトメッセージまでお願いします)
https://marshmallow-qa.com/messages
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【1】デッキの解説
■「稼働」について
運命大戦で新たに登場したライドライン、【ヴェルストラ “ブリッツ・アームズ”】は専用のセットオーダーである「プロダクト」をユニットの能力で「稼働」させることにより除去や展開、ドローや要求値上昇などの恩恵を受けて戦うデッキです。
「稼働」という動きが複雑に感じる方もおられると思いますが簡単な話、2〜3個の強力な共通スキルから1つ選んで発動可能なユニットが複数採用されているだけなので、ユニットの能力がいろいろあってゴチャゴチャするよりも慣れてしまえば動きはシンプル。
代わりに、限られたコストで「稼働」で得られる様々な恩恵の中から状況に合わせ適切なものを選択することを求められます。
数ある「稼働」の恩恵の中でも特に強力なのが《フライシュッツ・マクシム》によるパワーダウン+除去+擬似ユニットをコールするスキルと、《オイリアンテ》のパワーダウン+除去+1点ダメージ、そして《リューべツァール》
のドローor5枚見てユニットを1枚コールするスキルです。
【ヴェルストラ “ブリッツ・アームズ”】のライドラインおよびディヴァインスキル、またはこれら3種のうちいずれか1枚か《フライハイツ》1枚を引くことで3種の選択肢全てが有効になり、幅広いゲームプランで戦うことが可能になります。
デッキの核である「稼働」に必要な選択肢はほぼ自動的に全て担保されるため、残りの採用枠にはそれら「稼働」のスキルを活かすカードの選択が求められてくるでしょう。
■4点と5点の価値がほぼ同じ
《オイリアンテ》による強制1点ダメージを擁するため、相手が4点の時も5点の時もほぼ同じ要求を出すことができるのも強みです。
相手を無理に5点に追い込む必要がないため火力に回すには余剰となるコストをリソースに割くことができたり、相手の5点から4点へのヒールも打ち消しながら戦うことができ、非常に安定したゲームメイクが可能です。
これをデッキの構築面で説明すると、要求に過剰に振り切った構築でこのデッキを組んでしまうと損することを意味します。
《オイリアンテ》が使えない3ターン目に5点入れてしまっても、返しの相手のターンでヒールが発動しない限り4ターン目の《オイリアンテ》分の打点を無駄にしてしまいます。
攻め手がライドラインでほぼ完結していること、《オイリアンテ》により相手のヒールなどによるブレが起きにくいことから残りの採用枠は受け手段の充実や展開をサポートするカードに割くべきデッキだと考えています。
■ライドラインが超優秀
このデッキのライドラインらスタンダードの全ライドデッキの中でも最高峰の質の高さを誇ります。
まず単純にライドラインで稼げるリソース数も《ストラーザ》で1枚、《ユーバ》で1枚捨てて2枚加えるため1枚、更に後攻では確定で、先攻では《リューべツァール》を引いていれば《ユーバ》のアタック時スキルで更に1枚、計3枚のアドバンテージを稼ぐことができます。
通常、ライドラインはグレード1〜3にライドするまでに2枚アドバンテージを稼ぐことができれば十分に優秀です。
3枚稼げるライドラインはスタンダード全体を見渡しても数えるほどしか存在しません。
さらに、このデッキのライドラインは稼いでいるアドバンテージの質も優秀で、《ストラーザ》は先攻であれば3ターン目のライドコストおよびソウルを確保でき、後攻ではドローとソウルチャージが可能です。
《ユーバ》はアタック時のドローに加え、ゲームに必ず必要な3種のオーダーのうち、2種を確定で加えることができます。
いずれも特定のカードを選んでサーチするため山札の圧縮に繋がっているだけでなく、メインの攻め手を確実に持ってくるためディヴァインスキルと合わせて確実な動き出しを実現します。
優秀なライドラインで動きの質が担保されていることも《ベルヒナ》型で対応力を確保することが望ましい理由のひとつです。
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