タエ通信vol.29【無幻双刻環境 極光戦姫デッキ解説】

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[1]デッキの解説

■収容について

盤面からのユニットの収容は条件付きの除去能力なので、ユニットを退却させる完全な除去と比較すると少し査定が低めの能力といえます。
差別化できる点としては収容したユニットを相手がコールすることで相手のカウンターやソウルといったコストを奪うことができるため、本来相手がやりたかった動きに制限をかけることができる点です。
幸い、収容は除去よりも同コストでおまけがついてきたりと査定で劣る分のメリットが用意されているため、そこを生かしていくことで強みを引き出すことができます。

続いて、山札やドロップゾーンからの収容です。
かなり軽いコストで行えるアクションで、ノーコストだったり他の能力のおまけでついてくるレベルです。
収容枚数を参照する能力があるので、その補助的な役割で活躍します。
注意点として、これらのカードを使用して収容したカードはコールされてしまうと相手にアドバンテージを与えてしまう形になるので、収容手段としてはかなり弱い部類に入ります。
特にカウンターチャージをもつユニットを出されてしまった場合はコールに必要なコストよりも出して回復するコストの方が多いため、実質ノーコストでアドバンテージを稼がれてしまうことになるので気をつけましょう。
特に「相手は自分のドロップゾーンから1枚選び」という書き方は最悪で、ソウルブラスト1でドロップにある好きなユニットをコールする権利を与えてしまう対面によっては使わない方がマシまである能力です。

最後は手札からの収容。《カフ・スプリング》のものは手札交換させてしまうため微妙ですが、《24時》や《セラス・ピュアライト》など相手の手札を単純に削るものは収容の中でも最強です。
コールする予定のものを入れられてもコストを要求でき、トリガーや守護者のようなガード値を奪えたら盤面で役に立たないため単純にハンデスとして機能します。

■収容からのコールに負荷をかける

収容したユニットを簡単に再コールされてしまうと収容の強みを活かすことができないので、収容からのコールに負荷をかけることが重要です。
《ペリオターコイズ》や《テイザーラージュ》など分かりやすくコールしたユニットに作用するものや、《ミューナ》のようなリスクを負わせるものが代表的です。


■速攻を仕掛け相手の余裕を奪う

収容からのコールに負荷をかける手段として、序盤から速攻を仕掛けることも有効です。
そもそも極光戦姫自体こちらが攻めても相手は収容を嫌って殴り返しづらいため相性がよく、序盤の選択肢が少ないうちに収容したカードはコストもまだ少ないため収容からのコールもしづらいため有効な収容になりやすい点もあります。
攻撃して選択肢を奪うことと、収容の両面から攻めていくことで、収容の強みを最大限に活かすことができます。


[2]構築

⚪︎ライドライン
極光戦姫 セラス・ホワイト
極光戦姫 リサット・ピンク
極光戦姫 キルナ・ブルー
極光戦姫 ルビー・レッド

⚪︎グレード4
極光烈姫 セラス・ピュアライト×4

⚪︎グレード3
極光戦姫 テイザー・ラージュ×4
その輝きは遠く空の彼方より×1

⚪︎グレード2
極光戦姫 コーナー・シトラス×4
極光戦姫 ペリオ・ターコイズ×4

⚪︎グレード1
極光戦姫 リーフル・ロイヤー×4
セキュリティ・アップグレーダー×4
ブリッツスタッフ ミューナ×4
剛腕変形 ストロガルマーズ×4
銀河中央監獄 ギャラクトラズ×1

⚪︎グレード0
極光戦姫 トルシュ・グリーン×4
極光戦姫 ルールス・イエロー×4
警邏ロボ デカルコップ×4
アメリオレート・コネクター×3
無窮の星竜帝 エルドブレアス×1


[3]カードの採用理由

■ライドライン

1枚しかない監獄オーダーをサーチする必要があるため正規のライドライン固定。
《リサット・ピンク》は涙が止まらないほど弱いが序盤から攻めたり収容したカードに対して《ペリオ・ターコイズ》などの負荷をかけることで擬似的なハンデスカードとしての役割を果たします。
《セラス・ホワイト》は型落ち感かま強いが2枚収容とトリプルドライブによる優勢加速が序盤のコンセプトと噛み合っており、3ターン目をこのカードのまま過ごすことに対して不満はありません。

■グレード4

《極光烈姫 セラス・ピュアライト》
極光の最強カードにしてデッキの軸
盤面と手札から合わせて4枚奪いつつ返しのリソースにまで制限を与える登場時能力は圧巻で、このカードを重ねることが基本方針なので4枚
強みはデッキ解説の部分で散々書いているので省略。

■グレード3

《極光戦姫 テイザー・ラージュ》
相手の収容からのコールに対し強い負荷を与えることができるカードです。
ドロップや山札からのコールにも対応しており、レザエルやルアードの《天空ルアード》など、手札以外からのコールを起点に連続攻撃するデッキに対しては非常に強力なメタカードとしても機能します。
『無幻双刻』から登場するゾルガ・ネイダールの主力打点である《業臨の怪魔》も止められ、《彼方》とセットで使うことでヴェルストラ “ブリッツ・アームズ”にも有効になるため環境に刺さる相手がかなり多く、他の対面にも速攻で追い込んだ後の蓋として機能する強力な1枚です。

《その輝きは遠く空の彼方より》
《コーナー・シトラス》や《ペリオ・ターコイズ》など保持したい強力な前列が多く、単純にこのデッキ自体が除去に弱いこともあり採用
ヴァルガやヴェルストラ、ブラグドマイヤーなどに1ターン最強盤面を保持できるとかなり戦いやすくなります。

■グレード2

《極光戦姫 コーナー・シトラス》
突如配られたなんでもありの超強力なサポートカード
登場時スキルは相手がドロップから選んで収容するため《ペリオ・ターコイズ》等の収容カードに負荷をかけられるカードを採用していなければ《ボバルマイン》などを使いまわされかえって相手にアドバンテージを与える結果にも繋がるため、ドローとセットでなければあまり使いたくはない能力。

ふたつ目の能力はヴァンガードのアタックに反応してパワーを10000上昇させる能力と、追加でカウンターブラスト1を支払うことで自身をスタンドさせる能力。
極光戦姫大望のリアスタンド能力ではあるもののコストの兼ね合いでゲーム中使えても1〜2度程度なので、公開時のインパクトほど実は頼れる能力ではありません。

それでも《セラス・ピュアライト》擁する極光戦姫のリアガードがスタンドしてくるという事実そのものが相手に負荷を与えるため、手札からの収容にガード値を出しづらくなって相手の打点の低下を間接的に引き出せたり、スタンド能力を効果的に活用して相手の負荷を高めたりとデッキのコンセプトにマッチした強さを持っているため4枚入れていいでしょう。
存在感が強烈なので出すと攻撃対象になってくれたり除去を吸ってくれて間接的に延命に貢献してくれる点も優秀です。

《極光戦姫 ペリオ・ターコイズ》
現在のリソース基準において収容という能力は山札やドロップゾーンを対象にするとかえって相手にアドバンテージを与える結果になってしまうこともあり、単体ではかなり弱いキーワード能力になってしまいました。
そのため相手に収容からのコールを意識させてそこでコストを使うことを意識させること、そして収容からのコールに何かしらの負荷をかけることが必要になっています。
このカードは収容カードに負荷をかけつつ、序盤からの攻撃に参加可能な点を評価し採用しています。

■グレード1

《極光戦姫 リーフル・ロイヤー》
ライドした《セラス・ピュアライト》の取りこぼしや《アガラールージュ》をケアしてきた相手に対し後列を刈り取ることが可能な盤面の収容要員であり、《コーナーシトラス》や《ペリオターコイズ》などの強力なアタッカーを話すためのサーチ要員。
リソース獲得手段の乏しいデッキなので展開の手段は貴重です。

《セキュリティ・アップグレーダー》
このデッキは《セラス・ピュアライト》を「重ねる」デッキなので同カードの実質枚数は最大限増やして安定化を図りたい。
また、このカードを経由してライドするメリットもあり1枚の追加収容、コストの軽減の恩恵を受けることができます。
特にコストの軽減は本来ライドで消費するはずだったコストを他に回せるため、《コーナーシトラス》にもるスタンドや《リーフルロイヤー》によるアドバンテージの獲得機会を増やすことができるので積極的に狙いたい。

《ブリッツスタッフ ミューナ》
最低限の打点と除去に弱いこのデッキにはありがたい除去耐性、更に相手の収容からのコールに反応してドローできるなどブリッツのカードでありながら極光戦姫のサポートとしか思えないスペックをしているユニットです。
序盤の優勢を加速させる手としても、相手による収容からのコールに対する負荷としても、中盤以降のリソース源としても活躍するためデッキの目指したい戦術を多角的に支えてくれる1枚。

手札を増やす手段はこのカードくらいしかなく、ブースターとしても複数枚並べたい性能なので必ず4枚採用したい。

■トリガー配分

基本的には3回しか攻撃できず攻め手をクリティカルに頼りたいためクリティカルの枚数は最大の8枚。
横にグレード2を並べることがほとんどで、ソウルも必要なデッキなので《デカルコップ》を採用。
超トリガーはブラントゲートの強みとも言える強力な超トリガー、《エルドブレアス》を選択しています。
自由枠にはドローを採用。序盤の攻めに対する殲滅などのプレイに耐性を持たせています。


[4]不採用のカードについて

《極光戦姫 ペネレイト・アクアス》
相手選択のドロップ収容が非常に弱い。
グレードも3と重く序盤から攻めたいデッキのコンセプトと合致しておらず、ガード値の獲得は強いものの打点の補正は微妙な値でガードを2枚要求する能力も打点を考えると綺麗に数値2枚で切れるくらいの打点しか出ないので微妙です。
能力盛り盛りで強そうにみえますが実際はガード値くらいしか価値がありません。

《極光戦姫 アガラー・ルージュ》
盤面干渉の収容範囲を持ちつつ打点とガード値が上がる、無難にさまざまな役割をこなせる1枚です。
速攻に相手が殴り返してきた際の返し札として優秀で、《テイザーラージュ》と入れ替えで採用することでメタの機能しづらい相手に対する勝率が上がります。
環境により入れ替えという感じです。

《極光戦姫 アキューズ・マカライト》
リソースの獲得効率が向上した現環境では山札切れを狙う場合などを除き山札からの収容は相手にメリットを与える行動に等しく、また特定のカードを用いた強力なムーブが多い中においてデッキを掘り進めさせる行為は相手の再現性を高めることにも繋がります。
収容からのコールが簡単ではなく収容を稼ぐという行為そのものが強かった頃は優秀なカードでしたが、インフレが進んだ今では使いづらい1枚です。

《極光戦姫 カフ・スプリング》
相手に任意のカードを監獄に送らせつつ、相手に手札交換を許すのはこちらにとってメリットは少なく、相手にとってのメリットが大きい行動です。
こちらも《アキューズマカライト》同様、山札切れを狙う場合以外は採用の余地はないでしょう。

《極光戦姫 デリィ・バイオレット》
グレード2以下のリアガードに対し完全ガードの役割を果たす強力なユニットですが、守護者を当て続けてもジリ貧になって負ける展開が多く、また対策もされやすいため不採用。

《超速ロボ シュバルスタッド》
ほぼ上位互換の《リーフルロイヤー》が存在するので不採用。

《発破怪獣 ボバルマイン》
《極光戦姫 ワッパー・プルン》
カウンターチャージに枠を割いている場合じゃないので不採用。


おわり

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