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タエ通信 vol.34 【無幻双刻環境解説】

割引あり


もうすぐヴァンガ祭も開催です
5月にはデラックス福岡や京都の地方カップなど、公式の大型大会も多く控えている状況で皆さん大会に向けてそれぞれ準備している頃かと思います。

今回はそんな大会の多い現環境を徹底的に解説します。
有料部分では各上位デッキの最新の構築も紹介しているので、大会で勝ちたい方はぜひ見ていってください。


[1]『無幻双刻』環境tierリスト

注:tier4にドラジュエルド

各tierの定義

■tier1

他のデッキの構築に影響を与えたり、流行りのデッキの方向性の指針になるような環境を定義するデッキがここに含まれます。
また、単体のデッキスペックも最高水準であることが前提となります。
個人戦ではマストで意識すべき対象であり、トリオ戦ではライドライン選抜を狙わない限りチームに採用したいデッキ群です。

■tier 2

それなりのデッキスペックを持ちながらtier1のデッキの一部に強烈なメタとなるものや、デッキスペック自体はtier1と同等程度あるものの、環境に及ぼす影響が軽微なものがここに含まれます。
個人戦でも使用に耐えうるスペックを持ち、トリオでは2枠目、3枠目の候補となるデッキです。

■tier3

tier1や2にはデッキスペックが劣るものの高水準なデッキや、並ぶとも劣らないスペックは持つもののtier1が定義するゲーム環境と相性が悪いものがここに含まれます。
個人戦でもギリギリ候補になり、トリオ戦では3枠目の候補となるデッキです。

■tier4

トリオ専用デッキ。
制限時間の問題や先攻後攻で大きく出力に差があったり、環境的に向かい風で勝ちきれないもののデッキのスペック自体はtier2〜3程度はあるものがここに含まれます。

■tier5

トリオ戦でライドライン選抜を狙う際、一定の勝ち星でチームへの貢献が望めるデッキ群です。
個人戦での使用は相当マッチアップ運が良かったり、構築のメタ読みが当たらない限り厳しいです。


[2]『無幻双刻』環境の解説

『無幻双刻』環境を象徴するのはやはり【零の運命者 ブラグドマイヤー】と【禁忌の運命者 ゾルガ・ネイダール】です。

【零の運命者 ブラグドマイヤー】は圧倒的な決定力と相手がペルソナライドを持っていなければ実質勝ちという超強力なディヴァインスキルを持ち、デッキのスペックも個々のカードパワーが高く、ランダムでソウルに入る《一撃粉砕の時空巨兵》など上プレ要素も備えています。
毎ターン行う2枚の除去に加えて豊富な山札圧縮、さらに圧縮後に行われる質の高いドローとディヴァインスキル発動までの耐久性も高く、発動すれば確実に相手に痛手を負わせ、また発動ターンに決めきれなくてもその後ゲームを継続するだけのリソースを備えており対処の難しいデッキです。

【禁忌の運命者 ゾルガ・ネイダール】は《影纏い》による圧縮&ガード値の回収と《廃絶の美酒》の使い回し、リアガードの展開に手札を要さないことによる圧倒的な防御力が強みのデッキです。
また、バインドの枚数に応じてコールされたユニットの打点が上昇し、ゲームの中盤からは守護者でしか止まらない打点まで伸びるため硬いデッキにありがちな決定力不足も生じません。
並大抵のデッキではこの堅牢な防御を突破することも、徐々に伸びる打点を耐えることも叶いません。
また、序盤は点数をとめて相手の打点を落として自分のゲームスピードに持ち込むこともでき、対処のしづらさも強さを後押ししています。

これら2つのデッキが定義している環境において評価されるデッキは下記のものです。

①ゲームが伸びる前に勝利できる
②これらのデッキのマストのターンを凌げる
③ペルソナライドにアクセスしやすい

ゲームが伸びる前に勝つことは言わずもがな、《ブラグドマイヤー》のディヴァインスキルを受ける前や、【ゾルガ・ネイダール】の防御が固まる前に倒せることを意味します。
【無双の運命者 ヴァルガ・ドラグレス】や先攻時の【標の運命者 ヴェルストラ “ブリッツ・アームズ”】、【迫りくる牙 ケイオス】などが該当します。
また、先攻の【魔宝竜 ドラジュエルド】も有力なデッキといえます。

ある程度耐久した上で継続して打点をぶつけて勝てる可能性があるデッキとしては、【知恵の泉 エバ】や【奇跡の運命者 レザエル】、【ダイアフルドール・マスター アンドロルド】などがありますが、こちらは相手の強力なムーブを耐えて勝つことが前提になるため前者よりは安定して勝ちづらく、ワンランクほど低めの評価をしています。
なお現在、確実に耐えきれるというほど硬いデッキも存在していません。

更に【ブラグドマイヤー】のディヴァインスキルによりペルソナライドへのアクセスのしやすさが求められる現在の環境では、【ヴェルストラ】のような直接サーチできるデッキや、【シラヌイ】、【ルアード】のような超越デッキ、【ケイオス】や【エバ】のような別のカードの能力でデッキからライド可能なデッキが評価を高めています。

また、現環境はほとんどのデッキがクリティカル増加に反応するカウンターヒール+フロントトリガーを採用し得な点も特徴的です。
上位2デッキの強烈な攻撃を耐えるためにはカウンターヒールが必須になります。
【ヴェルストラ】や【ドラジュエルド】も後攻のゲームでは相手の要求を耐えてから勝つしかなく、これらのデッキは序盤にカウンターを欲しいためノーガードの機会も多いことから後半のクリティカル増加した高打点に対して切りやすいカウンターヒールが採用されます。

このように圧倒的かつ特殊な条件を突きつけるトップの2デッキと、それが定義する条件に対応できたデッキで構成されるのが現在の環境です。
ここからは各tierのデッキの構築と、それぞれの強みを見ていきましょう。
tier4までのデッキは簡単な解説付きです。


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