タエ通信 vol.31 【無幻双刻環境 ブラグドマイヤー徹底解説】
今回は『無幻双刻』より登場した【零の運命者 ブラグドマイヤー】について解説します。
今回は1〜3章を無料公開しているので、デッキに興味を持った方はぜひ有料部分も読んでみてください。
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なお、質問は具体的であればあるほど正確にお答えできます。あまりに抽象的な質問だった場合は質問の意図に沿わない回答になってしまう場合もあるのでご了承ください。
[1]デッキの利点
■再現性の高さが強み
特定枚数デッキの上を見て任意のカードをソウルに入れる手段が多く、それらでソウルに入れられたカードを《凶星の檻》でコールできるため非常に盤面の再現性が高いデッキです。
ユニットそれぞれのパワーラインも高く設定されており、ペルソナライドに頼らずとも十分な打点を出すことができます。
また一貫してデッキを圧縮しながらソウル確保を行ったのちに能力でドローする機会も多いため、ドロー後の手札の質も高く保ちやすくなっており、盤面と合わせて安定したゲーム展開を実現できます。
さらに、山札にトリガーが多く残ることになるためドライブチェックの質も高くなることもゲームの再現性の確保を後押しします。
■ディヴァインスキルが超強力
ブラグドマイヤーを代表するのはやはりその強力なディヴァインスキルでしょう。
ターン中に効果が及ぶ守護者制限は、4ターン目ペルソナライド時に使用すると仮定した場合実数値で100000〜120000程度もの要求をし、相手はそれらを全て実数値のみで止める必要があります。
先攻の5ターン目に発動するとそれまでの要求も合わせてほぼ必殺と言ってもいい攻撃になるため相手は後攻4ターン目に決着をつける必要がありますが、それまでにヴァンガードの能力だけで4除去2ドローが入り、更に先述した質の高いドロー、ドライブチェックによる強固な受けを乗り越えないといけないため非常に困難なゲームを強いることができます。
これだけでも強力ですが、このスキルには更に続きが存在し、次のターン相手のヴァンガードおよび相手自身のもつ能力を全て無効化するという能力が存在します。
効果の及ぶ範囲は公式により再三アナウンスされているので周知のものとして話を進めますが、乗り直せなければ負けを意味しているため、実質ガード制限をペルソナライド先と最後のターンに要求を出す手段を残したまま耐えることを強要しています。
こちらが後攻の場合、相手は先攻4ターン目にペルソナライドしてしまうと4ターン目に勝つか2枚目のペルソナライド先を抱えていなければこちらの後攻4ターン目ディヴァインスキルで詰んでしまうため、上記を満たしていなければ4ターン目にペルソナライドをしない選択をするか、後続を引く前提でしなければならなくなります。
ペルソナライドはご存知の通りスタンダードにおいては重要な役割をもっており、単純に4回攻撃するデッキなら40000、5回攻撃するデッキなら50000の要求減となります。
ここに《ブラグドマイヤー》の能力による2除去1ドローが2回、そしてデッキ全体で行う質の高いドローとドライブによる受けの機構が合わさった状況を乗り越えて相手は5ターン目に勝利しなければいけません。
さらに、ペルソナライドを抱えながら戦わないといけない制約は2除去と合わせて相手の序盤の展開を大きく抑制するため、弱点である早期決着の展開も自身の性質でカバーすることができています。
先攻後攻どちらもゲームを優位に進めることができる非常に大きな影響力をもつスキルなので、デッキを構築する際はこのスキルを軸に組むことになるでしょう。
[2]デッキの欠点
■ライドラインの出力が安定しない
このデッキのライドラインは山札の上から3枚を見てノーマルユニットをソウルに入れ、2枚以上入れると1枚ドローする共通の能力を持ちます。
うまくいくと大量の圧縮を行いつつリソースを伸ばすことができる非常に強力な能力ですが、下ブレるとドローもできずソウルも増やせない結果に終わることもあるため、出力が安定しないことが欠点のひとつです。
■速攻に弱い
ディヴァインスキルが強いことを前提としておりリソースを伸ばし始めるタイミングも遅く、山札の圧縮を受けの機構に組み込んでいるため整うまでに攻め込まれることに弱く、
相手の速攻には注意が必要です。
ただし、中途半端な速攻は《ブラグドマイヤー》の除去+ドローや、《ザムーグ》によるクリティカル増加でカウンターすることができます。
■ペルソナライド、守護者がソウルに入る
これらはノーマルカードなので、ライドラインや《ザムーグ》の能力でソウルに入れざるをえない状況がたびたび発生します。
《凶星の檻》などでソウルに入れたカードをコールすることは容易ですが、手札に加えることは困難です。
そのため、ゲーム中にこれらのカードをプレイできる総数が減ってしまう可能性が存在する点は欠点といえるでしょう。
[3]構築
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