㈱ミレットワン
様々な業種の会社を経営者として再建してきた際のエピソードを綴っていきます
買い取ったたばこ販売店の再建においては色々と大変なことや不思議なことはありましたが、ノーマルに取るべき行動に変えていっただけで黒字に変容できました。そのために行ったことを、記憶にある限り挙げていきます。 前回記事は前半として「当たり前のことを当たり前に」でしたが、今回は後半は「なぜもっと早く気付かなかったのか!」シリーズについて述べていきます。
お店を回すために人を揃えることに苦労したエピソードは前回ご紹介しました。 今回は、そのうえで何を考えてどんな(細かい…)ことをしていったのかについて紹介していきたいと思います。 ただ、読み進めていただけたらすぐに気付くと思いますが、どれもこれもウルトラCでもなんでもありません。聞いてしまえばごく当たり前のことです。 「関わった会社はすべて利益改善してきた」ということを色々な場で話すのですが、その時に「大したことやってないじゃないか。他に秘訣があるのではないか? ないならたま
前回コラムでも書いたように、買い取ったたばこ販売店は市場の逆風にも関わらず、結果だけ見れば順調に売上を回復し続け、黒字化さらに利益継続もできました。 ただ中身が順調だったかと言えばそんなことは全くありません。色々なことを試行錯誤していました。PDCAと呼べるほど格好のいいものでもありませんが…。 ただ試行錯誤も、実行する人材がいなければ全ての仮説が絵に描いた餅になります。 絵に描いた餅に終わるというのとも異なります。色々な取り組みが正しい判断だったかどうなのかもわからないま
平成11年から令和4年までの24年のうち、2回(+2.2%、+0.9%)を除いた22年にわたって対前年売上(販売数量)▲5-10%を続けていて、売上が4分の1になった商品。 それがたばこです。 ずっと減り続けてきましたが、コロナ禍が始まってからまたさらに販売数量を落としています。 普段の生活においても、タバコを吸う人を見かけることがめっきり減りました。分煙の推進もあって、タバコを吸わない人にとってはなおさらです。わちゃーっとスモーカーが塀で囲まれた喫煙エリアに集積してる光景
大手家電量販店との取引があるメーカーの営業担当者であれば、いかに相手に圧倒的に交渉力があるのかは言わずもがなのことでしょう。営業担当者でなくとも、社員であればご存じかと思います。 ですが、弊社代表が落下傘経営者として家電量販店とも取引のあるメーカーに着任した時には、そうした事情を全く知らない状態でした。 当然、時間とともにその業界慣習などなどを知るにつけ、大手家電量販店は交渉の土台の違いというものをこんなにもフル活用してくるのか、ということに驚きました。 体験したことはあり
単価を上げるというアクションは、この1-2年では社会現象にもなっているために、気軽に?実施する会社もたくさんあります。 ですが7-8年前は、まるで禁じ手であるような雰囲気でした。 それでもその当時、弊社がオーナーになっていた食品工場においては、諸々を勘案すると値上げに踏み切るしか生きる道はない。だからやるしかないと判断しました。 ところが交渉にあたる社長・現場は猛反対です。つまるところ、怖いからです。 その話をもっていったことをきっかけとして取引を切られて売上を失うことが怖
弊社(というより私)は今のところコロナが開始して直撃した期以外は、社長や経営者として関わった期、アドバイザーとしてきちんと(幹部だけの会議に座って何か発言するだけ、とは異なりスタッフと議論を重ねる)関わった期、個人で買い取ってオーナーとして関わった期、全ての会社で利益改善を果たして来ました。 ざっと業種を挙げると、健康器具メーカー、事務機器メーカー、医療機器メーカー、化粧品・健康食品会社、ファンシー雑貨(唯一、コロナ直撃で失速)、美容室チェーン、新電力、パスタ工場、タバコ販売
いま現在、弊社はブランド買取ショップのアドバイザーもしています。 弊社(というより私)は、製造業を多く携わってきて、ここ数年で化粧品や店舗チェーンの社長としてV字回復を達成してきましたが、ブランド買取屋には全く縁がありませんでした。自分自身が引っ越した時に少し利用した程度で。 いわゆる業界のプロどころか事情通でもなんでもありませんでした。 ブランド買取ショップって、この数年でものすごい増えていますよね? ちょっと調べればわかるのですが、それにはちゃんと理由があるのです。 最
アドバイザーとして関わった場合でも、株を譲り受けてオーナーとして関わった場合でも、今まで様々な業種の会社で利益改善してきました。失敗したのはコロナショックが直撃した時だけです。 そうすると必ず聞かれるのは、何をしたのか、なぜそれができるのか、です。 実際のところ、そこまで特別な発想をしているわけではありません。単純に、課題に気付くか、いろいろな制約やしがらみを乗り越える勇気を持てるかどうかだけの違いだと捉えています。だからあまり業種に関係がありません。 ですので、仕上がっ