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『おかえり』皆さんの感想

福岡晃子さん随筆集『おかえり』皆さんからSNSにたくさんのご感想の投稿をいただいております。転載のご承諾をいただき、SNSで投稿した感想をこちらでも紹介いたします。お読みいただけると幸いです。
何度も読み返したくなるという声もたくさんいただいており嬉しい限りです。『おかえり』が皆さんの本棚にずっとあって、長く愛される本になってくれることを心から願っております。


一緒に過ごした日々よりも、離れてからの方が長くなったけど、あっこちゃんの魂は変わらず満ちている。そうだ、これだ。この熱と優しさと繊細さに、強さがプラスされ、後半にかけての熱量は凄まじい。元メンバーが言うと胡散臭いかもしれませんが、初の随筆集にして傑作!やばし!
高橋久美子(作家/詩人/農家)


飾らず、そのまんまのあっこちゃんがそこにいた。わたしの知ってるあっこちゃんもわたしの知らないあっこちゃんもそこにはいた。
あっこちゃんは、とっても人間らしく、強くて、弱くて、温かくて、繊細だ。自分の弱さに直面するような出来事があっても、逃げずに向かいあい、前をまっすぐ向いて進み、常に自分のことよりもまわりの人のことを考えている。
「おかえり」を読んで徳島にまた行きたくなったよ。
これからも、どこにいても、あっこちゃんの瞳に映る景色が、より美しく彩り豊かでありますように。
板橋よしえ(Candy Stripper デザイナー)


自分らしくいる勇気をたくさんもらいました。どの瞬間もチャットモンチーはかっこよくて、女の子の強さと希望のバンドです
完結した尼神インターもチャット大好き。渚は「Last Love Letter」誠子は「世界が終わる夜に」がお気に入り。
誠子(フリー芸人)


あこさん、発売おめでとう!(なぜ、いつからボクが福岡晃子をこう呼ぶようになったのかもう忘れてしまった)
ボクはありがたいことに発売前に送ってもらって一気に読んだ。当たり前だけど、知ってるようでなにも知らなかったんだな、と何度も涙がこぼれた。言葉の選び方もリズムもとても好きだ。「勉強ができる」だけではない「頭のいい」人なんだろうな。だから話していても楽しいんだとおもう。
たくさんの人に届け! 「おかえり」いってらっしゃい!
わたなべだいすけ(D.W.ニコルズ)


まず第一の感想は『まさに人に歴史あり』。
徳島を出て行く前、徳島に戻ってくる前、そして徳島に戻ってきた後、家族のこと、仲間のこと、音楽のこと、そして我が子のこと、故郷のこと……。
僕らが知らない福岡晃子のライフストーリーとそれぞれに対する彼女の思考と実経験が真摯に綴られ、これまで如何にして福岡晃子という人物が形成され、そして、今ここに至っているのかを改めて知る貴重な随筆集。
徳島に生まれ育ち、音楽の世界を通じて世界に飛び込んで一つの大きな成功を収めた彼女が、仕事や家族、母になる経験など様々な御縁を通じてまたこうして故郷に還りつき、これまで自分が培ってきた全てを懸けて、家族と仲間と故郷、そして自分自身のこれからのために新たな人生を切り拓いていく姿。
育ってきた環境も立場も全然違うけど、同じ時代同じ土地に生まれ、ここに還りつき、家族仲間と共にこの地に足をつけながら世界と己の繋がりを探求発信していくことを願い実践する者として、とても励みになる、また氣付きを与えてくれる素晴らしい一冊でした。
文中の表現をお借りすると、まさにあっこちゃんも僕らの神様です。
永原レキ(フリーサーファー/阿波藍プロデューサー)


まるで晃子さんとお話させていただいたかのようでした。晃子さんへのあこがれの気持ちは変わらずに、でも、遠くでは無い、そばにいる感じがしました。
これからも何度も読み返したい本です。これからの私を、或いはみなさんを、その時々で 15個の物語のうちのそれぞれが近づいたり離れたりしながら包み込んでくれるように感じます。21歳の私には、「おかえり」が未来の燈のように思えました。
今がとても幸せで、満ちた感覚が心地いいのと同時に、これから起こるであろう難しい問題や、恐ろしいことを不安に思う日がありますが、 今までだってやってこれたのと同じで、きっとやっていけるだろうという気持ちになれます。晃子さん、本当に素敵な本をありがとうございます。
might(アートレーター)


福岡さん自身が自分のなかにいるいろんな「ワタシ」と向き合いながら、「わたし」を迎え入れていく姿には、目を背けたい現実や認めたくない自分の一面に焦点をあてる勇気をもらい、いっぽうで、不安や恐怖や分からないままのことを抱えながら生きていてもいいんだと、言ってもらえたような気がしました。ある人にとっては自己を顧みる装置になり、またある人にとっては救いとなり、新たな一歩を踏み出す力にもなるでしょう。
木村綾子(COTOGOTOBOOKS)


ページを捲り始めたら目眩く面白さ、あっこちゃんの初随筆をあっという間に読み終えた。彼女が歌詞を書いたチャットモンチーの「染まるよ」という歌が大好きなのだけど「あなたのくれた言葉/正しくて色褪せない/でももういらない」と綴ったその“眼差し”が、怒涛の青春を駆け抜けて「ここではないどこか」へ向かうロードムービーのように感じた。凛とした美しい本。
山田稔明(GOMES THE HITMAN)


オーディオの向こう側の人が、我が家に来て食卓を囲んで話しているようで、読み終えた時、福岡さんを昔から知る友人とさえ錯覚しました。真摯かつ赤裸々に綴られた文章は、情景や心情が僕の中にスルリと入り込み、心を暖めたり踊らせたり、歪みかけた背筋を伸ばし、たるんだ胸をキュッと締め付けたりしてくれました。遠いようでとても近い、素敵な話がたくさん詰まった随筆集で、夜眠りにつく前、心に刻まれた文章を思い出し『おかえり』の世界に何度も浸っています。
高橋寛治(EEL Products)


大粒の涙を流しながら『おかえり』を読んだ数週間後のこと。帰省先の海辺で子供と貝拾いをしていた時に『おかえり』の表紙と自分たちの今が重なり、なんとも言えない感情になりました。幸福なこの瞬間への感謝と、家族の将来に対する不安な気持ちが入り交わり、心臓がキュッとなるような感覚になったのです。でもそれは決して後ろ向きな感情でなく、今を実感しながら改めて前に進んでいこうという、決意にも似た気持ちでした。大勢の人たちを音楽で魅了している福岡さんだって、色々なことに一喜一憂しながらも、それでも前を向いて進もうとしてる。そんな素の姿を、この本の中で見せてくれたおかげだと思います。
澁谷文伸(EEL Products)


読み進めていくうちに熱いものが込み上げてきた。
苦楽を分かち合うバンドメンバーと、固い絆で結ばれた親子を表す言葉は、どちらも“家族”なのだ。
チャットモンチーで一時代を築いた過去が海辺の町暮らしへと繋がっていく──。
これは、ふたつの家族愛をテーマとした物語だ。
越智政尚(本の轍-Book On The Tracks-)


その時々の感情の温度感が、あたたかい文章から熱を帯びて伝わってきました。子育ての葛藤、バンド時代の正直な苦悩も、全て前向きに捉える姿勢に勇気を貰えました。その中でも息子の豆太くんのことは、誰かの為になるかもしれないという気持ちで繊細な内容まで全てを記したことに深く感動しました。
本を読み終わって、これまで代表曲しか知らなかったチャットモンチーの音楽を真剣に聴きたくなりました。今はアルバムをドライブ中に熱心に聴いて、今さらですが大ファンになりました。
相場正一郎(イタリアンレストラン「LIFE」オーナーシェフ)


ページをめくったら最後! ノンストップで読み上げてしまいました! おもしろくて泣けた!
いかにあっこびんが今まで1つずつ丁寧に向き合ってここまできたのかが綴られていました。
あんまり人に言えないようなこと、見られたくないようなこともちゃんと書いて残す。
誰のためでもない、自分のための記録みたいなことをその時々でちゃんと残してきている。
それを本にしてたくさんの人に届ける。あっこびんえらいなぁ。たくさんの気づきをありがとう!!!
ノマアキコ(作詞家、ベーシスト、「ともそだち」主宰)


閉店後の暗い店内で、どきどきしながら読んで、まんまと泣いてしまった。
学生時代かっこいいと憧れた人が今もかっこいい。ただそれだけのことがこんなに嬉しいなんて…!
変わらずあり続けることは変わらないことではなくて、それが本当にむずかしいと思うけれど、この店もそんな存在でありたいと思った…ことを思い返した。
偉そうなことは言えないけれど、昔来てくれたお客さんを「おかえり」と迎えられるような。
本を閉じて深呼吸。ベースを本に持ち替えて何年もたった私ですが、またパワーをもらってしまいました。
藤林沙樹(恵文社一乗寺店)


福岡さんの生きた言葉は、大きな海原のあちこちから吹く風をどんなふうに受けてどんなふうに舵を取り生きているのか、その術や感じ方、考え方を教えてくれる。情熱を傾けたバンドの始まりと終わり。人生の新たなステージで住む場所を変えること、自分から変わること、周囲の環境で変わっていくこと。そして運命の受け止め方。
体験を消化し言葉にするまでに大きな葛藤があったと思うけれど、それを記してくれたことで私は新たな視点を持つことができ、そして救われたような気持ちになった。生の体験をシェアしてくれた随筆集『おかえり』は、多くの人にとって希望の光になるだろう。
佐々木綾(moln)


子供時代のこと、バンドの始まりと終わり、徳島への移住、息子さんの発達障害との向き合い、澄んだ言葉で紡がれる、等身大の、とてつもない人生。
胸いっぱいで読み終えた。
人生の岐路にある方、再出発のとば口に立っている方、これから一歩踏み出そうとする方に、ぜひ。
七尾旅人(シンガーソングライター)


文字を読んでいるはずなのに映像が浮かんできて、なんだか映画を見終わった気分になりました。
涙が出たあとに爆笑して、また涙が出て、そのあと再び笑ってました。
「町内放送のある町」がなんかツボに入ってしまい、笑いすぎてむせてしまうほどでした。
Ayana(STINGRAY)


最初から最後まで、普段から人間味のあるあっこちゃんという人がまっすぐ伝わってくる一冊でした。
年齢とか、性別とか、職業とか、ファンとか、徳島に住んでいるとか関係なく、全ての人におすすめしたいです。
庄野悦子(14g)


福岡晃子さんの大切な家族や仲間、場所、音楽への想いが読む者の心にしっかりと伝わって来る、そのしなやかで柔らかく時に熱い筆致は彼女の弾くベースラインのよう。すっぴんの指から生まれる文章はメロディアスでリズミカル。歌詞とは異なる言葉の紡ぎ方で私たちの心を動かす新しい福岡さんをぜひこの本で体感して下さい。
今回彼女の愛猫ミカヅキさんの招き猫を作らせていただきました。次作ではミカヅキさんのお話もぜひ。
五十嵐祐輔(カマクラ張子)


本を読んで泣いたのは、久しぶりでした。
「あのチャットモンチーのあっこちゃんが書いた本だから」と読み始めてみたのだけれど、そんな独りよがりな忖度など吹き飛んでしまうほど、本当に、本当におもしろかった。
チャットモンチーの誕生と、完結。
その人その人の真実があると思うけれど、
あっこちゃんの真実を覗かせてもらい、すごく優しく温かい気持ちになった。
東京の印象や、その真逆のような故郷での生活の様子も、人間味が溢れていておもしろかった。
あぁ、勝手に共感してしまう。
死ぬほど東京に憧れていた、あの時の私が私の記憶をノックするよう。
そしてなにより、 息子くんのことを綴っているページで、私の涙腺は崩壊してしまった。
なんだこれ。
悲しいんじゃない。苦しい。苦しいよ。
その時のあきこさんの気持ちが、文字から痛いほど伝わってきて、涙が溢れ出る。
葛藤と、決心。
そして絶対的な、大きな大きな愛情。
泣いた後、なぜだかすっきりと清々しい気持ちになって、息子を抱きしめたくなった。
あきこさん、素晴らしい本をありがとうございます。
浜島直子(モデル/タレント/文筆家)


アーティストとしてのアッコちゃん、親としてのアッコちゃん、幼少期、プロを目指すアッコちゃん。
共感する部分も多くあり 葛藤が生々しく語られ物語に引き込まれた。
アッコちゃんありがとう!!
梅崎 司(大分トリニータ)


自分に子供が産まれた時、「1日でも長く生き、1円でも多く残してやりたい」と思った。
赤ちゃんの時から知っている「豆太」は、自分の子供の次に可愛い。
この本が1冊でも多く売れて、1円でも多く残りますようにと勝手に思う。
もちろんあっこちゃんは、そんな嫌らしい事微塵も思ってないと思うけど。 でも私は勝手にそう思う。
こんな心のこもったきれいな本の感想がこんなんで、あっこちゃんに嫌われたらどうしよう
宇都宮まき(吉本新喜劇)


大好きな言葉がたくさんあるのだけど、心を鬼にして一つ挙げるなら。
「人が土地を作り、 土地が人を作る。 奪い合うのではなく、与え合い、そして互いを尊重しながら。」
ギブアンドテイク、なんてよく言うけれど、
きっと本当は「ギブアンドギブ」があって初めてそれぞれにテイクが生まれるのだと思う。
後世に、心に残るものって、こうやって生まれていくのだ。
きっといつ読んでも、「おかえり」って言ってくれる。
そんなあたたかい本。
素敵な本を、ありがとうございます!!
二上大志郎(シンガーソングライター/フォトグラファー)


福岡晃子さんはなんて正直で心のあたたかい人なんだろう。
その時々の気持ちに向き合い迷いながらも、一歩ずつ進んでいる姿に胸が熱くなった。
誰もが日々、感じることや悩むことを福岡さんが表現してくれている。
そう思うと心強い気持ちになる。
折にふれて何度も読み返したい一冊だ。
中村克子(青と夜ノ空)


一つの物語のように、一気に読んでしまった。
言葉選びも表現も全く飾らず、だからと言って淡白かというと決してそうではなく、ハッとさせられる文章がリズミカルに出てくる。
僕の知るあっこちゃんらしさそのままの文章で、勝手な話、すごくほっとした。
誰もが抱える弱さも、誰もが憧れる強さも、苦悩と共にそこにあって、でも何より愛に溢れていて、なんだか読んでいるこっちが全てを肯定してもらったような気がした。
真面目にたくさん考えて生き抜いて来た人だからこその包容力だと思う。
読み終えて、すごくあたたかく、優しくなれた気がした。
こんな気持ちにさせてくれてありがとう。
鈴木健太 (D.W.ニコルズ)

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