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目には見えない敵


息子があるスポーツ推薦で大学進学する事が決まり、親元を離れ他県での生活が始まった。

スポーツ、それも団体競技だから寮生活な訳だけど、それに伴い相方はずっと危惧している事がある。

前回の記事に書いた様に、以前の様な圧力はかけて来なくなったものの、団体生活に於いて「未」である事が許されるのか?
そして仮に他の部員達が「済」だった場合、「未」である息子に対して虐めの様な事が起きやしないか。
だからこそ、やはりいずれは接種しなければいけないと、やんわりではあるが息子に話していた。

当の息子と言えば…その件についてはもちろん私寄りの考えだから、いずれも何もそんなつもりはないのが救いだ。


先日、午後からの練習がオフだった日に転入届を市役所に提出に行ったらしい。
その際、役所の窓口である申請書を渡された。

咄嗟に写メを撮って私にLINEして来た息子。
それが以下  ↓

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よく見ると「接種券発行申請書」と書いてある。

そしてチェックを入れる項目が2ヶ所。
うち2つ目にはこんな記載。


追加接種(3回目)接種券は、2回目接種日から約6~7ヶ後(予定)に送付します。
初回接種(1.2回目)接種券は申請から約1週間で送付します。


これ、接種が前提の申請書でしょ。

じゃあいらないよ。

しかし息子が窓口で問うと、はっきり言ったそうだ。

義務なので、書いてください。


18歳とは言えまだ親元を離れたばかり、しかも見知らぬ土地の役所でそう言われたら、そりゃ言う通りにするよね。

後で送付されて来たら「捨てればいいやん」って言っていたけど、私はハタと考えた。

寮生活と言う中で、もしも息子だけに接種券が送られて来て、それを見た他の仲間やコーチ等に何かを問われたりするんじゃないかと。
コーチや監督の意図はわからないけど、多数が接種済みだった場合、その事で同調圧力に晒されたりしたら一大事。

そして役所に問い合わせた。

接種が前提の申請書ならいらない旨、義務だと言われて書いて提出したけど接種券は送付しなくていい旨、寮生活と言う団体の中で個人情報が晒される旨、それによって圧力がかかる事になったら困る云々…

すると担当者はこう言った。

今はわかりませんが、今後どうなるかわからない(打つ事もあるみたいな言い方)ので、送付は全員にさせてもらっています。


しかし息子は打たないのだ。

アレルギー体質の家系でもある。

親元を離れた土地で何かあったらどうするの?

今も今後も予定はありません。

どうせ捨てる事になるのだから、手間も送付料も無駄ですよ。

そんな事を伝えた気がする。


後日担当者から連絡があり、上司と相談した結果送付しない事になりましたってさ。

とりあえず良かった。ホッとした。

「参考までに聞きたいのだけど、11歳以下の接種券について一律送付をやめてほしいと言う要望が各地で出ているけど、そちらの自治体ではどうなのですか?」の問いには

こちらの自治体にはその様な要望はありませんので、一律送付します。


へ~。
では我が家の様な要望は稀だったと言う事ね。
おそらく「要注意」みたいなリストに載るんでしょうね。
全然構わないけど。


行政職員ってある意味で可哀想。
上からのお達しで仕事しなきゃいけない訳で、そこに自分の思惑なんて入れちゃいけないし入れられない空気なんだよな。
マニュアル通りの仕事を淡々とこなすのがデフォルトだから、私の様な声ははっきり言って邪魔でしかないんだろう。
だからおそらく自分達も打ってる。
打つ事に疑問も抱かず、正しい情報を仕入れたり調べる事もしないんだろう。
仮に調べても無意味なのだから。

だけどそんな仕事ぶりが「同調圧力」ってのを生んでる自覚はあるのかな?

貴方達が機械の様に無意識にしている事がとんでもない結果を生んでしまうかもしれない可能性を考えたりはしないのかな?


しないんだろうな…。

何の疑問も持たず仕事しているだけなんだもの。

日本って、そう言う人が大半なんだろうなと改めて感じた出来事。



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