9月のジャック

9月のジャック

9月の誕生日にはあまり良い思い出がない。

小学生までは誕生日をお祝いするお金を持ち合わせていなかったので、友達から盛大に祝われたりすることはなく
両親がケーキを買ってきてくれて、欲しかったおもちゃなんかをプレゼントしてくれる日だった。
それは今考えればとっても幸せだったのだけど、とっても小さいから愚かなことにそんな幸せを当たり前のものと感じていたし、幸せの実感がなかった。
幸せの実感がない幼少期ほど幸せなものはない気がする。

大きくなったら流石にそういうのも無くなり、思春期から色々こじらせ、誕生日は友達や当時の彼氏と過ごすことが多くなった。

しかし、どうにも誕生日に期待しすぎるからか、覚えてる限りでは良い思い出がないのだ。

以前このnoteにも書いたけれど、元彼が会いにきたり、彼氏と別れたり、散々な誕生日が多い。

正月に別れたこともある。
特別な日を特別な日だと思いすぎると、期待値に追いつかなかったときに妙にガッカリしてしまうし、イマイチ楽しくない。

だから最近はあまりプライベートの予定に期待しすぎず生誕祭としてワンマンを執り行い、誕生日当日はしっぽり過ごすことが多い。
あ、でも今年はMVアップしたい…間に合えば…

ただ、ひとつだけ。
ああ、あの誕生日プレゼントは今思えば愛しくて苦くて、なによりも大事だったなあと。そんな誕生日を思い出したので今日書き起こす。

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