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ゲーム完成までの話と東京ゲームダンジョン4感想

書くか書かないか公開するかしないかとぐだぐだ悩んでたらもう1ヶ月…

作成したゲーム

2Dリズムアクションゲームです。

作ろうと思ったきっかけは「muse dash」という音ゲーを遊んだ時に、このシステムをアクションゲームにして遊んでみたいな。と思ったからでした。

モックを作ってみて遊び心地が良かったので「これはいける!」と思い続行することにしました。

これが地獄の始まりだということも知らずに

ゲーム制作開始

ゲームの制作を始めたのは2021年の8月
そしてこの時私は大学院生で修論の提出を控えていました。

しかし就職活動の反動と修論はまあどうにかなるやろという慢心から暇があったらゲームを作る生活をしていました。

4ヶ月後

ぼちぼち書いていた修論も本腰を入れないといけないということでゲーム制作はストップになり修論執筆に力を入れ始めました。(unity1weekにはちゃっかり参加したのですが…)

年明けの1月末には修論の初提出を無事終わらせさあゲ制再開するぞといきこんだのですが

数週間後に修論のリジェクトを食らったのです。

修論のチェックは所属している研究室の教授と別の研究室の教授(副教授と呼ぶ)が行うのですがリジェクトをしてきたのは副教授の方でした。自分の研究室の教授に見せた時は「まあいいんじゃない?」みたいな反応だったから大丈夫だと思ったのに…!

メールの文面を意訳すると

1週間後までに指摘した内容全部直してきてね、できなかったら卒業させないよ!

指摘内容は1週間でできそうもなく内心「終わったな…」と思い1日寝込みました。2日目から死んだ目で執筆を開始しました。
無理やり終わらせて(終われてない)提出しました。
次の日合格のメール通知が来ました。
安堵感と疲労感と自己嫌悪で1日寝込みました。

7ヶ月後

社会人になってしまいました。
最初はなんとかゲ制ができていたのですが部署配属されてからは「今日は作らなくていいか…」マインドになり1日、3日、1週間、時には1か月と間隔が開いていくのでした。

1年後

おいおい1年経ってるよ!!!
1年で完成させる予定だったのですがこの時の進捗は体感50%行ってないくらいでした。

この辺りでtwitterやnoteでゲーム制作者の進捗を見るのがしんどくなりました。

新しいゲームをするのもしんどくなってしまいました。理由はゲーム制作のことを思い出すからです。

しかし半分も作ったのだから完成させたい…完成させねば…

1年と6ヶ月後

このゲーム本当に面白いのか…
面白くもないゲーム作ってて意味あるのか…
作り始める前に面白いのかもっと吟味するべきだったのでは…
見切りをつけて別のゲームを作るべき?でも次も完成しなかったら…
いつのまにこんな時間が経ってしまった

2年後

ごちゃごちゃ考えずにとりあえず完成させることだけを考えよう…しんどくならない程度に続けよう…

2年と3ヶ月

終わりそうなのに終わらない…!もうモチベも続かない〜と思ったところで東京ゲームダンジョンの存在を知ります。

今までゲーム即売会はいくつか行ったことがありました。同人でありながらクオリティの高い作品ばかりで尻込みしていました。
しかしゲームダンジョンは初心者ウェルカムな感じだったので意を決して参加してみることに。

締め切りとは凄いもので、あらゆる言い訳を打破することができました。

このゲーム作る必要ある?→締め切りあるんで…

仕事疲れて何もできない〜→もうすぐ締め切りだが?

人生とは…生まれてきた意味とは…→そんなことより締め切り近いが

もしかしたら締め切りの大事さを伝えるためにあの時副教授は私にリジェクトという試練を与えたのかもしれませんね…(違う)

2年と5ヶ月(ゲームダンジョン4参加)

ついに東京ゲームダンジョン当日。
CDも焼いたしチラシも用意したし一つも売れなかった時のシミュレーションもたくさんしたのでバッチリです。腹を括っていざ出陣!会場到着!

まずは隣のサークルに挨拶だ!!!!!!!!!

「…ぁ今日はよろしくお願いしますぅ…」

…完璧だな!!!

正直ガチガチに緊張していたのですがその後向こうから話しかけていただき雑談をしていたら緊張を和らげることができました。ありがたい…
しかもゲームを1部買ってくださったのです!内心嬉しくて泣きそうでした。
いい1日だったなぁ…

隣のサークルのとらなかさんが展示していたゲームを試遊させていただきました。
主人公が蜘蛛の2Dアクション。敵を食べて能力を手に入れるというゲームにしていくそう。



ここまでイベント開始前の出来事です

そして東京ゲームダンジョン4がスタート
30分経ったあたりから私の出店している道にも人がちらほら。すると1人の方がこちらに近づいてきて

「試遊していいですか?」

マジ!?

おぼつかない手つきでコントローラーを渡し、成り行きを横で見守っていました。
他人が目の前で自分のゲームをプレイしているのを見るというのはなんとも不思議で現実味がなくて、プレイされているゲームがもう自分のゲームではないような気さえしました。

その後何人かに試遊していただいたあとある方が

「ひとつ買っていいですか?」

マジ!?

ついにゲームが購入されました。よかった…
最終的に13枚売れました。大健闘です!
まあ20枚焼いたので7枚在庫になったのですが…買えなかった人がいなかったかつ出費を最小限に抑えられたので読みが正しかったということで…

話しかけてくださったお隣のとらなかさん、イモタベルカさん。ゲームを試遊、購入してくださった方。東京ゲームダンジョンを主催してくださった岩崎さんと運営の方々。本当にありがとうございました。

安堵感がすごい。ゲ制のために使ってた頭のメモリがぽっかり空いた感じがします。

ゲーム制作辛い苦しいばっかり言ってたような気がしますが、なんだかんだ楽しいから続けられたんだと思います。
アイディアが突然閃いた時の高揚感、処理が実装できた時の達成感、ゲーム制作ができた日の充実感。
…今回ばかりは辛かったことが大部分を占めていたような気がしますが。

これからもゲーム制作続けていきたいですがあまり期待せずに楽にいきたいな。別にやめてもいいくらいの気持ちで。人生は恐らくまだまだ続くのでできるだけ苦しまずに…苦しんでもいいかもしれないけど病まない程度に…。

デジタル販売について

イベントで玉砕するつもりだったのでデジタル販売については考えていなかったのですが…試遊やtwitterの感想などをみて自信が湧いてきたので気力があればデジタル販売するかもしれません

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