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事務職が向いてない話

はじめに前置き

私は新卒で就いた事務の仕事を6年経験し、退職して5か月間無職を過ごし、2022年9月に税理士法人の経理業務の仕事で内定をもらい入社しました。
ですが本採用ではなく、「3か月間は試用期間」という条件でした。
(その職場はほとんどがパート社員で、私は正社員枠での入社。)
試用期間と言ってもよほどの事がない限り、本採用になるケースがほとんどだろうと周囲の友人や家族から言われていました。
ですが、私の心の中では、「もしかしたら採用を破棄される可能性はありそう」と思っていました。
それは入社してしばらく経った頃に行われた、個人面談でのやり取りで「自分に対する評価の低さ、能力の至らなさ」を指摘されたから。
↓下の記事にその出来事を書いています。

病院で診てもらったことはないが、私は「場面緘黙症」という、簡単に言うと「人と直接話すことが自然にできない。話すことに不安症状がある」という、自分ではどうにもできない症状というか、特徴を持っています。
これは3歳の頃から自覚していたことです。ここでは詳しくそれについて触れませんが、今回書く件に直結している要因なので少し触れました。

個人面談(2回目)で言われたこと

9月に入社して3か月間は試用期間とのことなので、12月がその試用期間が終わるタイミングです。そろそろ面談があって「本採用となるか、ならないのか」をハッキリと告げられる日が来るだろうと思っていたところ、仕事中に呼ばれ、面談がありました。その日は入社から3か月経つ日の、ちょうど1週間前。

私としては、普通にこのまま採用されて正社員になる段取りだと思っていた。しかし、ここで上司に言われたことは、
「前回の面談でも話したと思いますが、やっぱりコミュニケーション能力が足りないことが気になっています。例えば、仕事中に周囲の人が何かの話題で話し出した時とか、一緒に話に加わって話している、というのを一度も見たことがない。自然なコミュニケーションができないと、うちの会社は法人の経営者の方がお客様だから、お客様対応も今後はあるのでそれでは困る。それに、仕事内容の面でも、即戦力として経理経験のある人を中途採用で採りたいと思って求人を出しているが、全くその基準に達していない。未経験のパート社員の子と同じ仕事しか任せられない。」と言われました。

この瞬間、一気に気分が落ち込みました。仕事の能力面でも”全く求めているレベルの仕事ができていない”とハッキリすぎるぐらいに言われたことと、”コミュニケーション力の無さ”。
で、「こちらとしては本採用は難しいと思っています。」という結論。
試用期間が終わる一週間前に。こっちはそのまま採用になると思っていたからまた転職活動をすることなんて考えてもいなかった。
そして、こう言われた。「今のめいさん(私)の状態がずっと続くってことなんですかね?もし、本当はもっと話せて、慣れていけばコミュニケーションももっと取れるようになるとかであれば、試用期間をあと一ヵ月延ばして、『もう一ヵ月、私を見て判断してください』ってこともできますけど。」と。

あと、「今のままでは、即戦力として中途の人を雇うというメリットに達してないし、仮にスキルが足りないとしても、周りの人とコミュニケーションがよく取れてたら、仕事も頑張ってくれるかなと思えるけど、今のめいさんからはそんな風に全然感じられないんですよね。」とも言われてショックしかない。

もう一ヵ月延ばして、自分が変われるというのならそれは見ますよ。って言われたけど、今までの3ヶ月間で自然に出来なかったことを急にできるようにはならないはずだし、精神的負担がデカすぎる。何しろ「話したくなくて話さない」んじゃなく、「話せないから話さない」のだから・・・。

『だいたい、事務の仕事なんだからやるべき仕事をきちんとしていれば良い話で、それプラス仕事をしながら周囲とのコミュニケーションも意識して頑張らないといけないって何??』と思う。
しかし、この心中の言い訳も、仕事の技量自体がたいしたことないと評価されている私には、言うセリフではない。

つまりは、つまるところは、この仕事に私は向いてないってことがハッキリ表れてるってことかなと思った。
前職も事務で、今回の職場はより税務系の専門的な仕事内容だったから良い転職ができたと思ってたけど、専門的な仕事がしたいという自分の欲求とは反して、自分のスキル不足が問題だった。それだけではなく、やはり対人面での「普通の基準に達して無さ」。

打ちのめされたな~・・・
1週間前って・・・
この3ヶ月間、低給で会社に時間と労力を捧げてきて本採用になれば給与UPなのを目指してきたけど、それは実現せず。何だかもったいないことをしたような気分。まぁ理屈でいうと、上司の言い分はごもっともだし、その判断は自分側から見ても仕方がないように思う。
でも、5か月無職を経てからの採用で、試用期間3ヶ月で辞めないといけないっていう、すがりどころの無さは辛い。。。この面談の日から、2日経ったけど、いまだに受け入れられないし、この先どうしたらいいのか。
採用されるという前提でいただけに、この現実は厳しすぎる。

でも、これもメッセージだと捉えてる。「事務の仕事は向いてない。辞めておけ」っていう風に思える。

響いた言葉

このことがあってから悩んで本を読んでいると、この言葉が自分に刺さりました。

できないことはできるようになる必要がない。
得意なことを活かして伸ばすことが何より大事だ。

って言葉。
「できないことがあるけど、できることに目を向けてそっちを活かす方法を考える」ってこと。
私は自分がまさに「しゃべるのが苦手」で「書くのが圧倒的に好き」っていうこんなにハッキリしている特性があることにこの言葉で気付けた。

仮に、「話せるように努力する必要はない。話せなくて良い。」という風に考えると、そしたらどうやって人に表現するのかっていうと、「書くこと」で表現できるじゃないかって思うことができた。
私にとっては当たり前に、日々、日記を書いたり何か悩んだら紙にダーっと書き出したりしてるけど、それはきっと話すことが苦手(能力的に発揮する場面が少ない)からその反動で「書く」という能力が上がったのか、打ち込んでやってることなんだろうな。自分の特性をちゃんと理解して認める、そして苦手でどうしても出来ないことは出来ないと割り切って、逆に得意なことのほうを見る。この考え方を基に、これから長い目で見て、仕事選びに活かしていきたい。

ひとまず、現実はどうしていくか模索中ですが、前回の事務職を辞めたくなったことも、今回の職場を辞めることになることも、自分との相性の問題なので、「しない方が良い仕事」なんだろうと思うことにします。
職探しをまたしないといけないことになるのは、しんどすぎるけど、今度はこれまでと同じ基準で選ばず、自分の内面と向き合って選んでいきたい。

ここまで読んで下さった方がいましたら、ありがとうございました。



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