オビツヘッドの目玉袋をカットした

【注意】この記事にはドールのヘッド単体や、ヘッド内部の写真があります

目玉袋とは

一部ドールのヘッド内にある造形。
接着剤等がなくてもアイを固定できる反面、対応するサイズ以外のアイを取り付けられなかったり
個体差によって対応するサイズでもうまくはまらないことがある。

ことの始まり

半年ぐらい前、陽莉さんのアイが経年劣化からかくすんで見えるので似合うアイをさがしていたところ
ちょうどシャニアイさんが受注をしていたので購入した。
待つこと約4ヶ月、ようやく届いたアイはとても綺麗でイメージ通りのサイズ感(写真撮り忘れ)。
早速取り付けようとしたのだがここで問題が…
陽莉さんはオビツの50HD-F04なので目玉袋があるのだ
アイホールに対する瞳のサイズは多少大きくなるがパッと見問題ないのだが、アイそのものの形状が目玉袋に対応していないためヘッドの加工を求められる。
このやり方がネットにイマイチ転がってないので完全に初心者の自己流でやることになった。

作業準備

とりあえず調べてみて分かった必要なものは

  1. デザインナイフ

  2. リューター

で、デザインナイフだけでも出来るらしいのだがリューターがあったほうが圧倒的に便利という人がいたので
この際今後細かい加工とかで使うかもしれないし買ってしまおうということで評判の良かったアルティマATを購入。

なかなかの出費になってしまったが今後ももしかしたら使うかもしれないので良いものを……

どこまで削れば良いのかはユホさんのこちらのツイートが一番綺麗に加工されてるように見えたのでお手本に作業していくことにした。

それにしても休憩がてらでこんなに綺麗にカットしてしまうとは……
こういう造形の出来る方々は本当にすごい…

作業開始

さて、改めて目玉袋とご対面。最初から入っていた尾櫃アイはとりはずしてある。

ソウルゲーのボスと対面した時と同じ気持ちである

こういった作業とは無縁の人生だったので正しいやり方なのかは分からないが、
1.分厚いところから斜めにカッターを入れて少しずつ薄くカットしていく
2.複数回に分けて全体が一番薄いところぐらいの厚さになるまで頑張る
3.リューターで全体をなめらかにしつつさらに全体を薄くしていく
という工程で作業してみた。

こう書くと単純な作業だが、角度によっては切りにくくて深く切ってしまったり、
リューターがあらぬ方向に飛んで危うく大事故になりかけたりとかなり大変な作業だった(1敗)。

気をつけること

もし自分と同じくド素人の人がこの作業をやるのであれば

  1. 2日、3日かけるぐらいの気持ちでゆっくり少しずつ慎重に

  2. 見た目が綺麗じゃなくてもある程度カットできてればOK

  3. 深追いは絶対にしない

の3つをくれぐれも心に刻んでおいたほうが良いと思う。
特に見た目をなめらかにしようとするあまり余計な刃を入れてしまい、
それが取り返しのつかないことに繋がりかねないので
ある程度削ったら実際にアイを当ててみて問題なければどうせヘッドの中なんてどこからも見えないのだからそれで良しとするべきだろう。

自分は右目の端をなめらかにしようとして結果余計に切ってしまった。
真横からよく見ないと見えないのと、メイクが描かれてる箇所ではなかったのが不幸中の幸いで
近いうちにパテ盛りか何かで修復を試みようと思う。

この角度からでないと見えないのが不幸中の幸いだが確実に削りすぎてしまった……

カット作業を終えて

さて、なんとか両目とも問題ない程度に削ることができたのでブルタックでアイを固定してみる。

作業完了……これ以上の深追いは自分には危険すぎる。
よくわかんないのでベタベタにしてしまった
装着完了!ツヤツヤ鮮やか!!

いい感じだ。いままで現像時にくすんだアイの色を持ち上げていたのだが
それよりさらに鮮やかでツヤツヤである。

ちなみに小物をもたせるときは引っ付き虫、アイ固定のときはブルタックが界隈標準になっている気がするが
理由は調べてみてもよくわからなかった。ブルタックのほうが劣化しにくく硬いので固定しやすいらしいが比較記事などは見当たらなかった。

というわけで一旦ぱっと見は問題ないので今回の作業はここまでにして、
先述のとおり今度時間があるときに右目の補修を試みようと思う。

それにしても、今年の頭に実家で晴れ着を着せようとしたらお端折りが外れてしまっていて母親の裁縫セットを借りて15年以上ぶりに縫い物をしたり、今回の目玉袋カットやパテ盛り修正とお迎えして3年経ってから陽莉さんが急にスパルタモードである。
「3年経ったドールオーナーならこれぐらい乗り越えてみせい!」ということだろうか。
まぁでも今年の目標は仕事、趣味ともに「ディティール」なので必要があればこういった加工もできるように身を挺して鍛えてくれているのかもしれない。

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