論文の読み方・記録の仕方
こんにちは。たぴおかです。
前回初noteを書き、Google Scholarを紹介しました。
予想以上に多くの方に読んでいただけて
非常に嬉しく思っております。
本当にありがとうございます!!!
えっ、、Google Scholarってなに?
という方!!!ぜひ読んでみてください。
無料noteで、3分くらいでさらっと読めますよ。笑
さて、前回は
・学術文献を読むメリット
・入手方法
の2点をご説明しましたので、
今回のnoteは次のステップとして
『論文の読み方・記録の仕方』
についてお話しします。
[このnoteに書いてあること]
・論文って、どうやって読めばいいの?
・読んだ後は???どうしたらいいの?
この2点について
お話ししたいと思います!!!
・論文ってなんか難しそうなイメージあるなあ
・そんな専門書、わかるわけないやん!!!
って思ってる方。
結論からいうと、
まっっっっったくそんなことはありません!!!笑
論文読まず嫌いは良くないです。(笑)
小説やブログ、コラムなどの文章と比べて
むしろわかりやすいです!
今回もさくっと読めるnoteにしたので、ぜひ読んで見てください!
では本題に入っていきます。
1. 論文の構成
2. 読み方
3. 記録の残し方
4. 次に繋げる
この順番でお話ししていきます。
1. 論文の構成を知ろう!
まずは論文のカタチ(構造)から知っていきましょう。
論文は分野ごとに違いはありますが、基本的には以下のような構成になっています。
[論文の構造]
題名 (Title)
要旨 (Abstract):この論文で何をしたか。要約。
初めに (Introduction):研究の動機や背景。
先行研究 (Literature Review):これまでの研究のまとめ。
方法 (Method):どうやって分析・実験したか
結果 (Result):何がわかったか
考察 (Discussion):結果から導かれること
結論 (Conclusion):まとめ
参考文献 (Reference):論文を書くにあたって参考にした文献
ざっくりまとめると、
これまでの研究から、論者は△△に問題があると思った。だから、この論文で▼▼を調査した。
調べ方は☆☆で、結果は※※。著者はこう考えてた。
っていうのが論文です。
2. じゃあ論文、どうやって読む?
次に論文の読み方について。
論文は長いものだと数十ページ(…!)に及ぶこともよくあります。
ある程度、時間に見切りをつけておかないと
時間がいくらあっても足りなくなってしまいます。
1本1本しっかりと読み込むのも大切ですが、
たくさんの数を読みこなしたい方に
私のおすすめの読む順番をご紹介します。
それは、
要旨→結論→(方法・)結果・考察→その他
です。
最初に要旨と結論を読めば、その論文の言わんとしていることがわかるので
論文がぐっと読みやすくなります!
例として、私が過去に読んだ論文の要旨をご紹介します。(Yashima, et al., 2009)
要旨を読むだけで、この論文で述べたいことが大まかにわかると思います。
どうでしょうか?聞きなれない用語があるかと思いますが、『質問紙(アンケートです)調査をやって、いろいろわかったことがあるらしい』くらいのことは要旨からわかりますよね?
3. 記録を残す(絶対!)
そして一番大切になってくるのが、読んだ後です。
『論文を読んだ!』
これだけで満足してはいけません。笑
読んだ論文は今後、自分の研究やレポート作成に活きてきます。
いわば、論文は自分の財産になります。
幸い、紙でもPC上でもどこでも好きなように記録が残せる時代ですので
読んだ論文はちゃんとまとめておきましょう。
記録について、ここでは以下の2つに分けてご説明します。
(1)論文自体の保管 (2)要約を残す
(1) 論文自体を保管する
お好きな媒体で構いません。無くすことのないように保存しておきましょう。
PCに保存する場合はPDFで保存しておくのが良いと思います。
(※ファイル名は[著者の名前, 年]の形だと見やすいのでおすすめです。)
また、
これは大事だ!
この表現、参考になる!
と思ったところは必ず
メモに控えるか、アンダーライン、コメントを残すなどしていつでも
見返せるようにすると便利です。
特にメモに控える場合(=別の場所に控える場合)は、今後引用する可能性も考えて
・文章はそのままそっくり(句読点含む)
・ページ数も記録しておく
を徹底しましょう。
なぜかというと、引用には細かなルールがあるからです。
引用についてはまた別のnoteでお話します!
(2) 論文を要約する
また、読んだ論文を軽く要約しておくと、あとで見返す際に内容を思い出しやすいです。要約はざっくりとで構いません。
一例としてあげると、
これまでの研究から、論者は△△に問題があると思った。だから、この論文で▼▼を調査した。
調べ方は☆☆で、結果は※※。著者はこう考えてた。
それについて、私はこう思った。
この形に当てはめて、各章一言くらいでまとめるくらいで良いでしょう。
4. 次は何読もう?
論文を1本読んでみると、わからなかったこと、もっと知りたいことが出てくると思います。そんな時は参考文献を参照して、次に読むべき論文を見つけましょう。
○参考文献とは?
参考文献とは、その論文が書かれる時に引用された、他の文献の主張・データ、または参考にされた文献のことを指します。つまり、参考文献はその論文に深く関係している文献ということです。
参考文献の役割として、科学技術振興機構が以下の4点を挙げています。
・自身の論文の新規性、独創性、信頼性の明確化
・先行する著者(先人・先輩)に対する敬意
・出典の明示
・読者に対する情報提供
その分野の理解をさらに深めるためには、良いと思った論文の参考文献を当たってみましょう。
論文を読む・記録→参考文献から次に読む論文を決める→それを読む・記録→
そこから次の参考文献を当たっていく…
このサイクルを繰り返すことでどんどん知識が深まります!!!30本も読めばその領域のことはかなり理解できるのではないのでしょうか。
この夏休みに論文を読み漁ったら、周りと大きな差をつけられること間違いなしです!!!
○終わりに
今回はたぴおか流-論文の読み方・記録法をお話ししました。もちろん、あくまでもこれは私の自己流ですので、試行錯誤してみなさんのやりやすいように読み進めていってくださいね!!!参考にしてくださったら嬉しいです。
最後まで読んでくださりありがとうございました。
質問・コメント、お待ちしております。
参考サイト:
https://jipsti.jst.go.jp/sist/pdf/SIST_booklet2011.pdf
http://kuir.jm.kansai-u.ac.jp/dspace/bitstream/10112/768/1/KU-1100-2009300-.pdf
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