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熱海ひとり旅

熱海にきた

最寄駅から片道2時間弱、在来線で約1500円。熱海にきた。人生初の国内一人旅。動機はどこかに行きたい、リラックスしたいという心の声。繁忙期前の準備期間が続き、切羽詰まっていて、でもこのまま忙しくなっちゃうのはきっと耐えられない、と勝ち取った4連休の、2日目。

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目的地に着いたのは14時過ぎ。15時のチェックインまですこし時間があったので、商店街で行列ができてた四角いシュークリームを買って食べて、のんびりお散歩しながらお宿へ向かう。

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途中、糸川沿いに桜が咲いていた。日本で1番早く開花する桜らしい。

初のゲストハウス

お宿はゲストハウスマルヤというところ。熱海駅からは徒歩15分ほどだったか。

チェックインにて一通りの説明を受け、お部屋へ。ここのゲストハウスは4タイプの部屋があるが、私は低い天井が苦手なので上段を予約した。お布団を広げるとすこし余るくらいの広さ。ここが、一泊4260円。

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今日は日曜日、明日が平日というだけあってお客さんは少なく、恐らく5組程度。

散策

移動の疲れを取るべく、しばらくお部屋でゆっくりして、いざ外へ!まずは、営業17時までの来宮神社へ向かった。途中の坂はわりと急だったが、お宿から案外近かった。

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鳥居を潜ると竹林っ。緑。緑の世界。樹齢1000年の大木をみた。カフェスペースも充実していたからゆっくり過ごすのにいいかも。

その後、ここへ来る途中に通った、日航亭さんへ。なんでも徳川家康が愛した温泉だとか。

入湯料が1000円。宿で割引券を貰っていたので900円。

入ると大浴場と露天風呂の入り口が違うみたい。私は、このあと日の入りを見に行く!という気持ちでいたので、特に優先したい露天風呂の方へ。そこでロッカーを使用し、結局1000円。でも、荷物取られちゃ困るもんね。

結局、露天風呂と大浴場は中で繋がっており、どちらも入った。お湯はちょっと、ぴりりとする感じ。熱い。よい温度。

効能にアトピー性皮膚炎と。

20分ほどして出る。今考えると勿体ないけど笑、広い温泉ではなかったし、充分に満喫した。

その後はすこし遠回りしつつも歩いてビーチへ。あー。熱海。私がずっと来たかった熱海。

とんでもなく綺麗な景色。開けた海。船の揺れる音と鳥の鳴く声と、大学生たちの話し声と。

ここで日が落ちるまでお散歩。

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ビーチは東向きなので〜ってゲストハウスの人に聞いていたけど、グラデーションになった空を見て「え!あれなに?」って、さっきまで無かったまん丸の月が夕日に照らされているのを、初めは太陽かと思って、すんごいびっくりした。

暫くビーチにいると冷えてきたので、一旦お宿へ戻る。徒歩3分。よい立地。携帯を充電しつつ今日の夜ごはんを考える。熱海に来たからには、海鮮が食べたい。

18時。行こうと決めたお店はお宿を出て曲がってすぐ。覗くと空いてたので入ってみる。1人客は私だけみたい。

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おすすめの漁師定食(¥2,000)を注文。名物のイカメンチに、アジのたたき、しらす、蟹のお味噌汁。壁に貼ってあったダイダイサワー(¥500)も気になって注文。

イカメンチはお好みでソースやマヨネーズを付けてください!とのこと。美味しい〜!

串刺しになったアジが暫く跳ねてて、新鮮!って思ったのも束の間、普通にキニナル。笑

ビチッ。

お腹いっぱい、ご馳走さまでした。全部すんごい美味しかった。

目の前のおばさまおじさま方が7000円もする金目鯛の煮付けと、アワビのおどり焼きとかを食べてた。

お店を出てお次は温泉施設、fuua へ。後楽園のラクーアと同じ会社がやってるぽい。海岸沿いを歩いて15分くらい。結構寒いのと、人が全然歩いていない夜道が怖かったのと、酔ったら走りたくなるのの3つがまざって、走って向かったから、10分くらい。Googleマップのせいで施設の裏口に着いて絶望したけど、なんとか塀を飛び降りて到着っ。

ここは,露天風呂が特に良かった。お湯に浸かりながら、海と熱海の街を眺めることができる。さっき地平線上に眺めてた月が、もうしっかり空の上にあった。

人生初の岩盤浴も体験。普通に寝てしまいそうで、でも今ここで寝たら確実にアカンやつ、と思って早めに出た。

2時間ほど滞在し、帰りは熱海駅直通の無料バスを利用。がしかし。私の泊まるお宿はスパと駅の真ん中の位置くらいにあったため、結局駅から宿まで、また、、走った。

「駅周辺の方が栄えてるかな、いいお店あるかもな。ちょっと飲みたいな」と思ってそうしたけど、素直にタクシーで帰れば良かった。

お宿でのんびり

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寝る前にはゲストハウスのカフェスペースでのんびり。ソファがあって適度に広くて心地よい。買ってきたヨーグルト食べつつもゲストが自由に飲める麦茶を飲んで、本棚から気になった1冊を取る。

『泊まれる出版社』、真鶴出版

これ皆さんご存知ですか?有名なのかな。

神奈川県の小さな街のお話。真鶴っていうらしい。出版業と、宿泊業を掛け合わせてるんだとか...今度行ってみたい。最近なぜか、地域で暮らすことに対して興味が湧く。自分が今後どうしたいかはよくわからないけど。

明日は日の出見れたらいいな。おやすみなさい。


2日目

おはようございます!

ゲストハウス、深夜に帰ってきた人が話してて数回目が覚めたけど、あったかいし布団も硬すぎなくて、ちゃんと寝れた!

無事6時過ぎに起きれたので準備してビーチへ。近いのがうれしい。

若干曇ってたけど、20分くらい待つと太陽が上ってきた。おおお。月曜の朝だから観光客も少ない。地元の方が多いくらい。

何人かおじいちゃんおばあちゃんと話したけど、その中にひとり、元々東京に暮らしてて9年前に熱海に引っ越してきたという人がいた。

年商150億の会社経営してたらしい。

温泉のいいお宿泊まりな!って言われた笑 ひとりだからこそ、ゲストハウスに泊まってみたかったのよ。

ひとしきりお話して解散して朝ごはんまで時間があるからお宿へ戻る。7時過ぎ。

朝ごはん〜魚〜

8時半に近所の干物屋さんが開店するそうで、そこで買った干物を焼いて朝ごはんにできる。私はこの朝ごはんを結構心待ちにしていた。なんか、その土地ならではのお楽しみ×ゲストハウスっぽさを感じるから。干物屋さんは3択だったのだけど、宿の向かいのサバの塩漬けが美味しそうなお店を選んだ。冷凍のサバ、324円。paypayで。

これを宿に持って帰り、グリルで焼く。その間に好きなお皿を選んで準備して、待つこと10分。こんがり焼き上がったサバと、ご飯と、お味噌汁と、麦茶の朝食のできあがり。(私は魚を焼いただけ)

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素泊まりと今回のプランとの価格差は300円だったから、実質600円の朝ごはん。美味しい。こんがり焼けたサバの皮が美味しいし脂も最高ー!!!

ぶらぶら

食器は洗って拭いて戻して、チェックアウトの準備。その後は、昨日看板を見かけて気になってた梅園へ。

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ちょうど今が満開で、入場料がかかる時期だった。しかし市内在住の人/市内のホテルに泊まっている人は入場料100円というキャンペーンをやっていた。券を買った際に隣のおばちゃんが、「こんな時期にこんなに安くしていただいていいんですか?とっても嬉しいです。ありがとう」、ってすごい喜んでて、私には梅の良さはそこまで分からないけど、そんなふうな風情ある場所を好むおじいちゃんおばあちゃんたちと一緒に梅を見てすごくいい気分になった。きれい。園内にはいろんな種類の梅が生えてて、青軸が特に好みだった。

季節の花はすごい好きなので、今年もお花見は何回でも行きたいなあと思う。いっぱい誘ってね。

この梅園がわりと山の上にあって、帰りも20分程かけて坂を下った。昨日も沢山歩いたし、既に筋肉痛。道中、阿波の藍染品を出してるお店があって、しばらく立ち止まっていると中からおばあちゃんがニコニコして出てきて、でもチキンだから入れなかった。。藍染一回やってみたいし染まる工程を見てみたい。(私の地元徳島の伝統工芸品)

坂を降ってからは宿でもらったマップに載っていたのをチェックしていた、Mont Blancへ。谷崎潤一郎が愛したケーキ屋さんとのこと。読んだことないけど。

モカロールが有名らしいけどもう無くて、でもそれよりも惹かれていたモンブランは残ってて、モンブランに決めた。320円。

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生地に染み込んたシロップが美味しい。甘いけど甘すぎない...。私の想像する栗のクリームを絞ったモンブランではなかったけどとっても美味しかった!サバランっていうらしい。もう一個食べようかと迷った。

壁にかけられた植物画も素敵だった。白の絵具は使わない、っていうのが、印刷と似てるなあって思った。

近くのお寿司屋さんでランチにしよう、と考えてたけど、あんまりお腹が空かないのでそろそろ帰ろうかな。最後に海だけ見よう、ということで再びサンビーチへ。

夕方、朝、そして最後にお昼のビーチを堪能した。カモメがいっぱい。遊覧船も、次は是非乗ってみたいな。
駅に向かう途中で、あ、そういえばあのレトロな温泉も行きたいんだった〜、と思い出す。でもすでに気持ちが帰る方へ向かっていたので駅へ。途中で見つけた箱根発の寄木細工が素敵だった。東京でも銀座と六本木で展示やってるみたい。

帰りも鈍行で揺られること2時間。熱海を出て数駅、次の駅はなんと...「真鶴(まなづる)」。

昨日ゲストハウスで読んだ、『泊まれる出版社』のあの真鶴、こんなところにあるのか。

その場で検索すると、1泊約10,000円、島歩き付きとのこと。「明日も休みだし、これも何かの縁、このまま降りちゃえ!」とも思ったけど、ちょっと疲れていたのと、本日お宿は空いていなかったのでまた今度に。誰か一緒に行こうっ。だいぶ渋いけど...笑

帰るよ

熱海はすっごいいいところだった。一人旅は発見とか感動をシェアできない分ちょっと寂しいし、一人で運転するの怖いから選択肢に車がないし(これはいずれどうにかしたい)(ペーパードライバーのくせに、先日ゴールド免許になった)、マイナス面も多かった。でも、自分のペースで好きな場所へ動いて、ひとつひとつの感情を大事にできるから、悪くないなと思った。今回はリラックス〜〜!!!!が最大の目的だったのでひとりで良かったかも。反省点は、現金を6,000円しか持っていなかったこと。クレジットカードが使えないお店はわりと多かった。(予想はできた)(paypayに助けられた、ありがとうpaypay)

1泊2日、約15,000円の熱海ひとり旅。

行きたいごはん屋さんや観光地がまだまだ沢山あるし、温泉は何度でも入りたいし、近いうちにまた来たいと思う。


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