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骨折物語 その1 ~二足歩行困難へのきっかけ~

【突然訪れた歩行困難】
冬空に雲一つなく、美しい星が、暗闇で輝いて見える12月18日。
写真に収めようと、日付の変わったAM0:00時、娘と一緒に、私の散歩コースとなっている街灯の少ない田んぼへと向かった。
先日のふたご座流星群の写真撮影も同じ場所であったゆえ、勝手知ったる他人の家の向かう気持ち、星が見えることは確かという思いから気分上々で歩んでいた。
手には、300円均一の電池式ランタンをもって、足元を照らしながら娘と歩んだ。目的地10分ほど歩いて目的地に到着。

私「木陰に入ったほうが光害が少ないから行ってみよう。」
娘に話しかけた。

砂利の坂道であることを知っていたが、少し小走りに歩んだところ、左足が勝手に滑り出し、転ぶのを避けようと、脳から「右足は踏ん張れ」と指令が走り、その指令をもとに右足に力を入れた。

勝手に滑る左足と、踏ん張る右足。

左足の動きを止めようと、思い切り左足に力を入れ踏み込んだ。
その瞬間、左足のストップがかかると同時に、足首は完全に内側に入り込み、尻もちをつくようにへたり込んだ。

左足首に電流が走った感覚と、これまでに感じたことのない熱感が、脳から左足首に走った。
私の心は、「これは、骨が折れたな。」とささやいた。

右足首に力を入れて、立ち上がり動作を試みようと思い、しりもち姿勢から起き上がってみようとしたが、自分の体を二本足で支えることは到底困難だった。

この画像の谷津田は、夜は最高の星空観察ができます。

【骨の機能を思い出し現状分析】
窮地に追い込まれた時の人間の思考の不思議を体験した。
すでに自分の足で歩むことは困難であると自己納得しつつも、なぜ歩けないのかを骨の機能を回想しながら、より自分自身を自分で説得しているのである。すべて心の穴下での自問自答。
「なぜ、あなたの足は歩むことが困難なのか?」
この命題に対し、看護を目指したときの学び「骨の機能」を記憶から引き出していた。
①支持
②保護
③造血
不思議なもので、自分の身に起こった「骨折」という事実を受け止めつつ、脳裏で骨の機能を思いだし、現時点で2足歩行と立位保持が困難となった原因を、骨の機能を用いて、解釈している自分がいた。
学習した骨の機能に「支持」があるのは、今回の自分自身の体験からも明白であると思考をしていた。

ここまで書き連ねた出来事が、今まさに私の左足に体重負荷ができない原因であり、現状である。
今は歩けない。
自己納得しつつ、さてさてこの先、私は何を段取り行動しようかと、思いめぐらしていた。

四季折々の自然観察ができる場所です。



次回へと続く・・・・・。
2021年12月28日(火)
                               MILK


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