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骨折物語 その13 ~組織再生と脱皮する足~


 

#火傷後の水疱に似ている #恐ろしいほど腫れ上がっていた足 #腫れが引いてかゆかった

#ゆっくりシャワーを浴びていたら剥けるむける

 

【手術創のこと】

〈傷の症状〉

こんにちは。自分の足に、明らかな視覚的な変化を感じるようになりました。

前回も、骨折物語に書きましたが、左足関節の骨折部位、外くるぶしのところは、上皮細胞の組織が再生されておらず、昨日からキズパワーパッドを貼りました。

 

これまで書いた時にも足の触覚がなく、腫れていて、しかもだんだんと痒みも出てき、手術後1か月を迎えようとしているのに、まだ不快な症状が続いていることを書きました。

 

昨日2022年1月12日。

左足の手術創に貼られているテープが、浸出液も靴下に張り付いてしまい、シャワーを当てながら足を温めつつゆっくりと剝がしました。

体温程度の刺激にならない温度で、ゆっくり剥がすのが痛みを感じることなく苦痛なくできる方法です。

 

〈術後の手術創処置~縫わずにテープ固定~〉

糸で縫合せず、テープで寄せて同じ効果

手術後そろそろ1ヵ月。手術後、外来通院は、たったの1回だけ。

と言うことは、私の手術創は、縫っておらず、抜糸の必要がないということです。

メスで切った創を、糸で縫う方法や、ホッチキスのようなもので皮膚同士を寄せて、一週間後に抜糸や抜鈎ということをした人はいると思います。

私も、帝王切開の後は、ホッチキスのような金属で止められて、1週間後に抜鈎器というホッチキス止めの金具を取りました。

 

今回の私の足の傷は、深いところは、吸収糸(体内の組織に吸収される素材)で縫われ、表面近くは、縫うのと同じようにテープ(製品名:ステリストリップなど)で皮膚を寄せて固定されていました。

 

〈傷は適度の湿潤と密閉〉

内くるぶしの手術創上のテープは、今も剥がれずに、傷を固定しています。

外くるぶしが、傷からの浸出液ではがれ始めていました。

そのために、靴下にもくっつき、テープを痛くないように剥がし、傷の上に傷パワーパッドを張りました。

昔は、傷を乾燥させることが早期回復の手法と考えられていましたが、医学の進歩は、傷にとっては、自分自身の体液による湿潤環境を維持し、密閉(外部からの細菌の侵入を予防する=感染予防)することが推奨されています。そのような状態を保てるテープが、近所の薬局で購入できるようになり、子どもが遊んでいて怪我をしても、きれいに傷が治るようになりました。

我が家でも、やんちゃな子どもたちによく使いました。

傷が浅ければ摩擦予防と密封効果のあるテープ
薄いけれど摩擦予防効果あり、密封し感染予防

 

 

〈左足の皮膚脱皮〉

昨日は、キズパワーパッドを張る前に、テープを剥がし、ゆっくりとシャワーを左足首から末梢(足の指側)に当てていました。

シャワーを当てながら、泡のソープ(弱酸性)でゆっくりと自分の足を手で撫でながら、

「早く良くなれ~」

と、声をかけながら洗っていました。

すると不思議なことに、日焼け後や火傷の後、皮膚が再生されると壊死した皮膚がはがれように、ずるりと皮膚が剥け始めました。

たとえるなら、熟した桃の皮がつるりと、力をかけることもなく向ける感覚です。

 

皮膚が、厚みを持って、ポロポロと剥ける、むける感じ。

 

剥がれ落ちてきた、層の厚い角質と言うのでしょうか。

剥けて、生まれ変わった組織の皮膚、その皮膚になった自分の足に触れたときの感覚が、触覚も知覚も敏感に感じるようになり、これまでビニールで覆われていたような、皮1枚おおわれていた感覚が、なくなっていました。

 

外くるぶしの周り10㎝四方の皮膚が再生され、指の皮膚もポロポロと剥け、左足の脱皮が始まりました。

 

あまり調子になって剥がしすぎると傷つけてしまいそうなので、残りは後日のシャワーで様子を見ます。

 

〈組織が再生される喜び〉

汚れていた皮膚の角質が消失する毎日入浴している時の感覚とは違い、手術の影響で続いていた浮腫、皮膚の感覚もなかったと言うことから、かなりの皮膚の細胞が壊死し、その下から再生された組織細胞によって脱皮を始めた足を見てニコニコしています。

 

帝王切開をしてお腹を縫った時とは全く違い、足の手術後の腫れ、手術創の組織結合、関節の動きなど、様々な手術後の経過の違いについて、今学んでいます。

 

体験を看護に生かします。

 

2021年1月13日(木)
                              MILK


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