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骨折物語 その4

~骨折によるシーネ中の自宅療養~

 【疼痛コントロール】 

 

#骨折による体液の漏出からくる腫脹による 『疼痛』 

#骨折による体液の漏出 、組織再生のための充血、腫脹と熱感の持続による『皮膚統合性障害のリスク』 

 

深夜の診察を終え、自宅に戻ったのは深夜2時を回っていた。自分の体に事を考え、診察や移動手段を考え行動し、予定していたことが無事に終わり、ホッとして横になることができた。 

これまで骨折したことのない私にとって、骨が折れたときの痛みは全く予測不可能で、眠れるものかと思っていたが、処方された薬を服用し、眠りにつくことができた。 

 

ちなみに疼痛コントロールは、 

鎮痛薬:「ロキソプロフェンナトリウム錠60mg」一日3錠を朝昼夕の3回に分ける。 

胃薬:「レバミピド錠100mg」一日3錠を朝昼夕の3回に分ける。 

 

【骨折部位の腫脹対策】 

自分自身受傷し、救急外来受診までの方策、診断を受けて自宅に戻り気持ちはホッとしたのは確かだった。先ほど述べた通り痛みに対策は、内服薬でコントロール可能であると考えたのであるが、骨折直後から受傷部位の左足首はすでに、右足首と比較し2倍に腫れあがり、その内出血の圧力がジワジワとマグマが活動した火山はこのようなものかと思い、しびれ感となって感じていた。 

足首から末端へ腫れが広がり、時間とともに悪化することを予防するには、始終足関節周囲を冷却する必要があった。 

冷凍室にある保冷剤を2個、薄手のタオルで包み、足関節周囲に置き、ロールラップで包みこんで就寝することにした。寝るときだけではなく、手術まで皮膚に水疱ができないようにするには、腫脹による下肢の圧力の上昇と皮膚の損傷を防ぐ必要があった故に持続的に冷却することが必要だった。 

ただ就寝中、足関節周囲にタオルで包み込んだ冷却材を置いておくだけだと、足をすらしたり寝がえりを打つたびにずれでしまう。考え出した手法は、冷却材をタオルで巻き足関節周囲を凍傷から予防しつつ、冷却を続けることが必須であった。 

2個の保冷剤は、冷感を手の触覚で感じられなくなった時点で交換し、再びラップで包み足首に巻き付けた。 

手術まで、足関節周囲と足趾までの末梢に腫れと熱感は続いていたが、水疱形成や皮膚の裂傷が起こることなく経過することができた。 

これがあると保冷剤をタオルに包み骨折部位を冷却できます。

 

#骨折による体液の漏出からくる腫脹による 『疼痛』 

#骨折による体液の漏出 、組織再生のための充血、腫脹と熱感の持続による『皮膚統合性障害のリスク』 

私なりに、術前の看護の問題を設定し、セルフケアを実践した。 

 

【シーネ固定中のシャワー浴】 

前日のnoteに記載したとおり、浴室での転倒に注意しながらシャワー浴も行った。 

看護上の問題としては、 

#左足関節三果骨折 、シーネ固定による完全免荷、松葉杖利用による移動時の『転倒のリスク』 

入浴に際しては、シーネ固定の範囲はビニールで覆いシャワーの水中の侵入を防ぐ必要があり、次いで左足に体重をかけることは避けなければならなかった。 

着替えもシャワー中も、椅子に座りながら自分の身の回りのことを整えることはできた。少し家族に協力してもらったのは、浴室を温めておいてもらうために浴槽の蓋もあけておいてもらうこと、シャワーは手の届く高さに調整してらうこと、浴室内の温度を温めておいてもらうことであった。 

 シャワー浴後の着替えの際は、浴室の椅子にバスタオルを敷き、身体の水分の吸収を図り滑るのを予防することも転倒のリスク回避となる。骨折をすると不自由さは、これまでと比較するゆえに生じるのであるが、結果的に時間をかけ工夫をすることや、危険予防の事柄を誰かに依存しお願いすることで解消できると感じた。 

里山に自生するリンドウの花

 

【依存と自立】 

身体の不自由が効かず、誰かに依存しなければ生活が成り立たないという経験から、子どものころは親のようなものに依存して生活が成り立っていた時を思い起こす必要があると思った。それは、この多様性ということを重視する世界の中で、自分自身の行動のありようも考え直す機会となった。 

 

 助けてほしいといえることと、助けられる人が助ける行動を実践することができるか。もしも、声をかけてお願いをしても即刻、その状況が変わらないとしても、機会を見計らい、違う人にお願いすることも視野に収めておいたほうがよい。 

 

※ セルフケアを遂行完結するには ※ 

①時間をかけることをいとわない。 

②依存できるところは危険回避のためにお願いする。 

③セルフケアしようと思う事柄に必要と思われる道具は事前に考えてもとに準備しておくこと。 

④依存する対象は、セルフケアに必要な物品や環境を整えることを忘れることもあるが、人間だからそんなこともあると寛容に思考する。 

⑤お世話になったことは、言葉で「ありがとう」と伝える。 

 

以上、手術を受けるまでの自宅待機中の生活について書き連ねてみました。 

 

こののち、4人部屋2泊3日の入院・手術・退院の体験を記載しようと思う。 
入院患者の勢力構造が見えた~☺

 

2021年12月31日(金) 

                             MILK 

 

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