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骨折物語 その2 ~骨折した時の搬送方法選択~

過ぎてしまえば笑い話

 

2021年12月29日(水)娘からのラインメッセージ

 

娘:『転ぶ前に、「ここ滑りやすいから転ばないようにね」

って私に言いながら、転んでたのが印象的だったよ😂』

 

12月19日(日)の左足関節三果骨折から10日経過後の今現在、私の骨折時の話は家族の笑いのネタになっています。

 

Q:さてさて、外出中に骨折したとしたら、皆さんならどうするでしょう。ここは私の場合、何を考えながら病院受診の手法を選択したのかを記録に残しておこうと思います。

 

【歩行困難時の移動方法選択】
骨折したであろう私に対して、娘は救急車を呼ぶことを提案した。


①確かに左の足に体重負荷ができない。
②ゆえに一人では歩けない。
③無理をすれば、骨折部位の転位が激しくなり整復が困難となる。

④少しでも早く医療機関を受診し、診断と治療を受け適切な処置をした方がいい。

たいていの人が上記の①~④をもとに、救急車を要請し、救急搬送を依頼しようと救急搬送を依頼するのだろう。しかし、医療従事者の資格を有し、救急外来での業務の経験があり、看護教育に従事し救急看護も講義していた私にとって救急車を要請するというのは、

 

≪生命の維持のために迅速に救命処置を必要とする状況≫

と考えている。

 

もし、私が救急要請をするとなれば、命に別条のない状況で貴重な救急車1台を占領することとなる。

つまり、生死の境に置かれ秒単位で緊急な状況にある人が救急要請をしても、救急車で搬送できない場合が起きる確率が上がってしまうということ。

自らが救急外来で業務に従事していた時、患者の搬送依頼を救急本部にしたことがある。その日の消防本有管轄内の要請件数によっては、管轄内すべての救急車両が出動中のこともある。医療機関が救急搬送依頼をする患者の場合は、迅速に次の施設に移動し、治療を続けることこそが、患者の生命にかかわることとなる。
タクシー代わりに救急車両を利用することなど、医療従事者として救急現場に身を置いたことがある私には、断じて承認できないことである。

そういった考えを持っている私には、自助努力できることは実践しなければならないと思っている。

そんなわけで、星空の観察から病院受診へと状況は一気に変わった。


【受診病院を探し自家用車で自宅移動】

娘ちゃんに車を自宅に取りに行ってもらい、受傷現場まで私をピックアップしてもらうことにした。

娘ちゃんが、自宅に戻り車で戻ってくるまでの私は砂利道に横たわり、ただただジッとして、真っ暗闇の中で星空を眺めていた。

きれいだった。北斗七星と北極星がくっきりと夜空に確認できる空はキャンバスとなっていた。持って行った三脚を立て、カメラをセットすることは、あきら星を見つめつつ、受診する病院選択をいくつかピックアップしていた。


車で迎えに来てくれた娘ちゃん。後部座席まで四つん這いで移動し、両手と右足で体を起こし、車の後部座席へ乗り込むことができた。

一旦、自宅に戻るのだが、玄関の階段は大敵だった。脚立を使い、ピックアップウォーキングの様に使用し、両手の腕力で脚立を一段ずつ動かし、体も階段を上り室内に到達できた。

ピックアップウォーカー

【受診病院検索と車移動】

管轄の消防署に連絡し休日当番医を伺い、3施設の情報を得ることができた。

1っ件目、整形外科医師不在のため診察不可能と看護師から情報を得た。今日のところは、幹部を冷やし、翌日9時に当番医を受診することを進められる。

2件目。外科医師は当直しているが整形外科医師は不在。それでも良ければ診察可能であると、事務の返答。

3件目。電話をしても交換台から、現場の看護師につながらず混雑していることがうかがえた。10分後再度電話をかけてみたところ、交換から看護師に引き継がれた。こうした電話対応も困難な現場の様子から、深夜の救急外来の受診者が多いことは予測された。


救急外らの看護師に、受傷状況と現在の症状を告げ、自家用車で向かうことと、所要時間30分を告げつつ、救急外来に車椅子がおいてあることを確認して向かった。


一旦、自宅に戻っていた私にとって、また玄関の階段を下りることが最大の難問で、痛みを伴うことであった。


わずか車で30分の深夜の移動の間に、救急搬送する車両2台と遭遇した。

生死をさまよっている人が一刻も早く受診できることを、優先させる必要性と、救命されていることを願いながら来るもの後部座席で揺られていた。
2021年12月29日(水)
                              MILK



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