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心の声を聞くということ

心の声に従って生きる、とはどういうことでしょうか。
それは自分に正直に、自分の心に素直に生きる、ということです。

自分の心の声を聞きながら生きていると、人生は自然と良い方向へと導かれていきます。出会うべく人に出会えたり、必要な情報がやってきたり、良いタイミングで行動できたりします。

行動を起こすことも大事ですが、今は待ってみようかな、ここで一旦静止してみようかな、というのも同じくらい大事な心の声だったりします。

自分の心の声に沿って生きていると、「今はこれをやろう、今は待とう、今はこれでいい。」というのも感覚として分かってくるんですよね。

このことに気づいてからは、私自身、忙しくしない、急がない、ということを心がけて暮らしています。急ぐくらいなら、いっそのこと予定を変更してしまおう、と思うほどです。それくらい心に余裕を持つことを優先しています。

それもこれも、自分自身を「心の声を聞ける状態」に保つためです。心に余裕がなくなると、それどころじゃなくなるんですよね。現実社会にどっぷりとハマると、イライラしたり、焦ったり、不安になったりします。これらは全て、自分の心の声が聞けなくなってしまったときに起こることです。


けれども、心の声を聞くとはどういうことなのか、そのイメージすら湧かない、という人も多いと思います。

そういう人たちはまず、自分自身に優しくする、自分自身を激甘にする、というとわかりやすいかもしれません。とにかく自分が楽になること、今すぐこれをやるとリラックスできて安心できることを選ぶということです。

私自身日本へ帰国していろんな人たちに会う中で、たくさんのものを背負い過ぎて、疲れてる人が多いなと感じます。疲れている、ということが平素の状態になっていて、自分自身でそのことに気づいていない人も多いように思います。

そういう人たちが心の声に耳を傾けたところで、ダルい、休みたい、とにかく寝たい、Youtubeをずっと観ていたい、ゲームをやり続けたい、チョコを食べたい、そんな声しか出てこないと思うんですよね。

そういう場合、真面目な人ほど、自分が自堕落に思えたりわがままに思えてイヤになるかもしれませんが、最初はそれで良いと思います。それは疲れているというサインなので、まずはそのことに気づくことが大事だからです。

そんなことやってたら、仕事に行けなくなる、お金が稼げなくなる、課題が間に合わない、単位が取れない、成績が落ちる、とかあると思うんですが、そこは最低限これくらいできていれば生きていける、くらいにまでハードルを下げて、自分優先で、自分の心を満たす方が先決だと思うのです。

そうでなければ、これから先もずっと、自分を見失ったまま、未来のことばかりを考えて、常に不安や焦りを抱えて生きていかなければならなくなります。人によっては精神を病んだり、体調を崩すことにもなるでしょう。

まずは、ダルい、休みたい、が心の声だったとしても、それを認めてあげることです。寝たいときに寝て、食べたいときに食べる。世の中の時間軸に合わせる必要すらないのです。


私たちは、社会や周りの人々に合わせようとするあまり、自分の心の声を無視して、盲目になっています。

「暑いですね。寒いですね。」から日常会話が始まり、「大変ですねー。忙しいですねー。」みたいな世の中の決まり文句を、何も考えずに人に合わせて言っているうちに、自分もそっちへ引っ張られていきます。

本当は大して大変だとは思っていなくても、「大変ですねー。」と言っているだけでそういう気分になってくるんですよね。そうこうしているうちに、自分の思考もそのように癖付けられていき、思考が乗っ取られてしまいます。

みんなに合わせて、みんなと同じにしていれば、考える必要もなくなります。だからこそ、自分で考えるということを止めてしまうのだと思います。思考停止状態です。

自分では気づかないうちに、自分が考えていると思っていることが、実はその他大勢の人々の考えであることがほとんどだったりするということです。

それくらい、心の声を空耳のように聞き流しながら生きていると、世の中の思考に影響されて、自分が何をしたいのか、自分がどうありたいのかを、いとも簡単に見失ってしまうということです。

精神年齢と実年齢は関係ないのですが、私よりも随分と若い世代の人たちが、学校や社会に染まって、ものすごく古びた考え方をしているのをよく見かけます。

高校生や大学生と話しているのに、ずいぶんと年老いたおじさんおばさんと話しているのと変わらない感覚になるのです。それくらい正気が失われているというか、覇気がないのです。

それもこれも、社会や学校で真面目に頑張ってきてしまったがゆえに、自分の心の声を無視して生きてきた結果なのだと思います。


ほとんどの人が「心の声を聞く」ということの重要性に気づくのは、人生立ち行かなくなるほどのどん底を味わったときです。逆に言うと「心の声」を無視して生きていると、どこかで人生立ち行かなくなることが起こるということです。

それもサインなので、人生が好転するために起こることではあるのですが、できることならそんな事態は避けたいですよね。

是非そうなる前に、少しずつ今できることからで十分なので、自分に優しくしてあげて下さい。まずは心身を癒すことからです。美味しいものを食べる、散歩する、笑う、眠る、なんでも良いので。

本来、全ての人には力があります。自分で自分を幸せにできる力があるのです。

自分自身に力を取り戻していきましょう!

そして、「心の声を聞く」これも音楽家にとっては、演奏技術に入る手前の大きな基礎である、ということを付け加えておきますね。


最後まで読んでくださってありがとうございます。

今日も良い1日をお過ごしください😊

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