見透かして、落ちてゆく
「死ぬほど首を絞めてあげようか」
ああ、また見透かされた。
私が考える行為をするぐらいなら、死なない程度にギリギリまで首を絞めてあげてそれで満足するなら付き合ってあげるよって意味だと私は解釈した。
ああ、気づかれたくなかったな。
そこを許したら、心を許したら、見透かされた部分を委ねたとしたら
きっと落ちるところまで、道連れになる。
そうやって私を見透かしてくると心が苦しくなるんだ。
その優しさと、察しのよさに甘えすぎるぐらいならひとりでいい。
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