僕の人生は嘘で塗り固められている。例えば失敗したとして、謝って事を終わらせればいいものを、僕は嘘をついてしまう。例えば自分のテストの出来を嘘をついてしまう。例えば奨学金に手を出した事をずっと嘘をついて、貯金があるんだ。と言う。例えば自分のことなんて一ミリも好きじゃ無いのに、自分のことを好きと言う。自分なんて価値のない人間なのに、誰かに愛して欲しくて、誰かに必要とされて欲しくて、嘘をつく。自分を嘘で囲って、自分がなんなのかわからなくなるをどれが嘘でどれが本当なのか自分でもわからなくなる。今泣いている自分も嘘かもしれない。今これを打っている自分も嘘かもしれない。もう自分が自分でわからない。せっかくできた彼女も、自分に自信がないから、自分を満たしてほしいから、半ば無理やりに愛情表現を求めてしまう。このまま自分に、みんなに嘘をつきながら生きていくのは嫌だ。でもすぐに僕は嘘をついてしまう。なんとないことでも嘘をついてしまう。身を守るための最初の選択肢が嘘なのだ。もうどうしたらいいかわからない。自分がクズ人間だと言うことを他の人に知られたくないから、嘘をつく。だから僕に中身なんてない。でも彼女はそんなことはないと言う。そう言ってくれて自分が満たされる反面、やはり自分は最低だと思い知る。結局他人に認めてほしいだけなのだと思う。でなければ人に自分の中身がないなんて話はしない。自分が可愛いだけなんてなんてみにくい生きものなんだろうと思う。彼女のことは本当に好きだし、もうどうしようもないくらいに好きで、もしこの気持ちも嘘だとしたら、僕はもう生きていけない。自分が怖い。嘘をついているのかもわからない自分が怖くてこんな僕が生きていていいのか不安になる。生きてても意味なんて分からないのに、家族の負担を増やして、彼女の時間を奪って、他の人の時間を奪ってまで生きている理由がわからない。嘘を使って奪っているからそこに正しさはなくて、ただ単に悪である。悪には罪が必要で、僕はもう嘘に嘘を重ねて生きてきた悪であり、大罪人で、生きている価値もわからない愚か者で、どうしようもない人間だ。他の必至に生きている人たちに申し訳なくなる。こんな人間と関わってくれる人に申し訳なくて、僕はもうどうしたらいいのかわからない。死んだらいいのかな。死んだら楽になれるのかな。死んだ後、この悩みが全部消えてくれるのなら、僕は、死んでもいい。生きてても他の人に申し訳ないと言う気持ちが消えることはないだろう。こんなネガティブな部分を全部嘘で固めて生きてるなんて苦痛でしかない。苦痛を和らげてくれる彼女もいる。でもその彼女にも迷惑をかけているんだと思ってまた苦痛が来る。もうどうしようもないんだ。この苦痛は生きていく上で必要ならば耐えれるけど、僕は弱い。空っぽだから、この苦痛に耐えるものを持ってなくて、人に求めるのも申し訳なくなってしまう。ならばもう死んだ方がいいのかもしれない。