第17回俺達の少女Aに投稿した話

 自分の肉声を使って3分間の音源と1枚の画像を使ってアイドルのプレゼンをする企画「俺達の少女A」

 その第17回に応募し、採用していただきました。
 その時のお話を、時系列順につらつら書いていこうと思います。


 提出した自分の音源はこちらです。

https://www.nicovideo.jp/watch/sm38874239



1.制作開始まで

 第16回が終わって一週間も経ってないころ第17回は唐突に告知されまして、その日程は「6月11日」。
 そう、全智絵里Pおよび緒方智絵里というアイドルにとって一年で一番大事な日と言っても過言でない、そう、彼女のお誕生日
 だから、見た瞬間に今回も出そうと決めました。
 第16回も出してはいたのですが、不採用で悔しい思いをしたので、また気合を入れなおして頑張ろうと思いました。


 さてじゃあ何を話そうかといったところで、智絵里ちゃんの誕生日なので、せっかくだから何か絡めていければと考えました。
 智絵里ちゃんを祝っているところを想像します。

 ・・・・・・・!

ホワイトハピネス特訓前

 こんな感じにうれし泣きをしてしまう彼女の姿が見えたので、テーマは「涙」で行こうと考えました。
 ※この時点では、「ある年のお誕生日コメントではうれし泣きをしていたのが次の年では『泣くのはやめました』と言ってくる」ことから、そのあたりの彼女の変化にフォーカスをする予定でした。


 制作にあたって、まずは第16回を受けての色々な方の生放送を聞いたりしました。
 このころは先達のみなさまの少女Aの原稿の作り方を教えてくださる生放送もたくさんあったので、それらも聴いておりました。
(大変参考になりました、みなさま本当にありがとうございました)


 あとは美穂ちゃんのJAMを走ったり(1年ぶり2度目)、お仕事の闇に飲まれたりしつつ制作をする気力が湧いてくるのを待ちます。
 そして、締切3日前、ようやくそれが訪れて、原稿を作り始めました。


2.コンセプト決定・原稿作り

 さっそく原稿を作るため机に向かいます。
 前述のとおりテーマを「涙」にすると決めていたので、智絵里ちゃんが泣いている描写を探します。

 お誕生日コメント、ブライダルエンジェル特訓前、フェス限SSR特訓前(さっきの画像)。この辺りは覚えていました。

 そしてぷちデレラコメント、ぷちデレラエピソード、ぷちデレラエピソード、、、ってこの時点でなるほどとなります。
 例としては、ダンスレッスンエピソードです。

Daエピソード1

Daエピソード3


 ぷちデレラは、私は初期の姿を描いていると捉えているので、初期のころはそういう子だった、という事でしょう。
 でもお仕事になれば、泣いたりはせず笑顔で仕事をしています。アイドルなので。(その笑顔が徐々に明るくなっていく過程がまた本当に好きなんですが……!)
 ・・・とまあ、そんな感じの彼女の性格?が浮かび上がってきました。

 そして上3つは「うれし涙」、下3つは「ネガティブめの涙」と分けられることに気づきました。
 この「ネガティブめの涙」とは何なのかと周辺の台詞を探っていくと、「悔し涙」ではないかとの考えに至りました。このあたりは、音源で説明しているとおりです。たとえば、先ほどのダンスレッスンエピソードでの別の台詞です。

Daエピソード2

Daエピソード4

 この「泣かないでがんばります」は、音源でも採用しましたね。
 そしてフェス限SSRホワイト・ハピネス特訓後で「私は泣いても頑張れました」という台詞があるので、涙をばねにして頑張れる子だというイメージ(というかここがアピールポイントというか智絵里の魅力そのものなわけですが)は、僕の中にすでにありました。

画像3


 かくして、ここにプレゼンの軸が固まりました。
「うれし涙も流すけど、悔し涙も流していて、それらを乗り越えてフェス限での嬉し涙がある」


 書くことが決まってさえいれば、あとは執筆するだけ。
 前から感情を乗せてしゃべりたい、と思っていたので感情の山谷を意識しながら、さながらSSを書いているときのような心持ちで執筆していきました。

 細かいこだわりポイントは後述します。


3.音源作り

 今回の制作にあたり、前回からいろんな方の影響を受けまして、「めっちゃ感情むきだしで読み上げたい!」と思っていました。
 そういう音源が多く自分に刺さったということと、自分の中から湧き出るものをぶつけてみたいと思ったのですね。

 今までは、ずっと事実を淡々と説明していく手法を取っていました。
 というか、リッピングがマイクに乗ってしまうことに悩んでいて、一文を何度も撮りなおす手法を取っていました。それなので、抑揚とかそれどころじゃない状態でした・・・

 が、今回は、生放送で言われていたアドバイスに「リッピングが乗らない程度にマイクから離れて大きな声を出して録音しよう」というものがあり、これを使ったところちゃんと抑揚をつける余裕が生まれました。
 本当にありがとうございました(土下座)

 というわけで今回は当社比で情緒にあふれた音源となっております。


 さらに今回はBGMを聞きながら読む、ということをしました。
 この原稿に合わせたBGMを選ぶというところから始めたのですが、「涙」というテーマでありながらも最後に前を向くようなプレゼンであることから、あんまり明るすぎても暗すぎてもダメでした。

 そんななか、前から使いたいと思っていた曲が一曲。これがはまったのでめでたく決定となりました。その曲名は、「Four Leaves」。四つ葉のクローバーをトレードマークにする彼女にぴったりの曲です。
 Endorfin.というユニットの曲で、一般流通はしていませんが、良ければ検索してみてください。切なさとそれでも前を向きたい感情とがアップテンポのロックサウンドに入り混じる、本当に名曲です。


 とまあそんな曲なので感情も込めやすく、リッピングが乗らないので今までよりはるかに早く録音が進み、尺をチェックします。

「ちょっと詰めれば、誕生日のお祝いっぽいシーンを入れられるな・・・」

 そう思った僕は、音源の最後の部分を追加していきました。
 BGMもフル尺から1番を削ったところ2分40秒程度で、おまけを入れるには20秒はちょうどいい尺でした。

 ここ何度でも言いたいところなんですが、あくまでもプレゼンが主体なので、誕生日うんぬんはおまけです。
 そういう考えのもと、なるべく強調しすぎないように仕上げました。

 一応自分の考えの中では、「音源の中で誕生日のお話をする→画像を見るとプロフィールの中に紛れてこっそり書いてあって、あぁ!って気づく」ぐらいのニュアンスです。
 実際はもちろん担当:緒方智絵里が流れた瞬間に、誕生日だ!で埋まっておりましたが(もちろんそれは、担当Pとしてはとっても嬉しいことです)
 下は実際に使った画像です。

ミコト_緒方智絵里


 あとは音源を2日後に友人に聴いてもらい、誕生日演出のブラッシュアップやBGM音量の調整など、細かい調整を行いました。
 やっぱり時間をおいて聞くと違って聞こえるものなんですね。ここは修正のアイデア・アドバイスをくれた友人たちに感謝です……。

 上の画像もこの時の通話中にせっせと作りました。
 裏話として、画面下の部分にうっかり台詞を入れてみたところ、・・・なんか、ギャルゲのHPのヒロイン紹介みたいだということで大変笑いを呼んだのですが、もちろんそういう音源ではないのでボツになりました。笑

ボツ画像


「プロデューサーさん、おつかれさまです」
「……えへへ」
 この2点だけボイスを使用していますが、あまりにいろんなところで使われるので、このシーンにちょうどいい塩梅のものを探すのに一苦労したことを追記しておきます。


4.放送当日~反省会・感想生・雑多な感想

 そして迎えた放送当日。

 音源が音源なので、採用されるとしたらまあかなり前半の方だろうと思っていました。うっかりトップもあるかもなあくらいに。
(セトリを組む側から見ると、なにせ中途半端なところに置いてうっかり0時を回ったらまずいので)
 なのでドキドキしながら聴き始めたら、

・・・案の定2番目でしたね!!

 採用はこれで3度目ですが、何度やっても慣れずに本当に嬉しくて心臓がバクバクいってました。
(当日は智絵里ちゃんのお誕生日なので智絵里Pたちの集まるサーバーで通話をしておりましたが、ワーワーはしゃいでしまいました。本当にすみません)

 自分の音源が流れている間なんですが、ずーっとクローバーのエモーションアイコンが降っていて本当に嬉しかったです!
 反省会でもそういうトレードマークが一つあるのはとても良いことだと言われまして、軽率に降らせてもらえるのは本当に感謝です。。。

 あいうえおPさんには言葉遣いが大変きれいだと言っていただきました。
二次創作でSSを嗜むものとしてはとても嬉しかったです…!彼女に対しては、常に誠実でありたいと思っています。

 大作さんには「緒方智絵里は、泣き虫だとか乱暴にカテゴライズしようと思えばできるんだけど、単純にそうじゃないということを丁寧に伝えてくれている」といったコメントをいただきました。
 これは自分の"プロデュース"を考えた時に一番大きいポイントなので、そこをすくってもらったのは本当に感謝です。。。

 ちょっとわき道にそれますが、緒方智絵里という子の魅力は、ぱっと見では少しわかりづらいのかなと思っています。

――顔がかわいい、それはそう。
――小動物系でかわいい、それはそう。
――臆病、気弱…?まあ、それもそうかもしれないです。

 でもですね、音源でも語らせていただきましたが単純にそれだけでは説明できない、ありていに言えば"強さ"とか"優しさ"とか、あるいは"感受性"とか"可能性"とか、もっと極端なことを言えば"物語”とか、そういうのがいっぱい詰まったアイドルなんです。
 だから、それを少しでも聞いている人に知ってもらえたらっていうのはいつも考えています。
 単にダイマというのを考えると、Twitterの140文字ではあんまり入りきらなくて重くて説明しづらくて、でも3分もまるっと時間をくれる少女Aならあるいは、と思ったのも投稿を始めた一つの要因だったりします。
(そんなわけなので、17回のトリ前のあの音源とか刺さりました)

 今回初めてお呼ばれした59さんの感想生で言われた、「あの瞬間だけ、自分が長年智絵里を応援してきて、それで誕生日を祝っているように感じられた」というお言葉も、そういう意味でめちゃめちゃに感動しました。
そう言ってくださるということは、僕の中の緒方智絵里の物語を、一瞬でも感じ取っていただけたという事なので……

 感想生ではほかに、「音源が流れた瞬間、少女Aを聞いている人全員に対して緒方智絵里が本当に主役になってたくさんの人に祝われて、そこに連れて行ったのはミコトさんなんですよ」とも言われました。
 これもですね……当日はハッシュタグも追っていましたし、本当にたくさんの方が「智絵里ちゃんおめでとう!」と書き込んでくださっていて、心にじーんとくるものがありました。

 なんですが、そこに連れて行ったのは自分、と言われたときにちょっとはっとしまして、ある意味で担当を輝ける舞台に連れて行くというプロデューサーの本懐を果たすことができたんだなと、そう感じたんです。
 感想生でも言ったんですが、智絵里ちゃんは本当にいつも頑張っていて、それをずっと見守っていて、だからこそお誕生日というその一瞬がより一層輝いて見えるし、盛大にしてあげたいと思ってしまうのかな……と思います。
 総じて俺達の少女Aという企画と、聞いていてくださった方、すべての方に感謝申し上げたいです。

 というわけで結局、お誕生日の部分のお話は、この音源にとっておまけといいながらも切っても切れない部分になっていたのかな、と感じました。
 そういう意味で、ちょっと無理はしましたが入れてみてよかったなと心から感じています。

 あとよしひこさんの反省会にも初めてお邪魔したのと59さんの感想生、今回はあわせて二度も生放送でおしゃべりしたので、大変いい経験になりました。改めまして、こちらについても聴いて下さった方、ありがとうございました!


5.音源解説

 自分なんかの音源の解説とか要るのかな!?とか思いながら、でもせっかくたくさん考えたことがあるので、書いていってみようと思います。

こんにちは、ミコトです。
今回は、緒方智絵里の涙が持つ意味について、お話しします。
よろしくお願いします。

→前置き。16回後の生放送のどこかで、「聞きやすい音源は最初に何をしゃべるか言っている音源」というお話があり、下手にひねらず直球で行きました。

さて、緒方智絵里という少女は、自分で泣き虫だと言っているように時々涙を流しますが、その涙は、大きく二つに分かれます。

→ここは原稿を作るときの事前リサーチで気づいた部分です。
二種類に分かれることをここで明示すると説明がすっきりするし、ここから対比させていくのにも流れが作りやすいのかなと思います。。

その一つは「うれし涙」です。
誕生日を祝ってもらった時、夢に見たウェディングドレスを目の当たりにしたとき、そして、努力の果てに大きな舞台のオーディションに受かった時、彼女は涙を見せました。

→これは自分が覚えていた部分。
誕生日コメント、SRブライダルエンジェル、SSRホワイトハピネスでのお話に相当します。
ここでさりげなく誕生日に触れることで、もしかしたら伏線の役割になったかもしれないです(聞いた人がどう思ったかは…)

そして、もう一つは「くやし涙」です。
レッスンがうまくいかないとき、自分がアイドルの適性を持っていないと思った時、そして見捨てられてしまうことを想像した時です。

→出典はぷちデレララッシュです。
緒方智絵里の物語を語るときに、やはり最初の地点というのは外せなく、その最初を示してくれるぷちデレラの台詞たちは必修科目だなと思いました。

・・・それだけ聞くと、それは悲しい涙ではないのか、と思うかもしれません。ですが、それは違います。

→自分で言って否定していきます。
単なる泣き虫じゃない、という主張の流れに持っていきます。
「それは違います」を少し強めに読んで、感情を徐々に出していきました。

彼女は、弱い自分を変えたいと言ってアイドルになりました。
彼女は、「アイドルには向いていないかもしれない、それでも自分に負けたくない」と言いました。
彼女は、その時から、泣かないで頑張ると決めました。
見捨てられるのが怖くて悲しいだけならば、こんな言葉は出ません。
だから彼女は悔し涙を流したのです。弱い自分に勝つことができない自分自身が悔しかったから。

→これらもぷちデレラエピソードなどで智絵里自身が発した台詞に基づいています。(上の方でも出したけど、こういうのですね)

Daエピソード4


後ろ2行は自分の解釈です。さっきの主張の論拠になります。

 この「彼女は~」のリフレイン?が結構お気に入りで、ノリノリで原稿を書いていました。なにぶん主張の根幹をなす部分だけに、力強く情緒あふれる感じで読みきることができました。

でも、その時から、彼女の努力は始まりました。
そしてそれがついに実り、大きな舞台のオーディションに受かった時、彼女は、また涙を見せました。

→「努力したよ、それで実ったよ」と2行で済ますのは性急すぎるかとも思ったのですが、今回ははじまりとその結果が重要でこれらをつなぐ部分なので、ここに尺は使えませんでした。
 今見ると、もう一行くらい、間になにかあってもよかった気もしますね・・・

だって、それまでの彼女は、
忙しい両親のもとで育って家庭での環境はよくなくて、さびしがりやで、
アイドルになったことを言える友達もいなくて、
ボーカルもダンスもビジュアルもうまくいかなくて、
そんな中で自分に自信も持てず、人に認めてもらうことすら怖かった、
そんな"ないないづくし"の中で、自分が変わることを絶対にあきらめない心だけが、彼女を動かしていました。

→緒方智絵里のルーツについてのマイナス要素を畳みかける早口パート。
 この、なんでアイドル始めたのかわからないくらいのマイナス状態から一歩踏み出したことそのものが彼女の魅力の一つなので、2年前にも音源で言っているのですが、あえて擦りました。

 内容は、ぷちデレラおよびSRクローバーエンジェルで説明されている内容です。
「人に認めてもらう事すら怖かった」については、SSRホワイトハピネスで言われることですが、「人に認められると期待にこたえなければいけなくなるから、それが怖い」という、自信のなさの極致みたいなものを突然明らかにしてきます。
(もちろんSSRの文脈としては、それを怖がらなくなる・自分でも自分のことをちょっと認められるようになる、そういう前向きな文脈です)

 早口については、自分の中では前回採用されていたとあるおふたりの手法をリスペクトさせていただきました。
 特定の要素を連続して刺し続けるこの手法が、自分の心に強く印象に残ったので、自分でもやってみたいと思った次第です。

そして、それを支え続けた人たちのこともまた、彼女は忘れずに受け止めていました。
その軌跡に対する万感の思いと感謝の表れが、この時の涙の意味でした。

→2行かけてゆっくりスローダウンさせていきます。
(いきなりストップさせるとリスペクト元の方の手法と完全にかぶるということもあり)ここは感情の流れ優先で、言いたくて言いたくてたまらないような、勢いを「殺しきれてない感じ」にあえてしています。

「万感の思い」というワードは、このフェス限SSRのポスター説明文からとっています。

ポスター

この「万感の思い」には、音源で説明している以外にもいろんな解釈というか、様々な思いがあると考えます。(だからこその「万感の思い」ですね)
 いやー・・・このポスター説明文、好きですね・・・

そして、この時、彼女は語ります。
「今、私がここに立てるのは、支えてくれた人たちと…この場所を目指した私自身のちょっとの勇気のおかげ。楽しみます、この瞬間を!」
彼女はうれし涙の先で、ついに自分の頑張りを認め、こころいっぱいの笑顔を見せました。

→そしてついに届いた、彼女の到達点。ここはゆっくりと明るめの情緒で読みました。
 何にも持ってなくて、見捨てられてしまう事すら想像してしまっていた彼女が、自分自身を認め、笑い、楽しんでいる。

 めっちゃくちゃエモいですよね(突然の語彙崩壊)

同じSSRに「Pさんが見捨てないでいてくれたから、私は泣いても頑張れました。だからその涙を大事にして……笑います。このステージの上で!」というものがあり、どっちを採用するかちょっと悩みました。台詞に「涙」って入っていますからね。

ホワイトハピネス特訓台詞

画像2

 ただ、この台詞を2年前の音源にも使っているし、どっちかといえば泣いていたことよりは、「Pが見捨てないでいてくれたことへの感謝」の方が色濃く出た台詞だと解釈していた部分があり、上の台詞を採用しました。

さぁ、彼女の見せる涙とその先にある笑顔を、一緒に見守ってみませんか?

→あえて何も言わず、事実だけを提示して締めます。
 裏に隠した真意は、「どうでしょうエモいでしょう、自信も持てずに泣いてた子が見せるこの笑顔、もっと見たくなったでしょう? ほら、一緒にプロデュースしようよ」です。

 BGMの尺も調整して、この部分でアウトロも入れて終わりにします。
 ここで音源の終わりであると、ミスリードっぽく印象付ける効果も出したかった部分です。

(無音)
(ドアの開く音)
「プロデューサーさん、おつかれさまです」
・・・あぁ、そうそう、今日は年に一度の彼女が主役の日。
今日の彼女は、どんな笑顔と涙を見せてくれるのでしょうね?
(クラッカーの音)
「・・・えへへ」


→お誕生日のお祝い部分。
ドアやクラッカーの音、台詞などドラマ風味だけど、色々とやりすぎるとここが本題みたいになってしまうので、行間部分はプロデューサーたる私のモノローグのみにしています。

 感想生でこの表現を「非常にちょうどいい感じ」と評していただけたので、それも嬉しかったですし、当たったところなのかなと思いました。

 モノローグは、めっちゃ気取ってかっこつけながら読んだので録音中も恥ずかしかったんですが、同じく感想生で「めちゃかっこつけてるのに足めっちゃプルプルしてるミコトさんが見えるようだ」といわれ完全に図星を突かれました(笑)

 不規則なクラッカーの音と「えへへ」で、お祝いされて泣き笑いを浮かべる彼女の表情が見えるような、そんな感じを目指しました。
 ここで再度「涙」を絡めていって、プレゼンを受けての流れとしてうまいことできたかなという感覚がありました。

 また、プレゼンとBGMが切れてからドアの音までの間隔については、早いと余韻がなさすぎ、遅いと不自然な空白になってしまうので、コンマ秒レベルでいじってちょうどいいところ探すのに苦労したところです。

 あとボイスについて。「プロデューサーさん、おつかれさまです」はSRフルーリッシュホープの思い出エピ前半、「・・・えへへ」はホワイト・ハピネス(音源の画像に使用した一枚絵のカード)のプロフィール台詞からとっています。

 色んな所で使われる台詞で、たくさんのバリエーションがあったのですが、、、聞いていると場面場面に応じて様々な演じ分けをされていることが分かり、声優さん……大空直美さんすごい!って思いながら色々と探し回りました。
 「えへへ」に関しては場面設定も泣きながら笑っている場面で、涙をしゃくる音が入っています。ほんとすごいです。。。

 余談ですが、「プロデューサーさん、おつかれさまです」で特にすごいと思ったのは、青空エールのコミュでフットサルの試合後、Pがアイドルの待機しているバスに入ってきたときのものです。
 他と比べると明らかにトーンが高く(「プロデューサーさん!おつかれさまです!」に近い)、試合後の高揚感を絶妙に表現されています。ぜひ聞き比べてみてください。


6.最後に

 こんな長々とした文章をお読みくださって本当にありがとうございました!!
 なんにも持ってないところから一歩踏み出して、夢を叶えて笑えるようになった、そんなアイドル緒方智絵里を、何卒よろしくお願いいたします!

うさぎさんわーるど


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