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「妊娠した女を見ると殺したくなる」――アルツィバーシェフの反出生主義

「出産とは大罪である」
みたいな主張。

「サーニン」(1907)の反出生主義

「お前が妊娠したということは……」リーダは眼を閉じて、頭を深く肩に垂れた。「これはもちろん浅ましいことだ」と、サーニンは柔らかい低い声で言葉を継いだ、「第一、赤ん坊を産むことは――最も下らない、汚らしいことで、苦しい、無意味なことだからだ。……」

読んで笑ってしまった。
出産をここまで否定するとは。

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