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VST Connect Pro/SEのトラブルシューティング実践編1(仮)

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昨今リモートレコーディングを余儀なくされているミュージシャンの
皆様、Steinberg VST Connectの複雑な動作に悩まされていませんか...?😱

こちら相互に接続して通話するまでは非常に簡単なのですが、ちゃんと使おうとするとうまく動作しない事が多く、その理由と解決方法をまとめます!

結論を先に申しますと
高速な通信環境 (少なくともホスト側は光回線で有線接続推奨💫)
PCオーディオの基本的な知識 (わかりやすい資料を後程作成します)
時間を掛け入念なリハーサル(一つ一つ検証実験していくしかないです😂)
が必要です。気合とガッツで乗り切りましょう。💪

(基本的なエンジニアのルーティング等の設定に関してはhttps://japan.steinberg.net/jp/guide/tips/vst_connect_troubleshoot.html
公式のトラブルシューティングを参照してください。)

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★検証環境(2020/05/03)

エンジニア側ホスト/💻Windows10 Pro / Nuendo10.2.10
VST Connect Pro 4.0.42 /NURO光G2V📶(下り6~700Mbps/上り500Mbps)有線

ミュージシャン側/💻Windows10 Home&MacBook
VST Connect Performer 4.0.42 /某社回線📶(下り89Mbps/上り87Mbp)有線


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★まず確認する事⓵”サンプリングレート”

まずどのサンプルレートで録音したいのかが重要ですが、
どうやら諸々の動作を考えると現状44.1kHzでの収録が望ましいようです。
理由としては

・現在、一番安定して動作するのが44.1kHz(16/24bit)
・ミュージシャン側が高速回線ではない場合、少しでも低容量

回線が貧弱な場合カメラ送受信の設定も下げるか無しでやってみましょう!
🤔🎥❌
早速の鬼門ですが、まずLINE,Discord等のテキスト📱でコンタクトを取り、
お互いのPCのオーディオの形式を44100Hzに設定します。
48000Hzで接続後に44100Hzに変更したりするとうまく動作しない事があり
変更する場合は立ち上げている全アプリケーションの再起動かプロジェクトの再作成を推奨します。

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★まず確認する事②”バッファサイズ”

次に、おそらく録音や同期の際一番トラブルの原因になるのがこの
バッファサイズ ですが、その前にエンジニア側のVST Connectの設定
を確認しましょう。

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VST Connectの⚙️アイコンSetupViewより””Remote Delay Seconds""
初期設定では恐らく1(秒)となっていると思いますが、通信環境によっては

・通信して会話は出来るのに録音で無音、Sync🔴点灯になってしまう。
・ブツブツと途切れ途切れでしか録音できない、ノイズが混じる

といった状態になってしまいます。そこで通信自体のバッファサイズである
Remote Delay Secondsの値を2~3に設定します。
設定すると会話に2~3秒のラグが生じますが、あまり速くない通信回線でも安定して録音が可能になります。
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次にエンジニア側、ミュージシャン側双方のオーディオインターフェースの
🔊バッファサイズの設定をします。

ミュージシャン側
はPCスペックにもよりますが、なるべく128 sample前後の遅れの少ない設定が安定して歌唱、演奏しやすいと思います。💃🎶🎻

エンジニア側は問題なく動作すればいくつでも大丈夫ですが、


🔺!! ここに大きな落とし穴があります !!🔺


VST Connect Proの機能である💾「Get HD Files」💾
これは通信バッファタイムコードを元に、ミュージシャン側の高音質な
元データwavとズレなく差し替える機能ですがバッファを元にしているので

収録途中バッファサイズを変更すると動作しなくなる



...なんと通信の設定を色々テストしながらいざGet HD Filesすると
まず仕組み上動作しないというメチャクチャな罠👽が存在します。
(無音のファイルと差し変わるか、エラーメッセージが表示されます。)
これは今後のアップデートでも変わらない可能性が高そうな...?つまり

※ミュージシャン側と入念に安定した録音通信設定をしたら
一度お互いにVST Connect/Cubase/Nuendoを再起動する必要がある。※


という事です。😇そして

※収録途中でどうしてもバッファサイズを変える際には
先にGet HD Files でそこまでのデータを同期して取得する必要がある。※

という訳です。凄まじい複雑さですが仕様を考えれば当然か....💀💩💔

VST Connect SEではこの機能はありませんが、録音しても無音などの場合
44.1kHz以外で初期設定したか、このバッファサイズの変更等が原因かも?
もう一度★まず確認する事⓵へ戻って設定後、PCの再起動を掛けましょう。

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★公式トラブルシューティングにないTips

・最初に戻りますが44.1kHzを推奨する理由、どうやら同期の初期設定など
44.1kHzで設定しないと現状うまくいかないようです。(Mac版などは未検証)
一度設定すれば大丈夫なようですが、まだまだ未検証な部分が多いです。

・ミュージシャンのVST Connect Performerで録音されたファイルは
WindowsだとCドライブのドキュメント/VSTConnectPerformerの
プロジェクト名のフォルダ内に格納されます。
つまり相互接続する時点でプロジェクト名を設定し保存していないと「--1」
のような記号でフォルダが作成されてしまい、後々のファイル管理が大変になってしまいます。(プロジェクト自体は固有IDでリンクされるようですが、別名保存などした際にどうなるのか未知数です。)

そして収録後、上記フォルダを消さないと結構容量食うので
プロジェクト名フォルダをzipしてエンジニア側に送っておくのが良いかも?
しかし中身はバッファやレイテンシ分ずれたオーディオファイルなので
これをエンジニア側のプロジェクトフォルダ内のオーディオデータとそのまま置換は出来ません。手動で前にずらせばギリいけるのでトラブル時の
最終手段として覚えておくと良いかも?

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★最後に

・Macでの使用感、フォルダ構成等は分からないのでもし検証される方いらっしゃいましたら是非コメント欄等で教えて頂きたいです!

・色々な操作の順番によって結果が変わるので、全然頓珍漢な事を書いているかも知れません。こちらもご指摘等あればコメント欄等に頂けますと幸いです!!

・気づいたことなどあれば追記や別記事を追加したいと思います。

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