過去の夢を未来に描く
わたしたちの願いは、全て叶うわけではない。
昨年、そう思う出来事がありました。
昨年9月、JO1のライブに行った時のこと。
わたしはこれまでにおそらく100回以上、好きなアイドル・アーティストのライブに行っていて、毎回欠かさず、終わった後にちょっと悲しい気持ちになります。
わたしもアイドルになりたかった
大きなステージに立って歓声を浴びてみたかった
客席の自分のスローガンを見つけてファンサしたい
…他にもいろいろ。
わたしは子供の頃から大学生くらいまで、アイドルになりたいと思っていました。朝日小学生新聞に「アイドルになりたい」と熱く語った投稿が2回も掲載されたこともあります。
でもわたしは「アイドルになりたい」と思っているだけでした。
叶わなくても、目指してみたらよかったと今では思います。
幼稚園の時から自分のやりたいことに気付いていたけど、目指し方がわかりませんでした。
わたしが若い頃は、活躍しているアイドルグループは少なく、一般公募のオーディションも少なかったと思います。(1990年代と2000年台って、しっかり売れてるアイドルグループってジャニーズとSPEEDとモーニング娘。くらいでしたよね…?)
アイドルはほんの一握りの人だけがなれるものだと思っていて、アイドルになる方法を真剣に調べることもなく、最初から「わたし程度の人間がなれるわけない。そんなに甘くない。」と諦めていました。
同い年で大活躍していた辻ちゃんと加護ちゃんが本当に羨ましかったです。
両親に「アイドルになりたいんだけど…」と相談したこともありましたが、両親もアイドルになる方法なんてわからなかったと思います。
冒頭の話に戻りますが、わたしは今35歳なので、まず年齢的にアイドルになるのはもう無理です。「アイドルになるという夢は、もうこの人生では叶えられないんだ」と思って、毎回ライブ終わり悲しくなってしまうんですね。
その気持ちを上回るくらいの憧れとか夢とか持ちたいなと思うけど、そのJO1のライブ終わりの時点では見つかっていませんでした。
「やりたいことの見つけ方」を教えているくらいなので、わたしもやりたいことはきちんと明確にわかっています。(わたしのやりたいことはダンスとオタクをすることです。既にもうやれていますが、これからも変わらないであろう大切な活動です)
でも、子供の頃にアイドルに憧れて、学校のお昼休みにSPEEDごっこをしたり、お楽しみ会で学年のみんなにダンスを披露したあの頃の熱量を超える「やりたいこと」にこれからまた出会えるのか?出会えないのではないか。と思っていました。
わたしは長年のアイドルオタクですが
「応援したい・支えたい・貢ぎたい」
という気持ちよりも
自分ができないことを
推しが代わりに実現してくれてる
推しに代わりに実現してほしい
という感覚が圧倒的に強いです。
JO1のライブに行った数日後
アイドルのどこに憧れるのか
アイドルになったら何がしたいのか
細かくリストアップしていくと
「もう叶えられないこと」と「今から別の形だったら叶えられそうなこと」がありました。
もうアイドルにはなれないけど、その「今から別の形で叶えられそうなもの」は全部叶えていきたい。
そして、何かチャンスが舞い込んで来た時に手を挙げられる自分でいたい。
それがダンスのレッスン通うモチベーションとなっているし、これ以上、後悔しないように「今からでもできることは全部叶える!」と決意したのでした。
わたしの場合は「アイドルになること」が「もう叶えられないこと」ですが、みなさんにも、もう叶えられないことや過去に諦めてしまった夢はありませんか?
例えば、年齢制限があることは、歳を重ねるほど叶えられなくなるし、
人生は日々、選択の連続だから「選択しなかった方」はそこに一旦置いていくことになります。
誰にでも、どこかに置いてきた夢があるのではないかでしょうか。
先程書いたJO1のライブから3ヶ月が経ち、年末に大本命のINIのライブに行きました!
2021年11月にデビューして、その一年後に初めてのアリーナツアー。
1曲目がデビュー曲で、彼らの熱い気持ちが伝わってきてわたしも大号泣。
彼らのパフォーマンスが素晴らしくて…
彼らを推してることが誇らしくて…
そして、、、
彼らは「アイドルになれた人たち」
わたしは「アイドルになれなかった人」ということを痛感。
ライブ冒頭は涙が止まりませんでした。
わたしには、ステージの上と客席の間には、「叶えた組」「叶えてない組」の境界線を感じました。
35歳・既婚・子持ちのわたしは、わたしが定義する「アイドル」には、もう絶対になれないけど
別の形で、華やかに咲く。咲きたい。
改めてそう思いました。
でも「別の形って何?」と考える日々が続きました。
おなじみの(?)「みく流ノート術」で、頭の中にあるものを書き出してみてもなかなか「これだ!!!」というものは見つかりませんでした。
その2週間後(頻度w)、INIのツアー千秋楽へ。
ライブ中に本当に本当にやりたいことが降ってきてしまい「ああ、気付いてしまったよ…」と思いながら、会場を出ました。
なぜ今「降ってきてしまい…」という表現を使ったのか。
本当にやりたいことって結構めんどくさいからです。
めんどくさいし大変だから今までやってこなかったんです。
でもそれをやることが「+αの幸せ」を手に入れられる方法なんですよね。
みく!!!!!
無難に生きるな!!!!!
と後ろからもう一人のわたしに言われた気がしました。
INIの千秋楽は武道館で開催されました。
歴史のある会場、多くのアーティストがこの舞台に立つことを目指してる。
そんな場所に、デビューして1年ちょっとで立つことができたINI本当にすごい。
オープニングから相変わらずわたしは泣いていました。笑
(ソロ参戦なのに!開始早々、おいおい泣き始めるオタク!)
なんでわたし泣いてるんだろう?と考えたら、INIが本当に本当に羨ましいと思って、わたしも武道館に立ちたいんだ!!と思いました。(!?)
とはいえ、武道館は規模が大きすぎて、ちょっとイメージできないのですが、まずはとにかく人前で踊りたいのだと気付きました。
去年の9月にJO1のライブに行き、アイドルにならなかったことを改めて激しく後悔して
今からアイドルにはなれないけど「アイドルになったらやりたかったことを別の形で叶えよう」と決めて何がしたいかずっと考えていました、
でも何も思いつきませんでした。
「別の形」を人前で踊ること以外で考えていたから、思いつかなかったんですよね。
例えば、セミナー講師をしてアイドルっぽいことを叶えようとしていました。(どういうこと?笑)
結局わたしはステージに立ちたいんだ、、
シンプルにそれだけ。
踊ってインスタやtikitokに載せるだけじゃなくて、リアルな場で、人前で踊りたい。場を湧かしたい。
わたしがこれまでの人生で熱狂したことは、
・毎年のバレエの発表会
・高校の体育祭のダンス
・少女時代のコピユニでイベントに出たこと
・自分の結婚式の余興
バレエはあまり人に褒められたことがありませんが、あとの3つはわたしに湧く人がたくさんいて本当に気持ちが良かったです。今でのその時の感情や光景を忘れることができません。
友達が可愛いとか、上手いとか言ってくれたり、見に来てくれた人たちに「写真撮ってください」と言われたり、上司がわたしが踊る姿を見て感動して泣いてくれたり、もう最高でした。
普段わたしを褒めること少ない両親が、ダンスの時だけは
みくは周りの子たちと全然違う。
表情の作り方がすごい。
何かやってる人だなってすぐわかる。
とわざわざ褒めてくれました。
そして自分でも「わたしは拍手と歓声を浴びて生きるべき人間」だと思っちゃってます…。
ここまで書いたことって、ずーーーっと昔から思っていることで、別に新たな発見でも何でもありません。
幼稚園の時から七夕の短冊に「あいどるになる」とか「かしゅになる」と書いてたらしいし
わたしはたぶんそういうことするために生まれてきたんだと思います。
でも、面倒だし、大変だし、十分に活動するお金も時間もないから、なんやかんや理由をつけて後回し、後回し、後回しにしてきました。
ダンスはレッスン受けるだけで十分だと自分に言い聞かせて、妊娠する前までレッスンは週3〜5回受けていました。
でも、参加費が莫大にかかるイベントや集客を頑張らなきゃいけないイベントには出ませんでした。
依頼された時は参加費がかからないし、むしろギャラが出るし、集客を頑張らなくていいから。妊娠する前の数年間は数少ないそういうチャンスが巡ってきた時だけ舞台に立っていました。
でも、、、INIを見て心の底から羨ましいと思ってしまったし、後ろから「みく!!無難に生きるな!!」ともう一人のわたしに言われてしまいました。
お金や時間で諦めない。やれる方法考えたい。チャンスを待つのではなく、自分でチャンスを作りたいと思ってしまいました。
このように内から湧き上がってきたエネルギーってものすごく自分を後押しします。
新年早々、ビビッと来たので、書き残しました!